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映画「狩人の夜」(1955年 アメリカ映画)
監督:チャールズ・ロートン
出演:ロバート・ミッチャム、シェリー・ウインターズ、リリアン・ギッシュ
この映画は、「狩人の夜」という意味深なタイトルが気になって録画しておいたものでしたが、これがなかなかの傑作で楽しめました。
監督は名優チャールズ・ロートン。しかし、公開時この映画が不評だったため、監督作品はこれのみ。
偽の伝道師(ロバート・ミッチャム)は、女性を狙う冷酷な殺人魔。別の軽い容疑で拘留されたときに、同室になった男から強盗した1万ドルを家に隠してあるという話しを聞く。男は、幼い娘がいつも抱いている人形の中に1万ドルを隠し、息子には母親といえども隠し場所を教えてはならないと言い含めてあった。
男は死刑となり、ミッチャムは出所後、1万ドルを探しに伝道師を装って男の自宅を訪ねる。寡婦となった妻(シェリー・ウインターズ)は、言葉巧みにやさしく接してくるミッチャムに好意を持ってしまう。しかし、息子はミッチャムのことを疑い、1万ドルのありかを教えようとしない。
ミッチャムの風貌が、眠たそうな目で動きもスローモーなため、危険を感じて逃げる子供たちを追いかけるシーンなどの緊迫感がちょっと薄れるところもありますが、ミッチャムが次に何を仕掛けてくるかというハラハラ感は保たれたままで、スリルが弛緩するようなことは最後までありません。
子供たちがミッチャムから逃げるためボートに乗って川を下って行くシーンは、モノクロ映像による光と影が作り出す美しさがすばらしく、この映画の魅力となっています。
後半登場するリリアン・ギッシュが、子供たちを守るために、腹を据えて銃を持ってミッチャムと戦う熱演も見ものです。
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この映画観たいです!!TSUTATAにあるでしょうか…
陰影がちょっとヒッチコックタッチに感じました。
時代が時代ですから勧善懲悪の結末でしょうね。
刑務所で同室になった男性服役者が正直なことは言わないと思うのですが、どうでしょうか。
NICE!
2015/9/23(水) 午後 9:40
> moさん
TSUTATAにはあると思います。
映像はかなり凝っていて楽しめますよ。
男がミッチャムに本当のことを言うのはおかしいという疑問は確かにありますが、それは映画を観られればわかりますが、「蛇の道は蛇」といいますか、それ程不自然ではないのです。
NICEありがとうございます。
2015/9/23(水) 午後 10:15
自然の営みを見せる趣向なども面白いし、なんといっても影絵のような美しいモノクロ映像に惹かれる作品でした。ロートンにはもっと映画作って欲しかったですね。
初ミッチャム(多分)だったので、以後ミッチャムは怖い人とずっと思い込んでましたが最近観た『天使の顔』の製作裏話でちょっと認識が変わりました。
2015/9/23(水) 午後 10:27 [ pu-ko ]
> pu-koさん
これはカラーで撮っていたらリアルすぎて普通の映画になっていたでしょうね。
撮影監督の力量はかなりのものと言えますね。
私の知っているミッチャムは、戦争映画や探偵(フィリップ・マーロウ)のイメージでしたので、悪役のイメージはなかったのですが、この映画では、女性に対するコンプレックス(HATEの文字)を持つ冷酷な心の持ち主という怖さはありましたね。
2015/9/24(木) 午前 0:44
どうもはじめまして。
ロバート・ミッチャムは「過去を逃れて」の探偵役も印象的でしたが、本作の悪役振りも凄かったですね!執拗に追いかけてくる様子が本当に怖かったです。
チャールズ・ロートンの監督作をもっと見たかったです。惜しい限り。
TBさせていただきます!
2015/9/29(火) 午後 6:42 [ すかあふえいす ]
> Scarfaceさん
はじめまして。
冒頭のリリアン・ギッシュはおとぎ話の始まりのようでしたね。
確かに、川のシーンなど動物が出てきて絵本を見ているような所もあり、演出が凝っていました。
「過去を逃れて」と言う映画を観たくなりましたが、日本では未公開でレンタルもなさそうで残念です。
トラックバックありがとうございます。
2015/9/29(火) 午後 10:17
こんばんわ。
「過去を逃れて」のレンタルは残念ながらまだのようですが、amazonとかでDVDが売られているようです。
終盤の殴り合いの凄さとか、かなり面白い探偵ものです。
2015/9/30(水) 午後 11:00 [ すかあふえいす ]
> Scarfaceさん
ありがとうございます。
早速注文することにします。
2015/9/30(水) 午後 11:18