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愛は時に残酷で、痛々しい。

天王洲銀河劇場で5/2日から7日まで開催されている
朗読劇『私の頭の中の消しゴム』4th Letter を観劇に行ってきましたよ。
お目当ては勿論なっち、とお相手役の福士誠治くん。
のだめカンタービレの黒木くん役や純情きらりのヒロインの結婚相手役(この印象が強くて、今でも彼の事を「味噌屋の息子」って言ってしまいます。)で気になっていたのですが、お気に入りになったのは、昨年 TEAM NACS 安田顕 目当てで観覧した『テンペスト』。
舞台で活き活きと演技する福士くんをもう一度見たいと思っていたら、なんとなっちと共演とは!

朗読劇、とは言っても 浩介 と 薫 の2人芝居。
2人芝居といえば、以前 安顕の出演した宮城野が、お相手の女優さんの演技スキルの低さに舞台として破綻してしまっていた というトラウマもあり、若干の不安を抱えつつも、の観覧でした。

ストーリーは皆さんご存知でしょうが
第一幕:工事現場の作業員の浩介、浩介の雇い主(社長)の娘でアパレルメーカー勤務の薫の最悪の
    出会いから、お互いに惹かれ合う所まで
第二幕:恋人関係の2人のすれ違い、別れから再会そして結婚まで
第三幕:夫婦関係の2人の絆の深め合い、薫に忍び寄る病魔が徐々に牙を剥き始め告知に苦しむ薫
第四幕:薫の病気を知った浩介の献身的な介護と止められない病状の進行、壊れ始める薫
第五幕:姿を消した薫と、残された浩介 そしてエピローグ
といった流れがノンストップで約2時間繰り広げられます。

日記を読みながら物語を紡いで行くイメージなのですが、朗読劇といっても座りっぱなし、という訳では無く、舞台上のいろいろな小道具を駆使しながら、歩き回ったり走ったりと、動きもある舞台でした。

1回目の公演だった 5/3は、緊張なのか朗読のペースがなかなか掴めず、序盤なっちが何度も噛んでしまうシーンが。焦って更に悪循環に陥っているようにも見えました。そのうち、噛み癖が福士くんにも伝染
(爆)一体どうなる事かと思ったのですが、いやいや声色や表情は2人とも流石。
実年齢は福士くんの方が2歳年下なのですが、なっち若い。充分恋人に見えました。
親に愛され、明るく天真爛漫でちょっとイタイ感じの社長令嬢を上手く演じていたと思います。
一方、福士くんは影のある役が上手いですね。不器用な一匹狼、世の中を斜に構えたガテン系を表現してました。
朗読劇の途中、第三者の台詞が出てくる時に福士くんは1日目と2日目で声色を変えていました。(しかも2日目は今流行りのスギちゃん風!)上手かったです。
対してなっちは、第三者の台詞も声色を変えずに演じていましたが、テンポが速過ぎたのか何処までが薫の独白で、何処までが友人の台詞かが分かりずらかったように思います。
舞台の前半は、福士くんが引っ張って行く感じ、後半はなっちが引っ張って行っていたように見えました。そして、2人とも全身全霊を掛けている舞台でした。2時間があっという間に過ぎて行きました。

通常の薫のキャラクターと、病魔に冒され壊れ始めた薫との演じ分けは非常に難しいものだったと思いますが、明るく天真爛漫に前半を演じ切っていたからこそ、発症して健忘症になり、徐々に子供返りしていったり色々な事を忘れ、自分を失って行く事への恐怖心、発狂、浩介との別れを決心しなければならない苦悩がきっちりコントラストを帯び、悲劇性の高いキャラクターに説得力を持たせる事が出来たのではないかと思います。
5/3は発狂と慟哭とを同じようなテンションで演じている感じ(感情のコントロールが利かないくらい、刺々しく、痛々しい表現)でしたが、今日はきっちりメリハリを付け、差を出していたように見えました。

壊れて行く薫を献身的に介護する浩介の心身ともにすり減って行く様や、去って行った薫への悲しみ、憎しみとその果ての『無償の愛、永遠の愛』。
物語の前半、「永遠の愛など信じない!」と叫んでいた浩介。説き伏せようとした薫。
後半、「永遠なんて無い。いつか私は貴方を忘れる」と諭す薫と、「それでも俺はずっと側にいる」と
告げた浩介。

この朗読劇の面白さは、脚本のシンメトリーさにもあると思いました。
衣装の色で2人の距離を表したのも面白かった。
浩介:シロシャツ、ベージュパンツ⇨(結婚後)ベージュジャケット着用
薫:シロワンピース、ベージュジャケット⇨(発病し、家を出てから)ジャケット脱ぐ

それよりなにより、今回のようなどストレートな恋愛劇をなっちで見れるのは感無量でした。
相手が福士くんで良かった。空気感が似ているように思いました。何せ光合成好きみたいですし!

今日の公演は幾分こなれて、テンポ感も福士くんとのシンクロ率もアップしていい感じでした。

1つ気になる事があって。
ラストシーン、浩介が、薫がいつか聴きたかった、と言っていたとある言葉を、もう浩介の顔も分からなくなってしまい、終始無表情の薫に告げ、舞台が暗転するのですが、暗転仕切るまでのほんの数秒の間に、なっち扮する薫の表情が一瞬和らいだように見えたのですよ。
あの演技は、あの一瞬だけ、記憶を取り戻したかのように見せているのか、単なる気のせいなのか。
謎です。

閉じる コメント(2)

これは映画でもありましたね。
映画は見ようと思ったのですが、見られていません。
朗読劇もいいかもしれませんね。

2012/5/23(水) 午後 4:13 どうでしょう

>どうでしょうさん
亀レスすみません。ドラマ⇨映画 の順で、タイトルのみ映画から流用、内容はドラマ版を踏襲しているようです。7月には大阪公演も決定しました。

2012/6/10(日) 午後 11:14 Noeru


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