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14日の実行委員会で検証される統一球。議論の行方に注目が集まる【拡大】 虎は統一球、NO! 14日に東京都内で開かれる12球団実行委員会で、労組プロ野球選手会(会長・阪神新井貴浩内野手)から提出された統一球の再検証が議題のひとつとして挙がっていることが10日、分かった。阪神は意見を求められた場合、来年度以降の継続について反対することも明らかになった。
選手会が首をかしげている。ロースコアの試合展開の連続にファンも飽きている。“飛ばない”統一球の改革に、阪神が大きな役割を果たしそうだ。
14日に行われる12球団実行委員会の議題のひとつとして、昨季から導入されている統一球の検証が刻まれていることが判明。阪神球団首脳はこの日、「ファンのためになっているのかを改めて考える必要がある。営業面を含めてね。ボールを統一する試みは素晴らしいが、得点を入りにくくすることが目的ではないはず。仮に意見を求められたら、球団の姿勢をいうつもりです」と注目発言した。
先月24日に西宮市内で行われた日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会との事務折衝で「このままでいいのか…という感じ。ピッチャーからそういう声を聞く」(新井会長)と検証及び見直しを求める声が強く出た。統一球は反発係数を基準値の最下限に近づけて製造され、従来に比べて飛距離が1・0メートル抑えられるといわれていたが、実際は想定よりも飛ばないケースが続出。一打逆転の試合展開が減り、見せ場の少ないゲームが増えているため、各球団、観客動員で苦戦。経営問題に直面している。
関係者によると、統一球を製造するミズノ社とNPBとは今季終了までの2年契約を結んでいる。中国の工場で大量生産されており、来季使用球について変更するのであれば、早い段階での結論が必要になる。
球団幹部は「大リーグでも得点が入りやすくするために、狭くなった新球場もある。ボールは道具なんだから、金科玉条(きわめて大切な守るべききまり)のように扱わなくていいのでは」とも語った。ファンの声を大切にする“トラの一声”が、球史を大きく変えるかもしれない。 |
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OKサインを出すブラゼル。ここから打ちまくる!!【拡大】 誕生日の誓い!! 阪神のクレイグ・ブラゼル内野手が10日、32歳の誕生日を迎えた。相性のいい横浜スタジアムの室内練習場で指名練習に参加し、打撃上昇に手応え。「いいスイングができるようにやっていく」と縁深いハマスタで、完全復調の快音を響かせる。
雨降るハマスタで迎えた32度目の誕生日。ハッピーバースデーの言葉に、「今、何時?」と時計をチェックした。午後4時近くの表示に「アメリカでも日付が変わったかな」と笑顔。ここから上昇する。ブラゼルが誕生日の誓いだ。
「スイング自体やフォームは悪くない。いろんな要素があるけど、自分はどんな状況でもいいスイングができるようにやっていく。数字を見たら分かると思うけど、そこまで(相手の攻めに対応)できていない。しっかりアジャストしていって、楽しみながら、いい方向に持っていきたい」
明るい表情と穏やかな口調。打撃良化の予感たっぷりだ。思い出の地であり、得意とする球場での3連戦へ向けて、準備を整えた。2009年8月26日。五回に1イニング2発を放ったとき、長男・トロット君誕生の知らせが届いた。昨年8月20日には、日本通算100号アーチを放った思い出の球場だ。
さらに、横浜での通算打率は、32試合で112打数35安打の打率・313、12本塁打27打点。相性は間違いなくいい。今季も3試合9打数で3安打。この好データに、昇り調子が重なる。
「過去に自分がやったことは、もう終わったことだから、あまり考えないようにと思っている。それよりも、この先のこと。次をどうするか考えてやっていくよ」
大砲は前だけを向いたが、これまでの“軌跡”が、予感を大きくふくらませる。
一時は15打席連続無安打という“トンネル”があったが、現在は4試合連続安打中。本来のB砲に戻りつつある。
「自分にプレッシャーをかけすぎていたこともあって、いい結果はなかなか出なかった。この2試合はリラックスしてやれたし、これを続けていけば、チームとしてもいい方向にいくと思う。他の選手もそうだし、野球に限ったことではないけど、プレッシャーをかけすぎると、いい結果は出ないものだから」
新たなスタート。大好きなハマスタで響かせる快音が、反攻の汽笛になる。(高瀬 悟嗣)
(紙面から)
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勝ち星に恵まれていない能見は甲子園で調整(撮影・中島信生)【拡大】 エースを大量援護せよ!! 阪神・和田豊監督(49)が10日、横浜スタジアム室内練習場での練習後「投手を楽に投げさせたい」と打線にゲキを飛ばした。11日からのDeNA3連戦(同)の初戦を担うのは3連敗中の能見篤史投手(32)。先行逃げ切りのゲーム展開で、貯金を増やし、16日からの交流戦へ勢いをつける。
次はエースを助ける番だ。雨音が聞こえる横浜スタジアムの球場裏。交流戦前最後の3連戦を控え、和田監督の目がぎらつく。明るい兆しが見え始めた猛虎打線に大号令をかけた。
「この3連戦は大事。勢いをつけて、交流戦を迎えたいというのもある。(打線は)やっときっかけさえつかめば、一気にいけるところまではきた。投手にも今まで頑張ってきてもらっているので、もう少し楽に投げさせたい」
窮状を脱しつつある。8日からの広島2連戦(新潟)で2試合連続の2けた安打をマーク。2戦目には1点ビハインドの七回に4連続適時打で一挙5点を奪うビッグイニングも作った。統一球に“広く感じる”ストライクゾーンなどに打者が苦しみ、投手への援護が少なかったここまで。ようやく、大黒柱をサポートする態勢が整った。
11日に先陣を切る左腕は現在3連敗中。その間、能見がマウンドにいるときに味方が得点したのは15イニングで計1点しかない。相手先発もエース級と対戦することが多く、一層、プレッシャーのかかる状況で登板している。それだけに、大量援護で能見に勝利をプレゼントしたいところ。指揮官がポイントに挙げたのは先行逃げ切りだ。
「どうしても、仕掛けが遅いというか、後半になって動き出すのが多い。なるべく早く点を取れるようにしたい。最後に逆転して勝てばいいけど、展開的に苦しいし、先行逃げ切りという試合を作っていかないと」
先制点を奪えば、より投手は楽に投げられる。DeNA戦は今季2勝3敗1分けと分が悪いが、完全にゲームを支配すれば、苦手意識が芽生えることもない。
「まだ、やりづらいというところまではいってないけど、同じような戦いをすると、どんどんそういうイメージがついてしまう。払拭していかないといけない」。シーズン34試合を終え、貯金「1」。1つでも貯金を増やして、弾みをつけたい。
「(貯金は)いくつあってもいい。横浜戦に関しては開幕と前回のココで、あまりいい戦いはできていないんでね。しっかりと戦って、交流戦に入っていくという形をとりたい」
この日は金本、桧山の大ベテラン以外の野手は練習に参加させた。新井、ブラゼル、マートンが汗を流す練習風景を見守った。打って、打って、打ちまくれ−。エースを打線で勝たせる。投打がかみ合う強い虎なら、交流戦の躍進も間違いなしだ。(小松 真也)
(紙面から) |
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6回1失点で3勝目を挙げたスタンリッジ。夜王の貫禄ピッチだ【拡大】 (セ・リーグ、広島2−6阪神、8回戦、阪神6勝1敗1分、9日、新潟)越後の闇夜を照らすカクテル光線に端正なマスクがよく映える。スタンリッジが得意のナイターで約1カ月ぶりの3勝目(2敗)。6回2安打1失点の力投が逆転勝利を呼び込んだ。
「ボール自体はあまりよくなかったけど、戦い抜けたという感じだね」
140キロ中盤の真っすぐとカーブ、カットボールを低めに集め、18個のアウトのうち、半数がゴロ凡打。両チーム無得点の六回には唯一の失点となる右越え弾を前夜3本塁打のニックに浴びたが、悔いはない。
「『真っすぐ行きますよ』と声に出してでも投げたと思う」。フルカウントからの6球目、何度もサインに首を振り、自信を持って投じた直球だった。そんな気迫が直後の猛打を誘発。4月7日の巨人戦(甲子園)以来の白星が舞い込んだ。
これで、ナイターは3試合に投げ、2勝負けなし、防御率0・47。夜王と呼ばれる男はさすがだ。地方球場も2010年に阪神加入後、5戦4勝とめっぽう強い。データ通りの快投をみせた。
虎3年目を迎えた助っ人は投手陣の年長者としての自覚をみせている。今春の沖縄キャンプ中。居酒屋での投手会でスタンリッジはみんなが見守る状況で若虎へ大胆な発言をした。「鶴、お前は絶対にいい投手になれるから、頑張れ!」。あえて、大勢の前で告げることで、自信を持たせようとした。奮起を促したかった。自分だけでなく、チームを、皆を思う気遣いが虎投の団結力に一役買っている。
「きょうは野手に感謝だよ。(交流戦の登板は)チームの方針に従うだけ」
1カード2試合で試合間隔が緩やかになる16日からの交流戦を前に、先発枠を担う助っ投が快投でアピール。夜の青い目のナイスガイは無敵だ。 (小松 真也 |
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(セ・リーグ、広島2−6阪神、8回戦、阪神6勝1敗1分、9日、新潟)神様が灯した攻撃の火は、この日ここまで無安打と湿っていた、平野のバットにも燃え移った。痛烈な中前へのライナーで3者連続適時打だ。
「桧山さん、鳥谷がつないでくれたチャンスだったし、フルカウントで走者もスタートを切ってくれるので、絶対に走者を還す気持ちでした」
2−1となった、七回二死一、二塁。打席に入る前には、大仕事を終えベンチに引き揚げる神様から、ネクストの付近で“耳打ち”をされていた。じっくりと見極めた岸本の6球目、内寄りに入ってきた変化球をきれいに捉え、遊撃頭上を抜いた。二走・岡崎を迎え入れ、チームをさらに安全圏へと近づける3点目を叩き出した。
1、2番を務める男としては意外に思えるが、今季ここまでの得点圏打率・434(23打数10安打)は規定打席ではチームナンバーワン。前日8日の同戦(同)でも、チーム36イニングぶりの適時打を放ち、勝負強さを見せた。
この日の「4打数1安打」で3試合連続安打。GW中には4試合連続無安打と苦汁をなめたが、持ち前のガッツで、必ず取り戻していく。
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