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燃費ヲタ・エネヲタ・メカヲタのエコ者が綴る、クルマと環境問題についての 『自分用スクラップブック』

よろず

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6/15 国立科博・特別展「大哺乳類展2」に行ってきました。

イメージ 1

オープン間もない3月にも来ていて、今回2度目です。

しかし、初見では気がつかなかった発見もあり、2度来た甲斐はありました。
( 私、科博のリピーターパスを持ってるので、普通だと1600円要るこの展に980円で入れます。)


初見で驚いた、というか拍子抜け、というか以外だったのは、チーター

イメージ 2

脚の早い動物に共通する特徴の一つとして、
「中足骨・中手骨が長い」 ということが云われてるんですが、
チーターはどちらの骨もあんまり長くありません。

脚の長さ/胴体の長さ の比でとらえれば脚は長いしスリムなんですが、
大腿骨-頚骨-中足骨 の長さの比をみると、ネコ科動物の標準的比率の域を出ません。

よく云われているコトですが、
チーターは胴体を大きく屈伸させることで速度を出す動物です。

それゆえなのか、中足骨の長さはいたって普通です。

こういう脚で地上最速を発揮するチーターは色々無理をしているんでしょうね。


一方、こちらのウマとシカ

( 非常に混んでいたおかげで、引いた画の全身像が撮れませんでした。手前がトナカイ。奥がウマ )
イメージ 3

中足骨も中手骨も長く、大腿骨と上腕骨は短い。

胴体をあまり屈伸させず、脚で速度を稼ぐスタイルです。

脊椎の骨の印象からして、胴体の可動域も少なそうに見えます。


完全に有蹄動物型の椎骨で、なおかつ短足で中足骨も短いのがサイ。

イメージ 4

にも関わらず、トップスピードは50km/h
どうやってその速度を捻り出してるのでしょうか。 (持久力はないんだろうけど)

カバもトップスピードは40km/h出るらしいですね。 信じられません。


偶蹄目・ウシ亜目の中でも 異端 という感じがするのがプロングホーンやブラックバックです。

イメージ 5

椎骨の形は基本的に同類のシカに近いんですが、
チーターの椎骨に似通った特徴も併せ持っています。

シカやウマがギャロップで速度を出すのに対して、こいつらはジャンプの連続で速度を出す動物です。

大きく胴体を屈伸させて跳ぶスタイルが椎骨の形状にも反映されている感じです。


哺乳類の全体の中でも異質といえそうなのがアシカ

イメージ 6

海生食肉目の代表はアシカ科とアザラシ科ですが、両者の運動スタイルは全く異なります。

アザラシは後鰭推進で前鰭は方向制御用
アシカは前鰭推進で後鰭は方向制御を担っています。

鳥やコウモリを別とすれば、
陸生も水生も、大概の動物は、推進力の多くを身体の後方に依存しているのですが、
それに対して、アシカ類は後肢への推進力依存度が低い動物である と言えそうです。
 ( とはいえ、アシカも陸上を這うときは後鰭で地面を蹴るのですが )

後肢を支えるのは骨盤で、骨盤を支えるのは腰椎に付着している筋肉ですが、
アシカは骨盤も小さく腰椎の筋肉付着部もまことにアッサリしています。

それに引きかえ、身体の前半分は極めてゴッツいのですね。


初見の3月に、人目も憚らず「何なんだコレは!!」と叫んでしまったのがコイツ。

イメージ 7

オオアリクイの餌であるシロアリ、その巣である蟻塚
しばしば云われる、「コンクリートと同じ」と言うのは言い過ぎらしいのですが、
ツルハシ持ってこないと破壊できない という位の強度はあるといいます。

その蟻塚を破壊するオオアリクイの前脚。
爪も凄いですが、肩甲骨も上腕骨も尺骨も橈骨も驚くべき形状です。


イメージ 8

いや〜 面白かった。



常設展示の方の地球館で学芸員さんから聞いたハナシ。

まだ後肢が失われていない古代クジラ、バシロサウルスやドルドン

Dorudon atrox
( 画像出典:wikipedia )

生態復元図では後肢がヒレのように描かれている場合が多いですが、
実際には機能指を持った脚であったそうです。

これまで発見されている化石クジラで、
後肢がヒレになっているものは見つかっていないのだとか。

まぁ、ヒレとして使っていないから最終的に無くなっちゃった ともいえるんでしょうか。

その後脚の役割として、交尾のときに相手をハグするのに使っていた という説があるそうです。

ところで、

バシロサウルスはクジラなのに何故サウルスなのかというと、
発見時には爬虫類だと思われていたからなのです。

後に見つかった別固体には ゼウグロドン と名付けられたんですが、
バシロサウルスと同種だと判明したので、学術的に有効な名はバシロサウルス。

クジラなんだから、なんとかサウルスではなく「ゼウグロドン」と呼びたいんだけどな。

ちなみに、
「ティラノサウルス」っていう超有名な恐竜がいますが、
あの名も元々は別の名で記載されていた恐竜にダブって付けられた名なので、
学術上のスジからすればそっちの名になっていても仕方なかったのです。
ところが、
皆に親しまれた名が抹消されるコトを憚って、誰もそれを大っぴらに主張せず、
ついには、「ティラノサウルス」を有効名とする という超法規的措置が通っちゃったのでした。

しかし、ゼウグロドンはそれほどの超メジャー・超人気でもなかったので…


来月から恐竜博です。




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> さとうさま

科博のリピーターパスは1年間有効で、
3回の入館で元が取れる価格になっています。
( 価格から厳密に計算すれば2.4回分 )

科博はおおむね年に3回の特別展を開催しています。

なので、元を取るのはそれほど難しくないかと。

常設展示の方は、
リニューアルしない限り何度も観る必要はないのでしょうが、
興味深い科学関連のイベントがたびたび開催されているのです。

参加するには常設展の入館料が要るのですが、
リピーターパスを持っていれば、何度でも無料で入館できます。

2019/6/17(月) 午後 7:13 [ 平山 滋 ]


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