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大振りが目立つブラゼルは4打数無安打2三振(撮影・白鳥恵)【拡大】 (セ・リーグ、巨人0−0阪神=延長十一回規定により引き分け、6回戦、巨人3勝2敗1分、30日、東京ドーム)ムチャ振りするな!! 阪神は伝統の一戦第3ラウンドも貧打は解消されず、0−0のスコアレスドロー。GW9連戦最初の巨人戦3連敗は阻止したが、22イニング無得点の惨状だ。サンケイスポーツ専属評論家、小早川毅彦氏(50)は力んでいるブラゼル、城島らにコンパクトなスイングを見せる金本を手本にせよ−と緊急提言した。
手に汗握るシーンはあった。堂々たる投手戦だった。延長十一回0−0。でも…。
負けなかった安堵感を何百倍も上回るイライラが日本全国虎党に胸中に渦巻いている。1943年11月7日以来、史上2度目という伝統の一戦でのスコアレスドロー劇。3試合に渡って22イニング無得点は今季チームワースト。この日はたった3安打。どこまで打てへんねん?
「勝てた試合と言い切るのは難しいけど、勝ちゲームのような負けゲームのような。本当に投手陣がよく踏ん張ってくれた引き分けだったね」
和田監督は試合後、苦渋に満ちていた。チャンスらしいチャンスは七回無死からの鳥谷、新井の連続短長打のシーンぐらいだった。貧打というひと言では片付けられない重症だ。
安打も出ないが、本塁打の“ご無沙汰”もひどい。4月17日のヤクルト戦(ほっと)以来11試合ノーアーチ。ネット裏のサンケイスポーツ専属評論家・小早川毅彦氏が象徴的な例を挙げた。十一回、代打で登場した城島だ。
「あの場面、一発狙いは理解できる。でも、統一球になったことで100メートルで良かった飛距離を130メートル飛ばさなければいけない、というスイングになっている。ムチャ振りだね。強く振るのと大振りは違う。以前の城島なら確実に捉えている球を、力が入りすぎてファウルにしていた」
同じ症状が4タコで打率が2割を切った(・195)ブラゼル、12打席無安打のマートン、新井ら主力に見られるという。もし、小早川コーチがベンチに入っていたら?
「本塁打が出ないのは阪神だけじゃない。球界全体がそう。ならば、本塁打を捨てるしかない。60、70メートルのライナーを打つ気持ちで、つないでいく。そういう気持ちの切り替えが早く出来た選手が、ことしは勝つ」
阪神で最もその理想に近いのは金本だという。この日は無安打だったが「状況に応じた打撃は、いいお手本。この試合で言えば3打席目に右中間二塁打を打った時の新井も良かった」。キーワードは“アニキを見習え”。全盛時の豪快な打球がなくなった金本がしっかり現状認識して辿り着いたコンパクトな打撃こそが、吹き荒れる統一球パワーへの光明−。
ドローで今季初の同一カード3連敗は免れた。4月は貯金「1」で乗り切った。1日からは鬼門ナゴヤドームに乗り込み、首位中日との3連戦に挑む。和田監督は「(名古屋で)チームの流れが変わるような試合をします」と約束してくれた。その条件は間違いなく打線。猛虎打線よ、戦う相手は統一球ではない。その特性を受け入れよ! (上田 雅昭)
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タイガース
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