https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12863
[化学] 二酸化炭素を炭素電池の材料に変換する
Nature Communications 2019年2月27日
Chemistry: Converting carbon dioxide into carbon batteries
室温において、ガス状二酸化炭素(CO2)をエネルギー貯蔵に利用可能な固体炭素材料に変換する方法を実証した論文が、今週掲載される。この研究は、大気からの二酸化炭素除去に応用できるかもしれない。
大気中の二酸化炭素を除去して二酸化炭素排出量をマイナスにする技術(負の排出技術)は、将来の気候を安定化させるために非常に重要だ。しかし、温室効果ガスの一種である二酸化炭素のガス状態が、二酸化炭素の無限の貯蔵を困難にしている。これまでに、二酸化炭素を価値の高い産物(例えば、化学原料や燃料)に変換することを目指す研究はかなり行われてきたが、こうした研究アプローチでは、二酸化炭素を恒久的に補足することはできなかった。(産生された燃料は、単に燃やされるだけだった。)
今回、Kourosh Kalantar-Zadeh、Torben Daeneke、Dorna Esrafilzadehたちの研究グループは、室温でガス状二酸化炭素を炭素含有固体に直接変換するための流体金属系電極触媒を開発した。これは、毒性のないガリウム合金を用いた電極触媒で、コーキング(固体炭素が触媒の表面上に析出する現象で、触媒活性が低下する)も抑止する。次に著者たちは、この炭素含有固体を回収し、スーパーキャパシターを作製した。これは、将来的に軽量の電池材料となる可能性がある。
著者たちは、今回の研究で実証された方法は、摂氏数百度で実行されることの多い従来のカーボンナノ材料作製法とは異なり、二酸化炭素の変換に伴うエネルギーの大量消費を低減する上で役立つ可能性があるという見解を示し、この方法が、実行可能な二酸化炭素の負の排出技術の開発につながる可能性があると主張している。
DOI:10.1038/s41467-019-08824-8 | 英語の原文 https://www.nature.com/articles/s41467-019-08824-8
|
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/post-11530_2.php
地球温暖化で鳥類「血の抗争」が始まった──敵を殺し脳を食べる行動も
Climate Change Has Sparked a War Among Birds
ニューズウィーク日本版 ハナ・オズボーン
<渡り鳥が温暖化に適応できず、留鳥との間で不幸な争いが起きている>
地球温暖化の影響で留鳥のシジュウカラと渡り鳥のマダラヒタキが鉢合わせる機会が増え、両者の「抗争」が激化している。研究者らは過去10年分の繁殖データを分析した結果、シジュウカラの巣で殺されるマダラヒタキの個体数が増加したことを発見した。シジュウカラはマダラヒタキの頭を突いてとどめを刺した後、その脳を食べた形跡があった。
シジュウカラは1年中ほぼ同じ地域にとどまる鳥で、ヨーロッパ全域に生息する。繁殖期は短く、通常は3〜4月頃に産卵が始まる。一方のマダラヒタキは渡り鳥で、西アフリカで越冬後、オランダに渡って春の繁殖期を過ごす。
繁殖期が重なれば、餌や巣穴の奪い合いになる。小柄で動きの速いマダラヒタキはシジュウカラの巣を奪い取ろうとする。マダラヒタキは、巣作りに励むシジュウカラの周りを飛び回って追い払うことはできる。だが巣に入ろうとすれば、体が大きく強いシジュウカラに殺され、脳を食べられてしまう。
脳を食べれば一石二鳥?
脳を食べる行動を発見したのは、英エディンバラ大学のジェルマー・サンプロニアスだ。2007年のことだ。「われわれが設置した巣箱を開けるとマダラヒタキが死んでいた。持ち帰って解剖・検査したら、後頭部の骨が砕かれ、脳が食べられていた」と、彼は本誌に語った。
「過去に他の研究者も同様の行動を報告している。シジュウカラは時々小さめのコウモリを食べたり、冬に自分より小柄な鳥を食べたりすることが知られている。シジュウカラが脳を食べるのは、それが敵を殺す一番簡単な方法で、栄養補給にもなるからかもしれない」
カレント・バイオロジー誌に発表した論文で、サンプロニアスと同僚の研究者らは、シジュウカラとマダラヒタキの繁殖地で集めた10年分に相当するデータを分析した結果、一定の条件下でマダラヒタキの大量死が起きていたことを突き止めた。シジュウカラがマダラヒタキの雄の9%を殺した年も何度かあった。
「殺されたマダラヒタキの個体数には、年によって大きなばらつきが見られる」とサンプロニアスは言う。「直線的に増えているのではなく、(暖冬の後で)シジュウカラの生息密度が増えた地域や年に限って、殺されるマダラヒタキの数が増えていた。マダラヒタキの渡りの時期がシジュウカラの繁殖期と重なった年(通常は気温の低い春)は、さらに被害がひどかった」
渡り鳥は温暖化に適応できない
争いが激化した一因は餌の奪い合いだ。シジュウカラもマダラヒタキも、蝶や蛾などの幼虫を主食にする。「(温暖化で)気温が上がると幼虫の発生ピークも大幅に早まる」とサンプロニアスは言う。
「シジュウカラは一カ所にいるので餌のピークの変化にも対応できるが、マダラヒタキは長距離を飛んでくるため、到着したときにある餌がすべてだ」
「マダラヒタキが温暖化に適応する唯一の方法は、餌のピークに合わせて毎年早めに渡ることだ」
争いが激化するのは寒い春
最も争いが激しくなるのは、例年より寒い春だ。シジュウカラは遅れて巣作りするのに、マダラヒタキは早く渡ってくる。そうなれば、両者の遭遇機会が増えて争いが起きる。
サンプロニアスによれば、もしこのまま温暖化が続けば、越冬できるシジュウカラが増えるため種全体の生息数も増える。つまり、より多くの繁殖地が必要になってくる。
現時点で争いの増加は種の生息数に影響するほどではないが、将来的には「異種間の競争がより激しくなるかもしれない」と研究者たちは結んでいる。
(翻訳:河原里香)
|
プラグイン無しの並プリウスとプラグイン付きのプリウスPHV
重量が10%以上違うのにJC08測定値が殆んど違わないのはなぜだろうか。
プリPHVは重いけどバッテリーの容量が大きく電圧も高い。
これがアシストやリカバリを効率的にして重量増を帳消しにしているのだろうか。
|