弓月城太郎の『神秘体験』

皆様のお陰で連載を無事終了することができました。最後までお付き合い頂きありがとうございました。作品の感想お待ちしております。

無題

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連載32回目

 *

 そのとき恭司の意識に、また例のサブリミナル・メッセージのような映像が現れた――。

 顕微鏡を覗いたときに見える卵子の全体像。その卵子にいまガラスの細い針の先が突き刺さろうとして

いる。卵子は、軟式テニスのボールに釘を突き刺そうとしたときのように大きく変形し、ガラスの針が突

き刺さった瞬間、一度、ぶるっ、と震えたように見えた。たちまち卵子の周りに膜が形成されてゆく。

『これは?! マイクロピペットを用いた人工授精! そうだったのか……』

 これが母を怯えさせていたものの正体だったのだ。

 しかし母は知らなかった。ただの受精卵提供だと思っていたようだ。それでも母は自分が『神の領域』

に踏み込んでしまったことを畏れていたのだ。彼女は神の怒りに触れることを畏れていた。いや、怒りに

触れることではない。産むことだ! 神の子を宿し、産むことを。しかし、その子は私ではないのか。私

はいったい何者なのだ?!


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