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六回二死一塁で右中間へ適時二塁打を放ったマートン。“交流戦男”が調子を上げてきた【拡大】
 (セ・パ交流戦、阪神1−3日本ハム、1回戦、日本ハム1勝、16日、甲子園)じわりと調子を上げてきた阪神・マートンの存在が、敗戦の中での収穫だ。先発では12球団トップの防御率を誇る左腕から追撃のタイムリー。虎が誇る安打製造機が、上昇気配を色濃く漂わせた。
 「負けたことが残念だよ。自分が打点を挙げたとしても、チームが負けたら残念。相手のピッチャーがいい仕事をした。こちらが打てなかった」
 敗戦に表情はさえなかったが、目の覚めるような一撃をお見舞いした。
 「内側のボールは詰まってしまうから、あの場面では打つポイントを前にして、アジャストしていった」
 2点を追う六回二死一塁だ。日本ハム先発・吉川の外角直球、135キロをジャストミート。鋭いライナーで右中間を切り裂いた。余裕のスタンディングダブルの間に、俊足の一走・平野が一気にホームへ。勝利には手が届かなかったが、追い上げムードをつくった。
 前日は『走者三塁ならゴロ』『二塁なら右打ち』など、空想トレのケース打撃を敢行。そのイメージトレ通り『二死一塁なら外野の間を抜く長打』を放ってみせた。
 この一打で2試合連続のタイムリーと3戦連続の打点をマーク。序盤戦25試合で打率・216と低調だったヒットマンに、ようやく“エンジン”がかかってきた。
 四回に敵失を呼ぶ右飛を放つと、八回二死二塁では相手バッテリーが勝負を避ける敬遠気味の四球。打席で存在感を示した。
 昨年も交流戦前は打率・273と本調子ではなかったが、そこから24試合で・304まで上げた。昨季の交流戦打撃成績は・340、2発7打点。「ストライクを打ち損じても、もう一度勝負してくる。そういう勝負の方が好き」と話すパとの対決で、いきなりの快音。再現の予感は十分だ。
 「シーズンを通して、自分としては、スイングは悪くない。悪いスイングをするときもあるけど、全体としては悪くない」
 これまでは結果が伴ってこなかったが、ここから本領発揮だ。手応えはある。“マートンの季節”がやってきた。気温の上昇に合わせて、グングン調子を上げていく。
(紙面から)

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