座間放射能測定室

ATOMTEX AT1320A にて測定いたします。046-251-3730 OnTwitter @zamasokutei

数値の読み方まとめ

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検出下限値の登場


先日からのアップデートに伴い、新しくでてきた検出下限値という数字が気になり始めました。

実は以前からあった不等号表示が無くなったのです。

こちらはその代わりなのですが

この検出下限値をを測定値が下回らないと「検出」とはならないのです。(ATOMTEX側の判定)

ですのでその検出下限が遮蔽強化したバックグラウンドにて変化するかどうかの実験です。

行った遮蔽はこちら↓↓

http://blogs.yahoo.co.jp/zamasokutei/5608797.html

結果はこちらです。

同じ検体を測定いたします。(3600秒)

イメージ 1


これが遮蔽まえ。↑

こちらが遮蔽後。↓

イメージ 2


かなり精度が向上しました。

かかった費用は5400円(水のペットボトル代)

しかも3σですので、これを従来の2σでの測定にすると・・・さらに下がるはずです。

こちらが信頼水準 3σ↓↓(7200秒)

イメージ 3


同じ結果を2σにしますとこちら↓

イメージ 4


2時間でもかなり突き詰めることができます。

ウチは数値そのものの正確性よりも、入っているかどうかが問題なので2σでいきます

お上からは3σにするようにとの流れがありますが、別に世界水準ではありません。

定量が目的ではなく、危険なものをはじくスクリーニングでありますから、どちらでもいいのです。

しかしながら

自治体とか給食なんかはきっと3σでしょうね。

さてこの測定結果ですが

面倒くさいことに2つの検出判定が混在しています。

その話はまた明日いたします。


測定のトリック


さて、測定室の遮熱フィルム工事が終わりました。

南に向いているガラス全てに遮熱、断熱効果のあるフィルムを。

工事費が15万円。

5万円をいままでのカンパと測定代から出させていtだきました。

10万円は・・・自分の持ち出しです。

イメージ 1



温度変化は極力ないほうがいいのと、昼間もボランティア測定員さんたちに

快適に測定していただくように、です。

昨晩に、初?の測定講座も行いました。参加の皆様ありがとうございました。

夜の測定にも是非お使いください。とにかく数をこなすこと!!です。

アドバイス&サポートはもちろんいたします。測って初めてわかることがあります

たとえば数字のトリックなどですが

たとえば

厚木の給食センターにもAT1320Aあり、定量下限の設定を20Bq/kgにしてあるらしいのですが、

その判定オプションの設定はすぐに止めるべき。

アドフューテックのアシスタントソフトにあるのですが、

そのオプションにて20以下の数字が検出されても印刷する報告書には検出とは出ないのです。

20Bq/kgならすべてND

(別名福島オプション)→NDにする数字は設定で自由に変えられます

さらに134,137両方に不等号が付く場合は延長。どちらかの不等号が外れる場合も延長。

それぐらいはやってもらわないと税金の無駄遣いで、測定器も盆栽とかわりません。

人件費もニートのほうがまだマシぐらいの勢いです。延々とNDだけくりかえすと

そのうち測定すらしなくてもいいんじゃあないか?ということになるでしょうね。

どうせNDだし。ぜんぶNDってことで・・・みたいになるかもしれません。

セシウム合算での検出限界やどちらかの上限値でNDを設定している場合も問題。

時間とともに134は減る。その分いままでは検出となっていたものも、137のみの値となるのでNDとなる。

さらにどちらかの上限値だけでND判定するなんざ論外。

使って見るとわかるトリック満載です。

数字の受けてが馬鹿にされているのですね。勉強しましょう。

グレーではない数字



ワンコ用の昔からある

d.b.f. デビフ 牛肉の角切り(国産品)

になります。お値段も人間用とかわらない1缶160g 228円の高級品です。

イメージ 1

結果はこちらです。

消費期限やロットはかならず報告書に明記します。

土壌なら表土から何センチの深さで取ったものか、何町の何丁目かほどまで記入するといいでしょう。

イメージ 2


今回のロットと当方の測定環境では不検出となりました。

できればすべて棄却値(ゼロ表記)までいけば気持ちもよいのですが、延長しても不等号の横の数字がすくなくなっていけど、ゼロにはならない場合があります。

時間の制約もあるので、問題のない出方なら測定を終了する場合が以下の考えによってです。

もともと不等号の付いた数字は検出限界内です。

上の例をたとえると

Cs-134がたとえあったとしても1.75±1.26Bq/kgより少ないということです。

じゃあ入っている可能性があるの?

いいえそういう意味でもありません。それは

福島由来はかならずCs-134があればCs-137(662KeV)もセットで見えますので

しっかりと検出される場合にはCs-134だけが見える、ということはまずありえません。

ですので常に多角的に検証してその見方で「不検出」ということをお伝えします。

またCs-134に近いピーク(604KeV)には天然核種のビスマスBi-214(609KeV)がありますので、

その影響をうけることが多いのです。

(おそらく長時間測定すれば消える、もしくはビスマスとしてピークを検出してくれるでしょう)

とはいえ2つあるピークの高い側のCs-134(796KeV)も確認して

そのピークも見えないことを確認して測定を終了していますので、ダブルチェックということになります。

測定報告書@グレー


さて、グレーな数値(と私がよんでいるもの)の解説です。

ちょうどよい検体があったのでそちらを例にとりますね。

イメージ 1

まずセシウム合計で1.57±0.81Bq/kgという数字に目が行くとおもいます。

これは定量された、ということになります。

メーカーATOMTEXのいうスペックだと当機種のCs-134の検出限界(水の場合)は3.7Bq/kgなどになっているはずなんですが,

このように、アドフューテックさんのアシスタントプログラムがはいった状態だと(ATOMTEX側のATMAではNDと出ていても)時間や検体の密度にもよりますがこのように検出どころか、さらに定量もできます。

ですのでカタログ上はかなり控えめな数字となっております。

(特に下部の遮蔽を鉛で強化した東林間測定室さんのAT1320ではそれが顕著)

ただ今回の場合はCs-134だけの定量となりました。

Cs-137には数字が見えているのにピーク判定がついていませんね?

これが私の言うところのグレーな数字です。(参考値といいます)

検出限界より上だけど定量下限より下のグレーゾーン。

ご存知の通り、福島由来の放射性物質の特徴であるCs-134がはいっていて、Cs-137がはいっていないのは現実的にはありえないのです。

ですが、これを公表するときは、その合算の3.37という数字ではなくて

Cs-134だけの数字となります。Cs-137はNDとなります。

逆もまたしかりです。

多くの場合、Cs-137だけ(多いので)定量してCs-134は参考値となったりします。

その場合もCs-134はNDということになります。

その場合はチェルノブイリ由来の放射能の場合はもちろんアリですし、

これから134は減っていきます(半減期2年)ので近い将来にはそうなっていくものだと思います。

その場合はNDとなるのもしょうがない気もしますが、せめてしっかり長く測定して数字を確認したいもの。

(今回は既に36000秒(10時間)測定しましたので、これ以上は期待できないと思いあきらめました)

または定量できなくても参考値として、注釈をいれてお伝えするのは必要だと思っています。

CRMSさんしかり横浜市民測定所さんしかり、ネットでもそのように生で表記していますので

これからは数字を受け止める側が測定時間や検体の密度、不確かさ、不等号、などが理解できるように

これからもがんばってわかりやすく説明をしていきたいと思います。

ただ、あぶないものはよけろ。です。わざわざでこぼこや水溜りの道を選んで歩くやんちゃさんは

中二までにしておけ。ということです。

え?100Bq/kg以下の食べ物は安全だって?いったい何の話をしているのかって?

はいそうですね。スルーしてください。

測定報告書


当方のプリントしてお渡しする結果報告書はATOMTEXの測定ソフトATMAでの印刷ではなく

アドフューテックのアシスタントプログラムによるものです。

↓は同じソフトを使っているヤマキファームさんのものです。

イメージ 1

ピーク検出があると上記のように”*”マークがつきます。すると「セシウム合計」のところに

その値が加算されることになります。

さて次はこちら不検出のもの

とはいえK-40は検出されています。

イメージ 2



NDではなくゼロ表記なのは棄却値という扱いで、BGを下回った際にでる表記となります。

放射能がマイナスということにはならないのでゼロ表記になるようです。

これはこのソフトウェアの仕様となります。

他には不等号付きの”<”検出限界内 であったり(密度や時間が足りない指針にもなる)

その不等号が外れた数字、でもピーク判定がでない参考値(これはグレー数字)などがあり

参考値の場合は延長を繰り返して、定量(ピーク検出)するか

ふたたび不等号”<”が付くかの動きをみてさらなる延長するかどうかを判断します。

もちろんスペクトルを目視で確認しながらでもあります。

またそのような例がでたときにも改めて説明します。


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