真弓 Tighers ’11

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イメージ 1   新監督“初説教”−。阪神は広島に敗れ70敗目。前日に新監督就任要請された和田豊打撃コーチ(49)は七回の攻撃で、送りバントを失敗、進塁打を打てなかった大和内野手(23)を直後に指導。新監督初の“喝”となった。   来るべき日の雄姿を、チラリとのぞかせた。“初ゲキ”? いや、今はまだ「和田コーチ」だ。だが、正式決定を心待ちするファンからみれば、どうしても「和田監督」に見える。いや、見てしまう。
 「走者を進める打撃をしないと生き残れない選手なんだから…」
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 和田コーチが“喝”を入れたのは大和。ミスしてベンチに戻ってきた若虎と、ベンチでしばし話し合う姿があった。確認、徹底を求めるような和田コーチのしぐさに、うなずく大和。いい意味で緊張感のある一場面だった。
 真弓監督が試合中表だってベンチ内で選手を指導したり、“喝”を入れるシーンは多くは見られなかった。来年、指揮官として同じようなシーンがあれば、新鮮に映るはずだ。
 明るい未来を想像させる光景の“発端”は七回の攻撃だった。無死からマートンが中前打で出塁。打席には大和。バントを2球失敗し、1球ボールの後の4球目をバスターで打ったが、浅い左飛に。この打席内容を、熱きハートの持ち主である次期監督は見過ごすことはできなかった。
 「もったいないというか…。バントもそうだし、失敗してからのエンドランもね」
 その後、先に紹介した「走者を進める−」の言葉につながっていく。最後は「確実に決めてほしい」と厳しい表情で結んだ。
 現役時代はいぶし銀の存在だった。通算1739安打もさることながら、若い頃からバントの名手。1988年当時の犠打のシーズン記録(56)を更新するなど通算212犠打もマークした。バスターからチャンスを広げる打撃も何度披露してくれたことか。
 そんな経歴を持つ次期指揮官だからこそ、同じようなタイプの大和が、自分の仕事を果たせなかったことに猛省を促した。お前の生きる道をわかっているのか…。
 同時に、指揮を執る来季、和田阪神の間違いなく貴重なつなぎ役になる大和の成長を期待しているからこその注文だ。
 チームがまだ全日程を終了していないため、表向きには動きはないが、すでに前日中に水面下で監督就任要請は完了。その後、初めての試合で、そんな状況での“喝”は事実上の新監督初ゲキともいえる。
 屈辱のシーズン負け越しが決まった日、実質的に動き始めた和田阪神。タスキを受けた新指揮官に妥協はない。厳しく、熱く。猛虎再生に乗り出した。 (上田 雅昭)

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