※この話は6話(紫と紅猫が始めて会う話)の続きになっています。6話のネタバレも含みます。まだ6話を読んでない人は6話から読んで下さい。
「突入」
紫「・・・さて、こんなものかしら?」
紅「分かりました」
俺は紫から手順の説明を受けていた。
その内容とはちゃっちゃとスキマに入り、ちゃっちゃと記憶を消して、ちゃっちゃとスキマに入って出る。
という極めて単純な内容だった。
ちゃっちゃと移動する理由は、時間がたつと消えてしまうかららしい。
重要な部分が抜けているので俺は訊ねてみた。
紅「記憶を消すにはどうすればいいんですか?」
紫「ああ、その事なら・・・」
パチェ「私が全てやるわ。貴方は魔方陣の中でじっとしてればいい」
紅「なるほど」
レミ「気をつけて行くのよ。記憶を消す前に見つかったら大変な事になるわよ」
紅「はい、分かってます」
レミ「ならいいわ」
実はレミィも一緒について行くと言ったのだが、紫が拒否した。
理由は少ないほうが見つかりにくく、安全らしい。
その答えに納得したのか、レミィは渋々と諦めた。
紫「そろそろ出発の時ね、準備はいい?」
紅「いつでも行けます!」
パチェ「完了よ」
レミ「絶対に戻ってくるのよ!」
咲「気をつけてくださいね?」
美鈴「いってらっしゃい!」
小悪魔「戻ってきてくださいね」
藍「紫様。宜しく頼みます」
フラン「もどってきてね!」
紅「ありがとう・・・!」
紫「さ、出発するわ」
パチェ「そういえば私、3次元の世界って行った事無かったわね」
紫は目の前の空間を裂き、そこにスキマを作った。
スキマの中はとても不気味な色をしていた。
紫「覚悟はいい?」
紅「既に決意はしてます」
パチェ「準備万端よ」
紫「じゃあ・・・突入よ!」
そう言って、紫は目の前のスキマに吸い込まれる様に入っていった。
パチェ「先に行くわよ」
続いてパチュリーもスキマの中へ入っていった。残るは俺だけだ。
レミ「気をつけるのよ?」
紅「はい!絶対戻ってきます!」
俺はそういい残すと、スキマの中へ突っ込んでいった。
紫「無事来たわね」
パチェ「スキマの中って、意外と明るかったのね・・・」
紅「ですね・・・」
気が付いたら俺は既にスキマの中にいた。
スキマの中は目がたくさんあり、異様な空間だった。
多分何度来ても慣れないだろう。
紫「さぁ、そろそろつくわよ」
パチェ「早いのね」
紅「もうですか?」
紫「もうしばらくすれば3次元の世界よ。3次元と2次元の世界は実は紙一重のような物よ」
紅「でもその紙は3次元にとっては鉄壁なんですけどね・・・」
紫「到着よ」
紫がそういった瞬間、突然目の前に光が見えた。
そして再び吸い込まれるようにして、3人はその光に突っ込んでいった。
気が付いたら、目の前には見慣れた光景が広がっていた。
少し前まで暮らし、存在していた世界。俺は3次元に戻ったのだ。
どうやらここは俺の部屋らしい。遠くからお経の声が聞こえた。
紫「無事着いたわね」
紅「確かに死んだ扱いになってるな・・・」
パチェ「ここが3次元なのね・・・」
紫「早速始めるわよ」
紅「そうでしたね」
パチェ「早速準備するわ」
そう言ってパチュリーは地面に魔方陣を描きだした。
俺は何もする事が無いのでじっとしていた。
紫とパチュリーも魔法の効果を受けない様に魔方陣の中へ入ってきた。
パチェ「完成したわ」
紫「紅猫、いいのね?」
紫が再度俺に訊ねてくる。しかし俺の心は既にもう決まっている。
紅「・・・はい」
紫「わかったわ。始めて」
パチェ「了解よ」
そう言って、パチュリーは呪文のような言葉を唱え始めた。
紫も、俺もじっとその呪文を聞いていた。
・・・そして呪文もそろそろ終わりに近づいてきた。
パチェ「・・・この紅猫の記憶在りし者よ、その記憶を消滅せよ!」
パチュリーが呪文を完全に唱え終わった。
次の瞬間、魔方陣の外が一瞬光ると、バチッという音がした。
俺には衝撃波のようなものが魔方陣の外を高速で駆け抜けていくように見えた。
・・・終わった。これで全てが終わった。俺の最初の思考はそれだった。
良い所で切断してごめんね!11話に続く!
あとがきも見てねー