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燃費ヲタ・エネヲタ・メカヲタのエコ者が綴る、クルマと環境問題についての 『自分用スクラップブック』

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今年は、宇宙開発に関心のある人達からは、
「あの偉業から50周年」 として意識される年かと思われます。
 
映画「ファースト・マン」 2/8公開!
 



 以下、再録
「アポロは月に行っていない論」 について ( 初出:2013/10/15  )



アポロ11号クルー 左から、アームストロング、コリンズ、オルドリン、
 ( コリンズさんは月周回軌道上の司令船で留守番をしていて、月面には立っていません...)



先日、ブログを通して御付合いのある Aさん(仮名) から、

> アポロで人類が月へ行って帰還したって話。
> 40年も前に実行したUSAがスペースシャトルで苦労しているのを見ると完全に嘘だと感じる。
…というコメントを頂きました。

それに対して、
私は、この辺↓をお示ししたのですが...

アポロ陰謀論 Wikipedia
  JAXAタウンミーティング 開催報告 2008,012009,09

それに対する、Aさんの返事が、

> 現代のスペースシャトル計画での苦労を見ると
> アポロ計画の成功が信じられない

ん〜 そこですかぁ。

アポロ宇宙船とスペースシャトルとでは、目的や要求される性能の方向性が全く違うんですよね。

よく知られている通り、
スペースシャトルは『宇宙船を再利用する』というコンセプトがそもそも大間違いで、
使い棄て宇宙船よりもかえって高く付き、メンテナンス・安全確保は困難を極めるコトになったワケです。
  ( ジェミニやアポロの様な使い捨て宇宙船なら、そんな苦労はせずに済んだ。)


それに、あれは 『現代』 の宇宙船ではなくて、1980年代に建造された機体です。

「スペースシャトルがあれだから、アポロが信じられない」 というのは、
'90年代F1の性能を引合いに出して、1969年ルマン24時間の記録をウソだ と云う様なものなのです。

御存知かも知れませんが、
ルマンのトップカテゴリーは、最高速度でF1をはるかに上回り、平均速度でも同程度以上です。
1969年ルマン優勝車:フォード・GT40は、現代のF1にも劣らぬ速度で4997.88kmを走破しました。

F1では300㎞のレースも完走できずリタイアするクルマがあったというのに、
それより30年も前の古いクルマが5000㎞も走ったのか?

純粋にメカとしての品質を比較すれば、
'80〜90年代のF1は、'69年のルマンカーよりもはるかに進んでいます。
しかし、
F1とルマンとでは、クルマに加わるストレスの質が全く違うのです。
実際に、F1で使われた物とほぼ同じエンジンを載せたクルマも、ルマンにたびたび出走していますが、F1だと300㎞持つか持たないかというエンジンが、ルマンだと5000㎞近く走ったりするワケです。
 
現実に、1969年には、
GT40はルマンで4997㎞を走破し、アポロ11号は月に着陸して戻って来ました。
F1とルマンが違うように、スペースシャトルとアポロは違うワケです。

< 追記・補足 > 月までの距離:約38万㎞ と比較すると、スペースシャトルの飛行高度:約400㎞ は すぐそこ のように思われるかも知れませんが、一往復するだけのアポロに対して、シャトルは長期間のミッション(最も長いもので18日)の間に地球を何度も周回しているので、トータルの飛行距離はスペースシャトルの方が長かったりもするんですよね


アポロとスペースシャトル、いま一つの違いは予算の額です。

スペースシャトル計画
1920億$/135ミッション → ミッション1回あたり 14億$

アポロ計画
254億$/有人月面着陸ミッション8回(うち1回は失敗) → ミッション1回あたり 31億$?
 (↑2005年の貨幣価値に換算すると1390億$になるとか → ミッション1回あたり 173億$!?

当時の合衆国政府は、
対ソ冷戦を背景とした宇宙開発競争の中で、アポロ計画に莫大な予算を出していました。

それに、
苦労しているのはスペースシャトルだけではありません。
「135回のミッションで2度の事故しか起こらなかった」 スペースシャトルに対して、
アポロ計画でも2度の重大な事故が起こっています。
( 先に起こった事故ではクルー全員が殉職し、後の事故では最終的に犠牲は出なかったものの「生きて帰ってこれたのが奇跡」というべき大変な事態になっています。 宇宙開発に殉じた魂に合掌…)

アポロ計画について、
Aさんは 「信じられない」 と言われますが、
現在から見ても 『信じられない』 という言葉がまさに相応しいといえます。

アメリカ合衆国の威信を賭け、途方も無い資産を投じて、命懸けで達成した偉業です。


> アポロの時代よりも技術は進歩しているのに、なぜ、現在、人が月に行っていないのか?

現在では、
コンピュータ、ロボット、通信、…など諸々の技術が著しく進歩したことで、
大概の宇宙探査は無人ミッションで用が済むようになりました。

無人ミッションなら、機械だけを送ればいいワケです。
また、必ずしも戻って来させなければならないという必要性もありません。

人を派遣するとなると、
往復の燃料・酸素・水・食料・生命維持装置などなど、打ち上げなければならない資材は膨大な量になり、
事故対策措置の面でも、無人と有人とでは要求されるレベルは全く違ってきます。

アポロが月に行った時代と比べると、
現在はコストの制約が厳しくなっていて、なおかつ、
月に人を遣る必要性・必然性も希薄になっているのです。

現在の宇宙開発で、有人月ミッションが行われていないのは、そういった理由です。



…と、
「スペースシャトルがあれだから、アポロが信じられない」
については、以上のような回答になるのですが。

Aさんに謝らなければならないのは、
先に私から差し上げたコメントの中で、
「アポロ捏造論は温暖化懐疑論などよりもはるかにレベルの低いヨタ」
…などと口走ってしまったコトです。

温暖化懐疑論に与する発言などされたことのないAさんに対して、
非常に失礼で名誉を損ねる不適切発言でした。 お詫びします。 m(_ _)m

アポロ捏造論と温暖化懐疑論とで、『レベルが違う』 という点は反証の容易さです。

気候変動問題では『裁判における証拠の様な、完全に実証的な意味での証拠』が無いのに対して、
アポロについては、『行っていない説』を完膚無きまでに決定的に論破できる証拠がいくつも揃ってる。

調べれば調べるほど、『アポロ捏造論』の説得力は崩れていくばかりです。

ただし、
そうは言っても、
マニアックでスケプティックなヲタクなどではない、ナイーブで一般的な方が、
予備知識無しだとそれなりに尤もらしく、面白ろ可笑しい話に魅了されてしまうのは無理からぬコトです。

「アポロは月に行っていない」 を信じてしまっているだけの人については、必ずしも『ヨタ』とは言えない。

しかし!

アポロ捏造論を声高に云いフラしている連中については、『ヨタ』としか言いようがない。

『アポロ捏造論』について、本とかブログとかでアレコレ書ける って程に情報を集めているなら、
「『アポロが月に行ったのはウソ』というのは嘘」 …というコトを示す材料はいくらでも目に入ったはず。
にもかかわらず、
こちらの右側で言われている様な反論からはことごとく目を背けて、
左側の様な理屈を、誰からも否定されたことのない決定的な証拠であるかの如く、飽きもせずリピートする。
『科学リテラシーの欠如』 を通り越して、『誠実さの欠如』 と言わざるをえないのです。

で、
アポロ捏造論者は、
全てとは言わないまでも、その大概が、
「日航123便は米軍に撃墜された」とか、「9.11は米国の自作自演」だとか、「東日本大震災は米国の地震兵器により引き起こされた」とか、トンデモな主張を展開する反米イデオロギーをこじらせた陰謀厨だったりします。
で、
全てとは言わないまでも、その大概が温暖化否定論者だったりする。^^


常識・定説に反する突飛な主張は、
よっぽど強固な裏付けがない限り安易に信じるべきではないと思います。

で、
突飛な説に接したときは、
それを主張する人物がどのような思想の持ち主か確認したほうが良いと思います。






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