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藤原宮>古墳壊し敷地造成か
毎日新聞 11月6日(木)21時34分配信
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7世紀末に建設された藤原宮跡(奈良県橿原市)の発掘調査で、奈良文化財研究所(奈文研)は6日、天皇が即位などの重要儀式を行う地区「大極殿院」から、古墳を囲んでいた周溝の跡や埴輪(はにわ)片が見つかったと発表した。当初あった古墳を壊し、敷地を造成したとみられる。森川実主任研究員は「宮が造営される以前の景観を考える上で重要な手掛かり」としている。
大極殿院は東西約120メートル、南北約170メートルの区画で、中心に大極殿があり、内庭を挟んで南側に南門があった。奈文研の調査で、石敷きの内庭の下の地層から古墳の周溝が見つかった。
周溝は幅約1.5〜2メートルの弧状の溝で、形状などから古墳は直径約12〜15メートルの円墳とみられる。円筒埴輪の一部や土器などが出土し、周辺から耳環や管玉など古墳の副葬品らしい遺物も見つかった。墳丘を削って平らにし、宮を造営したらしい。
藤原宮跡ではこれまで、大極殿院の南側でも別の古墳の周溝の一部が見つかっている。日本書紀には藤原京の造営の際に「掘り出された屍(しかばね)を改葬させた」という趣旨の記述がある。
和田萃(あつむ)・京都教育大名誉教授(古代史)は「(古墳を壊したとしても)大和三山に囲まれた景勝の地に宮を造営することが大切だったのだろう」と話している。
現地説明会は8日午後1時半から。小雨決行。【矢追健介】
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