エースを大量援護せよ!! 阪神・和田豊監督(49)が10日、横浜スタジアム室内練習場での練習後「投手を楽に投げさせたい」と打線にゲキを飛ばした。11日からのDeNA3連戦(同)の初戦を担うのは3連敗中の能見篤史投手(32)。先行逃げ切りのゲーム展開で、貯金を増やし、16日からの交流戦へ勢いをつける。
次はエースを助ける番だ。雨音が聞こえる横浜スタジアムの球場裏。交流戦前最後の3連戦を控え、和田監督の目がぎらつく。明るい兆しが見え始めた猛虎打線に大号令をかけた。
「この3連戦は大事。勢いをつけて、交流戦を迎えたいというのもある。(打線は)やっときっかけさえつかめば、一気にいけるところまではきた。投手にも今まで頑張ってきてもらっているので、もう少し楽に投げさせたい」
窮状を脱しつつある。8日からの広島2連戦(新潟)で2試合連続の2けた安打をマーク。2戦目には1点ビハインドの七回に4連続適時打で一挙5点を奪うビッグイニングも作った。統一球に“広く感じる”ストライクゾーンなどに打者が苦しみ、投手への援護が少なかったここまで。ようやく、大黒柱をサポートする態勢が整った。
11日に先陣を切る左腕は現在3連敗中。その間、能見がマウンドにいるときに味方が得点したのは15イニングで計1点しかない。相手先発もエース級と対戦することが多く、一層、プレッシャーのかかる状況で登板している。それだけに、大量援護で能見に勝利をプレゼントしたいところ。指揮官がポイントに挙げたのは先行逃げ切りだ。
「どうしても、仕掛けが遅いというか、後半になって動き出すのが多い。なるべく早く点を取れるようにしたい。最後に逆転して勝てばいいけど、展開的に苦しいし、先行逃げ切りという試合を作っていかないと」
先制点を奪えば、より投手は楽に投げられる。DeNA戦は今季2勝3敗1分けと分が悪いが、完全にゲームを支配すれば、苦手意識が芽生えることもない。
「まだ、やりづらいというところまではいってないけど、同じような戦いをすると、どんどんそういうイメージがついてしまう。払拭していかないといけない」。シーズン34試合を終え、貯金「1」。1つでも貯金を増やして、弾みをつけたい。
「(貯金は)いくつあってもいい。横浜戦に関しては開幕と前回のココで、あまりいい戦いはできていないんでね。しっかりと戦って、交流戦に入っていくという形をとりたい」
この日は金本、桧山の大ベテラン以外の野手は練習に参加させた。新井、ブラゼル、マートンが汗を流す練習風景を見守った。打って、打って、打ちまくれ−。エースを打線で勝たせる。投打がかみ合う強い虎なら、交流戦の躍進も間違いなしだ。(小松 真也)
(紙面から)