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「投げさせてもらっているので、気持ちを切らさないように投げた。野手とリリーフのみんなに勝たせてもらった」
苦しかった。毎回のように走者を背負った。1点を守る五回には同点とされ、なおも二死一、三塁のピンチでミレッジに右前適時打を食らった。それでも、大量失点を防いだことが大きかった。6回7安打3失点にまとめ、今季2勝目。右肩の故障をはじめとする幾多の苦難を乗り越え、甲子園では2009年の9月1日・ヤクルト戦以来の勝利の美酒を味わった。
5日の神宮でつかんだ涙の復活星から2週間。直後は携帯電話に「アドレスが変わっていた友達からも来た」と100件を超えるメールが届いた。その1件、1件に丁寧に返信した右腕。不振にあえいだ昨年まではマウンドに上がる前からブーイングを浴び、「辛いよ…」と漏らしていたが、この日、窮地に陥ると、右翼スタンドから「頑張れ、安藤」のコールが響いた。「ファンの前で投げられるのはうれしい」と受け取ったパワーを白星で還元した。
「真っすぐが少なく、外のスライダーを狙い打たれたので、そのあたりを(今後)考えたい」
勝ったからこそ、前向きに反省できる。ここまで3試合に投げ、防御率1・89。この安定感は本物だ。(小松 真也)
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