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 小泉純一郎元首相は今も人気があります。
 首相時代からその“話しっぷり”がキレが良く、国民的な人気がありました。
 
 でも、私は彼の言行に対して常に“一抹の不信”を懐いていました。
 
 その理由は、政治の世界で国民の聞き心地の良い事柄などほとんどないからです。予算一つとっても、どこかの部門で予算を増やせば何処かで減らされる所が生まれ、皆が同時に喜ぶことなどありません。

 ところが小泉さんはまるで真理は一つ。そして自分の語る事が日本政治の真理だと言うが如く国民に信じさせたのです。

 特に小泉さんがしきりに解いていた<郵政民営化>。

 国民的な人気を得ていたからこそ彼が改革派の代表で、民営化に反対する議員達を守旧派の悪人が如く受け止められましたが、実際にはアメリカからの年次改革要望書で要求していた<日本壊し>に小泉さんが荷担しただけのことで、その後、全国各地の僻地や限界集落などで<郵政民営化>の波は津波となって生活を苦しめ、簡保の牙城が崩されアメリカ資本の世界的保険会社は地場を固めてきたのです。

 同じく小泉さんが仕切りに語っていた<規制改革>という言葉は、まるで錦の御旗の如くに唱え、マスコミも国民も素晴らしい世の中になる様に受け止めた訳ですが、実際にはタクシーの規制緩和で見られた様に、<規制緩和>=<格差増大>につながり、全国各地の弱小会社と運転手さん達の暮らしはより厳しくなり、利用者にとっては必ずしも安くて安心な足が増えた訳では無いのです。

 何せ、世界中で景気が悪くなりましたからね。
 
 そんな小泉純一郎首相時代に行った最悪の不始末の一つがアメリカ軍による第二次湾岸戦争とその戦争に何の警鐘も鳴らさず追随した自衛隊のイラク派兵でした。
 日本がアメリカに占領され、独立し、今に至るまで実質は占領状態が続いていた訳ですから、アメリカに強く言われて反対することが難しいのは理解出来ます。

 自衛隊のイラク派兵に関しても止むを得ない事情があったことでしょう。

 しかし彼が党首討論の場などで語った、<自衛隊が派遣されるところが非戦闘地域です>という言葉は、今、欺瞞と無責任の誹りを伴って彼に還ってきている様に思います。

 第二次安倍政権下の今、防衛省は<無い無い!>と言っていた<イラク日報>があったことを白状し、しかもその中には<戦闘>という文字が彼方此方に出てくることが報告されています。
 小泉元首相が大見得を切った、<自衛隊を派遣するところが非戦闘地域です>というセリフが如何にいい加減であったことかが明らかになったのです。

 今、小泉さんは安倍首相や官僚達の不始末について講演の中で批判しているようですが、実際には今日の自民党与党と高級官僚達の<言葉に責任を持たない姿勢>というのは、小泉純一郎さんが首相になり、国民的人気を得、自分が決定してきた諸政策から始まっているのでは無いかと私は思っています。

 その小泉さんが昨日、公演先の茨城で産経新聞の取材に答えています。



(産経新聞 2018年4月14日18時38分)
『小泉純一郎元首相は14日、防衛省が「存在しない」としながら新たに見つかり、来週にも公表する陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報に「戦闘」という表記が含まれるとみられることについて「非戦闘地域には行かないという前提で出した。戦闘しているとの報告は一切なかった」と述べ、対応に問題はなかったとの認識を示した。

 水戸市で記者団に答えた。

 小泉氏は「戦闘地域とは何か、解釈はいろいろある」とも強調。陸自の活動地域は「非戦闘地域でなければならない」としていた政府の説明と「(矛盾は)なかった」とも語った。 

 小泉氏は首相だった平成15年12月、陸自の派遣地域は「非戦闘地域」だと説明し、イラク派遣特措法に基づいて派遣を決めた』



 彼は既に国会議員ではありません。
 しかし、元首相であると同時に政治的な諸テーマについての発言を繰り返し、それなりの影響力を今も維持しています。

 その人物が<戦闘している報告は一切なかった>と、何の反省も躊躇いも無く語る姿に呆れます。例え今は総理大臣では無くとも、少なくともあの時代、一国の命運を握る決定を行った重大な責任を考えないのか、と。

 総理大臣が知らないという事が大問題だろう!と。

 仮に報告が無かったとすれば、自衛隊の責任者は全員辞職させなければならない事態です。
  何故ならば、総理大臣は日本国の最高指揮権者だからです。
 もし報告が無かったことが本当ならば世界が日本を<なんていい加減な国だ!(笑)>と陰口を叩くことでしょう。

 私はそんなバカなことは無いと思います。

 幾ら小泉さんが非常識な自民党議員だったとはいえ、日本の最高責任者なのですから、自衛隊のトップ達が現場の状況報告を嘘で塗り固めることなどあり得ないだろうと思います。
 内閣には内閣調査室という諜報機関もあるのです。現場の隊員達に調査すれば、幾ら上官達がウソをつき続けたとしても全てを覆い隠すことは不可能であって、自衛隊のトップ達がその事を認識していないはずが無いからです。

 では、彼が今もウソをついているとすれば、これはもう話にもなりません。

 彼がノウノウと現下の国政を憂う言葉を吐き捨てる資格が無い事は明らかでしょう。

 憂国の士と捉える国民も少なくないでしょうが、彼の語る言葉は全て自己満足か息子の出世のための援護射撃という色合いが濃いのかも知れません。

 私は本ブログでも常に小泉淳一曾さんに対して批判的な事を書いてきました。
 その理由が、正にこうした国の命運を左右する様な決定を行う見識と良識があるとは思えなかったからに他なりません。

 しかも当の本人は自分の持っていた力と、国と国民に及ぼした影響に対する自覚が薄い様に思えることが、余計に哀しいのです。

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