いびき日記

いびきの起こる根本原因を突き止めます!

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 重症不整脈や急性心筋梗塞は突然死を招く危険性がある。もしも自動車の運転中に発作が起きれば、本人ばかりでなく周囲をも巻き込んだ重大事故につながりかねない。発作を事前に察知して事故を未然に防げないか。そんな発想から、車に心電図などの計測機能を搭載し、発作の予兆をいち早くとらえて運転者に注意を促すシステムの開発が進んでいる。
 車を運転中の突然死が東京二十三区内だけでも年間二十件前後発生し、その半数以上は心臓発作だという報告もある。
 「システムを一日も早く一般車に搭載し、不幸な事故を減らしたい」。発案者の加藤貴雄・日本医大名誉教授(現国際医療福祉大教授)は実現を待ち望む。
 循環器内科が専門の加藤さんは十年ほど前、トヨタ自動車がアイデアを募集した「命を守る車プロジェクト」に応募。日本医大とトヨタ、さらに自動車部品大手のデンソーが加わり、共同研究が始まった。
 基本的な仕組みはこうだ。ハンドルの左右の握り部分に心電計測用の電極と、心臓から血液が送り出される時に血管内に発生する波動「脈波」を計測するためのセンサーを埋め込んでおく。運転者がハンドルを握ると心電図と脈波が連続的に記録され、推定血圧もはじき出される。データはリアルタイムで解析され、危険な兆候が見つかると、カーナビの音声や画面表示で「異常が検出されました」「車を路肩に寄せて停止してください」といった警告を行う。
 発作が起きる直前の変化をキャッチするのはもちろんだが、もっと早い段階で予兆をとらえられる可能性もある。
 加藤さんら日本医大の研究チームは、二十四時間の心電図を記録する「ホルター心電計」の装着中に心室細動や急性心筋梗塞などを起こした三十四人(うち二十人死亡)の心電図を解析。このうち三十一人で、発作の一〜二時間前に自律神経が特徴的な変動パターンを示していたことを突き止めた。
 「この変動パターンを検出すれば、一定の確率で発作を予知できます。どうやって検出の精度を高めるかが課題です」と加藤さんは説明する。
 車内はエンジンやオーディオの影響を受けるためノイズが多く、本来は心電計測に向かない環境だ。デンソー研究開発三部の中川剛担当次長によると、回路の工夫でノイズの処理が可能になり、きれいなデータが取れるようになった。
 また、片手ハンドルでも心電計測ができるように座席にも電極を追加。精度向上を目指し、試行錯誤を重ねてきた。
 システムにはさまざまな発展形も考えられる。最近注目されている車の自動運転技術と連動させ、異常を検出したら自動運転モードに切り替えたり、心電図を病院や救急車に送信して救命処置の時間短縮につなげたり。
 だが、越えなければならない壁がある。実用化には公道での検証が不可欠だが、現状では実験車両が走れるのはテストコースのみ。システムが医療機器とみなされれば薬事法に基づく承認が必要だし、改造を加えた車を公道で走らせるには国土交通省の許可もいる。
 開発チームはいま、医学系学会やモーターショーへの実験車両の出展を続けている。「実用化には社会的コンセンサスも必要。この技術にどれくらいの価値があるのか、世に問うているところです」とトヨタ性能実験部の牧口実主幹。
 加藤さんは「将来はすべての車に搭載し、日常の健康管理にも役立つ、本当の意味での命を守る車にしたい」と話している。 (共同・赤坂達也)

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