M30さんとはお付き合いが長く、初めて会った時はデカールが自分で作れるという話をしたのに、現物を見せなかったためにスルーされてしまいましたが、その後に実際に印刷をしたものをお見せしたところ、すごく驚いてデカールが無いので先に進めない作品があるということで作ることにしました。
その後、作るものの資料をお互いに見ながら意見をぶつけたり、提案したりして(お互いに認識の違いや、デカールの使い方で分からないこと等は質問したり、実際に貼ったものを見ながら修正をしました)少しずつデカールも充実してきて、完成作品も増えつつあります。
やはり、自分が作ったものが他の方の作品の一部で形として残るのはとても嬉しいです。
このように着々と形にしてもらえるのはすごく励みになります。
特に私は人間嫌いで普段は人と話さないため、このような形で人と繋がるのは癒しにもなります。
MDプリンタで作ったデカールは、メーカー製のものに較べると使うのにコツがいります。
まず初めて見た人が驚くのが、デカールが切れていないことのようです。
プラモデルなどのキットに付いているデカールはそれぞれの図案が独立していて、水をつけるとその形で剥がれるのに対し、MDプリンタのものはA4サイズなどのデカール用紙にインクリボンで印刷するだけなので、その中のある部分だけを使いたいときは自分でその形に切り抜く必要があるのです。
他にもいろいろありますが、市販のデカールと違う点があるため、使えないとか質が良くないと言われたりすることもあります。使い方や使う人の練度にもよるので、私は人が言うほど使えないとは思いません。(初めて外でこのプリンタを使ったデカールと言うものを見せてもらった時は私もダメだ・・・と思いましたが、今考えると作成方法に問題がありました。)
勿論、やっぱり自分で納得いくまでデカールを作りこめる(他にも方法はあるのでしょうが、殆どの場合、お金も掛かりますし、時間も掛かるためなかなか難しいと思います。特に時間は外注すると自分ではどうにもならないので、出来上がるまでモチベーションが持たなくなることもあるでしょう。)ので、私自身はこれが無くなると模型の楽しさがかなりスポイルされてしまいます。
私はデカールに命を懸けているというわけではありませんが、作るからにはきちんと作りますし、デカールにさほど関心が無い方や、方向性が違う方には作ることはありません。
これまでは、こういった素晴らしい作品を作る方でもきちんとしたデカールが無くて残念だと思って作ってきたりもしましたが、それがあって当たり前と思われているかのような扱いを受けたり、他にも色々あったので、最近は特に他の方に向けて作る気持ちがしぼんでしまっています。
デカールを依頼される方や、私から作る場合でも、作るデカールの資料がきちんとした形で揃っていることは稀です。
また、資料があっても、良く分からない部分があったり、正面からの画像や資料だったりするとは限りませんので、それを正面から見たような形に補正したり、時には知識が無いもののデカールを作る時はその知識を得るために基本の所から自分で調べる場合すらあります。
きちんとしたものを作ろうとすれば、手間や時間が掛かりますし、根気も要ります。
それでは、私自身はなぜそこまでしてデカールを作るのかを考えてみました。
それは、感動を共有するためです。
作った謝礼とかそういうものが欲しいのではなく、他の方が作った素晴らしい作品を見たいからです。
勿論、そういった作品に自分のデカールが使われたら本当に嬉しくなって、自分のモチベーションも上がります。
M30さんは以前デカールが無いために完成させられなかった模型が多々あるとのことで、長いこと悩まれただけあり、一緒に作ったデカールを有効活用されています。
そういう方には私も喜んで協力させて頂こうと思っています。
最後に、そういえば私自身のデカールを使った作品、殆どアップしていないような気がします。そのうちご期待下さい。