弓月城太郎の『神秘体験』

皆様のお陰で連載を無事終了することができました。最後までお付き合い頂きありがとうございました。作品の感想お待ちしております。

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連載34回目

         *

 燃え盛る業火。あたり一面が火の海だ。建物が燃えている! 火事だ! あの男が建物に火をつけたん

だ! 大変だ! 早く皆を避難させなくては!

 恭司の周りで火が燃えていた。煙が濛々と立ち込め、鋭い痛みが喉を刺激する。猛り狂う炎はその熱で

ガラスを割り、窓から入り込んで天井を舐{な}めるようにして吹き上げている。炎の輻射熱で顔面が焼け

るように熱い。火の粉が部屋の中を舞い、いまにも屋根が崩れ落ちてきそうだ。子供たちを! 早く子供

たちを逃がさなくては! 見ると三人の子供たちは恭子の周りに集まって怯えて泣き叫んでいた。

「うぇぇん、コワいよう」

「だいじょうぶ、コワくない。コワくない、ねえ」恭子が子供たちを抱きかかえ、訴えるような目でこち

らを見つめる。

 恭司は意を決して引き戸をこじ開けた。ジュッという肉を焦がす音がして真赤に焼けたアルミの取手が

恭司の指を焼く。

 だが痛いと思っている余裕はない。肉体の痛みを精神力で撥ね付けて引き戸を引く。

 途中で指の皮がズルリと剥け、手が滑ったが、何とか引き戸をこじ開けることができた。

 そのとき一瞬、炎が部屋の中に吹き込み、恭司の袖口に引火した。「うわぁ!」

 思わず左腕を振ったが火を消すのは後まわしだ。

「ちょっと退きなさいよ」

「ええい! 邪魔をするな」

 恭司が引き戸をこじ開けたのを見て、他の大人たちは我先にと争って建物の外の闇に飛び出して行っ

た。

 恭司は子供たちを抱きかかえて叫んだ。

「恐れてはいけない! さあ、一緒に逃げるんだ! だいじょうぶ、ヤハウェの神が守ってくれるか

ら!」

「お姉ちゃんも一緒にいるから。さ、逃げよ」

 恭司は恭子と連れ立って、子供たちを庇{かば}って建物の外に出ようとした。

 そのとき運悪くひとりの女の子の髪の毛に火が引火した。キャァァァ!! 女の子は絶叫し、方向感覚

を失って、建物の奥の方向に向かって走り出した。

「涼子ちゃん!!」

 恭子が後を追おうとする。『白石姉妹、無事でいてくれ』恭司は後ろ髪を引かれる思いで他の子供たち

を避難させることを優先した。

「さあ、早く建物の外に避難するんだ」

 しかし燃え盛る建物の外では別の悲劇が恭司を待ち受けていた。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/15/d5/hpwyn965/folder/1543888/img_1543888_27657778_0?20070129173021

地球再生・ユニアース・プロジェクト・ブログ応援団募集・一人でも多くの方のご理解を願いブログ応援団が出来ました。

今、地球は、危機的状況にあります。危機的状況にありながら、資本主義・市場経済による、大量生産・大量消費・大量廃棄が止む気配はなく、延々と経済活動は、続き、地球環境は、汚染され続けています。

● このままではいけない。

誰もが今、そう思い始めたのでは、ないでしょうか?地球温暖化は進むいっぽうです。日本でも集中豪雨による洪水・土砂災害など頻繁に、起こっています。世界規模で異常気象による災害が、頻繁に起こっているにも関わらず何処の国の政府も真剣に取り組む気配が感じられません。我が国、日本でも環境保護、再生よりも経済の建て直しが優先されています。

今の日本、市場経済では、国は、破綻し地球も滅びる運命を辿る。

市場経済から自給圏経済へ

日本の資本主義・市場経済の流れを止めるには、自給圏を造って、自給圏経済に移行することが望ましい。

だから今、地球再生・ユニアース・プロジェクトを実行に移す時

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●諦めない

「やっても無だ」「何をやったらいいか分からない」「生活に追われてそれどころではない」誰もが思い感じていることだと思います。

●それでも出来ることから

コンビ二の募金・通勤、通学時のゴミ拾い・マイ箸の携帯・マイバックの携帯・アイドリングストップ
意識を変えれば、やれる事は、見えてきます。あとは、一人でも実施するだけです。
地球再生・ユニアース・プロジェクトを理解し広めることも出来ることのひとつだと思います。

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転載元転載元: 弓月城太郎の『神秘体験』

連載33回目

 *

 恭司の意識はしばらくの間、虚空の空を彷徨{さまよ}っていた。銀河が遠くを流れてゆく。そこにはも

はや時間は存在しなかった。『私は生きているのだろうか? そう、私はまだ生きている。人間は死ねば

眠りにつくのだから。私はまだ生きている。だがここはどこだ? ここはどこだ?……』

 恭司の意識は銀河の中心に向かって渦巻くように吸い込まれていった。

 ズボッという気味の悪い音とともに、恭司の意識はさらに別の時空へと翔{と}んだ――。

連載32回目

 *

 そのとき恭司の意識に、また例のサブリミナル・メッセージのような映像が現れた――。

 顕微鏡を覗いたときに見える卵子の全体像。その卵子にいまガラスの細い針の先が突き刺さろうとして

いる。卵子は、軟式テニスのボールに釘を突き刺そうとしたときのように大きく変形し、ガラスの針が突

き刺さった瞬間、一度、ぶるっ、と震えたように見えた。たちまち卵子の周りに膜が形成されてゆく。

『これは?! マイクロピペットを用いた人工授精! そうだったのか……』

 これが母を怯えさせていたものの正体だったのだ。

 しかし母は知らなかった。ただの受精卵提供だと思っていたようだ。それでも母は自分が『神の領域』

に踏み込んでしまったことを畏れていたのだ。彼女は神の怒りに触れることを畏れていた。いや、怒りに

触れることではない。産むことだ! 神の子を宿し、産むことを。しかし、その子は私ではないのか。私

はいったい何者なのだ?!

連載31回目

 恭司は自分に話しかけてくれる人たちの愛情に浸ってとても幸福だった。

 しかしそれでも恭司の世界には何かが欠けていた。

 それは父親というものの存在感だった。

 父だけはけっして話しかけてくれなかった。母が話してくれるお伽噺の主人公には決まって父親という

存在がいるのに、自分にはそれがいなかった。恭司には父親という存在のイメージがどうしても湧いてこ

なかった。

 しかしある日母が神に祈りを捧げているときに、天啓のように突然恭司の脳裏にそのイメージが刻み込

まれた。それは母が神のことを「天のお父様」と呼んでいるのを聞いたときのことだった。恭司にはそれ

が太陽のようなイメージで伝わってきた。それはとても大きくて暖かく、すべてを包み込む光のような存

在だった。母が神のことを「お父様」と呼ぶたびに、ぞくぞくするような感覚が首筋を昇ってくる。じら

じらと微かに光を放ち、様々に形状を変え、爆発するピーコックグリーンの太陽のフレア。

 その太陽はちょうど視線の高さにあり、太陽から吹く帯電微粒子の風が前額部から後頭部のあたりを吹

き抜けてゆく。とても爽快で、すべての感覚が研ぎ澄まされてゆくのがわかる。全身の細胞が活性化さ

れ、胸の奥底から不思議な力が湧き上がってくる。精神の揺らぎが止まる瞬間、突如としてオレンジ色の

温かい光に包まれ、世界が一変する。軽く、希薄となり、顎を上に打ち揚げられ、意識の海原へと浮かび

上がる。

 そのとき恭司は悟った。その太陽のような存在が『神』で、太陽が放射する熱が『神の愛』であり、光

が『真理』であることを! 私は私を照らす光の中にあってこそ、はじめて『真理』を悟ることができ、

私の心に奔流のように流れ込む『神の愛』を体恤{たいじゅつ}することによってのみ、私の内に命がある

ことを!

 これが恭司のはじめての『神との邂逅{かいこう}』であった。神こそは自分の真{まこと}の父であるこ

とを知った。恭司は母の胎内にあるときすでに神との邂逅を果たしていたのである。

 恭司はいま母の祈りを聞いている。言葉にならぬ無言の祈りであったが、恭司には母の心情を感じ取る

ことができた。それはイエスを身籠ったときのマリアが神に捧げた祈りに匹敵する敬虔な祈りであった。

しかし母は畏{おそ}れていた。何を畏れているのか。何が母をこれほどまでに怯えさせるのか。母の畏れ

ている気持ちが臍{へそ}の緒を通して伝わってくる。

 母の畏れ、戸惑い、迷い、恭司はその正体を知りたいと願った。


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