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生徒を確保するには「高校の先生との交友」を深めるのも浪人を貰うための一つの手だ。
何の役に立つのかは知らないが、毎年、地元の国公立大学・私立大学の入試問題を入手して、その解答と講評を作り小冊子にするということをやる。この作業に高校の先生を呼ぶのだ。
高二の英文もまともに訳せない講師が居ることがバレるはずだが、事務員にはそこが分からない。彼らにとっては、人気講師を集めてあるから間違いないのだ。
この作業には時間がかかるので、昼食ないしは夕食に、業者から取った松花堂弁当くらいは出る。
或るとき、地元の国立大学が入試説明会をやった。北予備の職員が近くの県立高校の先生を車に乗せて行き、途中のサービスエリアで一緒に食事をしたという。
すると、車が大学に着くや否や、どこから後をつけて来たものか、 地元新聞の記者という者が寄って来て高校教諭に「北予備から食事をおごられましたね」と問うたそうだ。
そして、その日の夕刊の3面記事に「北予備、県立高校教諭を饗応」とデカデカとしたトップ記事が載った。だが、高校の先生方の間では「あぁあれ、××予備校さんの手回しね」と囁かれていたそうだ。
この地元新聞社からは北予備によく脅迫的な質問電話が掛かったので事務長が 「警察に通報する」といったら掛かって来なくなったという。
校舎内での「饗応」は新聞に出ない。
新聞といえば、予備校の広告によく東大何名合格、京大何名合格と合格者の数を発表している。
××予備校の講師会で、事務員がヘラヘラとした調子で「予備校御三家の東大合格者数を合計すると、東大の入学者の定員をオーバーすることを世間が知ってしまいましたので、我々は大学の合格者数の発表はしない、そして特待生も取らないという協定を結びました」と発表した。
新聞に載る合格者数は信用できないのである。
その点、 北予備の発表数には全くの偽りはない。
以前はその数が本当かどうかを示すために、新聞社がかなりうるさく合格者名簿の提出を求めてきたそうだが、何年前からその要望はなくなったと聞く。
更に、 「この数値には現役・模試受験だけの生徒数は含まれておりません」 などと麗々しく書かれてあったりするが、これも調べてみると国立大医学部合格者数アップのために現役生が含まれていたりするそうだ。 「牛肉の偽装と同じ」ものだと思えばよい。
また生徒の、予備校や講師に対する感謝の言葉を並べた宣伝もあるが、 生徒自身が書いた覚えもない感謝文が載っていることもあるそうだ。或る講師いわく、 某予備校では我々が書いたことがあったとのこと。
どの予備校も、 A級の大学合格者数を大々的に宣伝に使いたいので、 成績の良い生徒を欲しがる。だからこういう生徒を授業料免除の「特待生」として奪い合うのだが、これで生徒数をいくら増やしても儲けにはならない。
だから、 特待生の取り合いは止めようという協定を結んだわけだ。 しかし、 既にその次の年からこんな紳士協定は守られていない。
また、ある予備校では、 他予備校から宣伝になる大学に合格した生徒に 「うちから合格したことにしてくれ」と誘いかけて謝礼を払う所もあり、 その予算に二千万円とか三千万円とかを組んであるという噂も聞いたことがある。
「営利会社」 として経営されている予備校はいかにして人心を操るかに狂奔しているのである。
××予備校には「予備校戦略会議」という勇ましい名前の付いた幹部会議があるそうな。多分ここでは「教育」という言葉が発せられたことはないだろうと想像する。
今度はどの地区で、どの予備校からどうやって生徒をくすね取るかの「ずるこすさ」の集結機関ではないかと思う。
「ホホゥ、そういう手もあったか。それで行こう」となると理事長の覚えめでたくなるのではないか。
「衛星放送」の授業というのがある。
これはある大手予備校の発案であった。NASA のスペースシャトルに自校の衛星を積んでもらって宇宙で離し、それを使って日本全土に授業の放送をする計画だったそうだ。
それが漏れてしまった。 ××予備校の入学式で国語の人気講師が 「○○予備校さん、凄いことをしますね〜ぇ。これが始まったらうちからはギジギジと妨害電波を発射するんだ」と言って笑いを取っていた。
しかし、スペースシャトルの不調で打ち上げが遅れているスキに××予備校がNTTの衛星を借りて先に実施してしまった。
その10年位後でこの予備校の取材番組がテレビで流れたとき 「この予備校は時代に先駆け、 衛星授業を実施しました」というアナウンサーの言葉に何も事情を知らないコメンテーターが 「ほぅ、 凄いですねぇ」 と感心していた。
この装置、 今は講師減らしの具である。 即ち、営業上の経費節減のための具。皮肉なことに、これを動かすには非常にカネがかかる。ビデオの貸し出しなら安くつく。
北予備には衛星授業はない。ビデオテープの貸し出しもない。 全てが「生授業」だ。
ここの理事長の言う「授業というものは、 先生が生徒の目を見て反応を確認しつつ、 己の人柄までをも生徒に伝えるもの」だからだ。 これが教育!!
スクリーンに映った画面や、貸しビデオは「三歩下がって師の影を踏まず」などという教育とは全く無縁だ。
新しい機器を使ったら、外部には最新の設備を備えているように見え、生徒が珍しがって多数飛びついてくるだろうと思っただけのこと。
古くはラボを使った英会話教室や、新しくはパソコンを使った学習塾があったが、既に今はない。それと同じことである。えらく設備費がムダになった。
この装置による人気講師の授業風景は常時、玄関ホールのモニターで放映しているから、ご父兄は彼らの授業の「すばらしさ」をいつでも見ることが出来る。
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初のコメントです。
いろいろあるようですが、これからはうちの子供たち(子供の
友達)も近々受験に入ります。
そのときはご指導お願いします。
2010/10/24(日) 午後 11:52
お気に入り登録、ありがとうございます!(^0^)/
これからもヨロシクお願い致します。
2010/10/29(金) 午後 10:43 [ aaa ]