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待望の救世主や!! 阪神のドラフト4位・秋山拓巳投手(19)=西条高=が4安打でプロ初完封を無四球で飾り、チームの連敗を3で止めた。ドラフト制後(1966年以降)の高卒新人で甲子園初先発初完封は球団初で、江夏豊でもなしえなかった快挙。首位中日と1.5ゲーム差を死守。逆転Vへ若虎が窮地を救った。 こんな救世主を待っていた。1球1球にどよめく聖地の風を支配。27個目のアウトに、両手を天に突き上げた。高卒ルーキーの秋山が甲子園初登板で初完封。伝説の左腕を超え、虎の窮地を救った。 「すごく落ち着いて投げられた。(甲子園は)本当に投げやすかったです。高校の時より進化できて、マウンドに上がれた。初登板で完封できて、うれしいです」 93球に魂を込めた。最速144キロの球速以上に威力のある直球。制球力抜群の変化球もさえた。四回には、ホワイトセルを空振り三振。前日11日に守護神・藤川から逆転弾を放った燕の主砲を、縦に割れる大きなカーブで仕留めてみせた。度胸満点の投球で、4安打無四球でシャットアウト。2−0の七回二死三塁の打席では、148キロを左前にはじき返してプロ初打点。待望の追加点で試合を自ら決定づけた。 優勝争い大詰めに中継ぎ陣が不振で、継投ミスもあって3連敗。負ければ首位・中日と2・5ゲーム差と広がり、V争いから後退。後がない大一番を託された19歳が、投打で負の連鎖を断ち切った。 阪神の高卒新人の完封勝利は1986年の遠山昭治(現育成コーチ)以来、24年ぶり。ルーキーイヤーの67年に完封している江夏豊も初甲子園は黒星を喫している。偉大な左腕ですら成し得なかった虎史上初の快挙で、歴史に名を刻んだ。 「高校では(甲子園で)投げても打っても、結果が残せなかった」 西条高では昨年の3年春夏に甲子園に出場したが、春は初戦、夏は2回戦で敗退。写真や映像を見ることはほとんどない。聖地の土も持ち帰らなかった。「駄目だったことは振り返りたくない」。今回も2度目の対戦となったヤクルトは、事前に前回の映像をチェックした。ところが…。 「点を取られた回は見ていません。見たくないだけ」。高校時代から相手のデータは徹底分析するものの、打たれたシーンになると自然と早送りボタンを押してしまう。並みの新人なら“教訓”にする映像も、敢えて避ける。入団1年目とは思えない気の強さ。とにかく負けず嫌い−。それが、秋山拓巳の面白さだ。 「最後まで1軍の先発として、チームに貢献したい」。お立ち台で誓った。初勝利から3度続けて連敗を止め、次戦は18日からの巨人3連戦(甲子園)。その右肩は、すでに猛虎の牙。間違いなく、Vへの使者だ。(安藤 理) (甲子園での初お立ち台で) −−初めての甲子園でプロ入り初完封 秋山 「プロに入って、初めてという感覚でした。一番落ち着いて投げられたという印象が強いです」 −−甲子園は 「本拠地なので声援も温かったので、投げやすかったです。守備の方もいいプレーをしてくれたので、その流れに乗っていい投球ができました」 (囲み取材で) −−苦しい場面はあったか 「甲子園は初めてだったけど、変に落ち着きがあって、気が抜けているのかな、なんて感じで。(一回の)青木さんのヒットも『あっ、つまってる』みたいな感じで、ショックはなかったです」 −−八回に指を気にする素振りがあったが 「(多く)カーブを投げたのは久しぶりだったので、(高めに)浮かないように意識していたら、(指に)引っかかったというか、(球に)爪が当たった感じがあったので」 −−完封はいつ頃に意識した 「最終回は意識しました。それまでは、きょうの試合前のテーマが、先頭打者を出さないことだったので」 −−チームが連敗中だったことは意識したか 「きょうは、さすがに。2回連敗を止めていたので、前回よりは気にしました。投げているときは気にしなかったんですけど」 |
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たいした奴や!!大物になるぜ!!
2010/9/13(月) 午後 6:28