クルマと エネルギーと 地球の未来と ...

燃費ヲタ・エネヲタ・メカヲタのエコ者が綴る、クルマと環境問題についての 『自分用スクラップブック』

クルマ・乗物

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エンジンの圧縮比を高めると、多くの恩恵が得られる。 しかし、面倒なコトもたくさん出てくる。
  〜 あるエンジン技術者の言葉 〜  ( 大抵のコトには「利害得失」がある )

車両重量を10%低減することで、5〜7%のCO2排出量を低減できる。
  〜 総合化学メーカー大手・BASF 〜  ( 重量が増えればその逆になる。)

なぜ日本ではミニバンが選ばれるのだろう? 単身者でもミニバンを買う。
 世界的に見ても不思議な傾向だ。大きく重い箱に独りで乗るなんて。
  〜 ある自動車アナリストの言葉 〜


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Ustwo

http://wired.jp/2017/04/25/evs-sound/
「電気自動車が発すべき音」をデザイナーたちが考えてみた
 WIRED.jp 2017.04.25 TUE 06:00

あまりにも静かすぎる電気自動車は、歩行者にとってかえって危険な場合がある。このため自動車メーカーはいま、電気自動車にどんな音を出させるべきかを考えている。そこでデザインスタジオのUstwoが提案したのは、未来の路上で鳴っているかもしれないいくつかのサウンドだ。

TEXT BY LIZ STINSON  WIRED(US)

自動車のエンジン音はあまりにも当たり前の存在になっており、もはや誰も気にとめないだろう。それでは遠くない将来、電気自動車であふれかえった都市ではどんな音がしているだろうか? 道路は静かだろう。あまりにも静か過ぎる。それが問題だ。

「音があるからこそ、人々は自動車の存在に気づきます」とUstwoのデザイナー、小林耕太は言う。「音には安全性という要素があるのです」

電気自動車は、かすかな音しか発しない。小林と彼の同僚たちは、この問題について2カ月間じっくりと考えた。小林らは音のブランドエージェンシーであるMan Made Musicと協力して、電気自動車が歩行者に警告するために発するさまざまな音の開発に取り組んだ。技術の実用化というよりはむしろ実験と呼ぶべきこのプロジェクトは、自動車メーカーがドライヴァーと歩行者の双方にとって安全で静かなクルマをつくるための土台を提供することになる。

電気自動車はどんな音を出すべきか?

自動車メーカーは、この問題についてすでに検討を続けている。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は2016年秋、連邦安全基準を発表し、新たに製造される電気自動車が時速19マイル(約30km)未満で走行するときに、人が聞き取れる音を発するように義務づけた[編註:日本でも2018年3月以降の新型車に義務づけられることが国土交通省から2016年10月に発表された]。規制当局によると、時速19マイル以上の速度になると自動車は十分なタイヤ音と風切り音を発するので、人々にクルマの接近を知らせることができるという。

この規制は、音を出さないことが危険であると暗に示している。NHTSAのある研究によると、歩行者が事故に遭う確率は、従来のクルマより電気自動車の方が37パーセントも高いという。とはいえこの法律では、電気自動車がどんな種類の音を発するべきかについては具体的な指針はほとんど示されていない。

ustwo_sounds (画像)
USTWOは「BINARY」「STAIRCASE」「INCLINE」「TRAFFIC LIGHTS」という4種類の音を提案している。リンク先では実際に音源を聞くことができる。IMAGE COURTESY OF USTWO

ほとんどのハイブリッドカーと電気自動車は、道路を滑らかに移動する時に低い「シュー」という音を出す。一部の車種では、歩行者にクルマの存在を知らせるために警告音を発する。たとえば「シボレー・ボルト」は人や物に近づき過ぎたときに、さび付いたドアのようにギシギシいう警告音を出す。トヨタの「RAV4」はビーというデジタル音を絶え間なく出す。「プリウス」は低い音を出し、歩行者に近づくにつれて音量を増す。

これらの警告音についてはさまざまな反応がある。カリフォルニア大学サンディエゴ校デザインラボの所長で、『誰のためのデザイン?──認知科学者のデザイン原論』の著者であるドナルド・ノーマンによると、電気自動車の音はブレーキランプやウィンカーと同じように、問題が起こる前にクルマの意図をうまく伝えられるように機能すべきだという。

「緊急事態が起きた状況に合わせてシグナルをつくろうとしてはいけません。それでは、クルマと人が1対1の状況でしかうまく機能しないからです」とノーマンは言う。「状況が複雑な場合にクルマが出せる最高の合図は、自分がここにいること、そして何をしようとしているのかを伝えることなのです」

 関連記事:落合陽一は、Ustwoを訪ねて何を想ったか?

歩行者の気持ちを理解すること

Ustwoの解決策は、警報とウィンカーの中間に位置するものだ。デザイナーたちは「危険度」という尺度をつくり、衝突の可能性に応じて危険を「低」から「最高」で評価し、それに対応する音をデザインした。

たとえば、クルマが歩行者に近づくにつれて音を徐々に大きくして、より頻繁に発するようにする。または危険度が高まるつれて、音の種類と音量を変化させる。最初は穏やかな「カチッ」という音で始まり、より大きな「ガチャン」という音になり、そしてうるさい「ビー」という音になるという具合だ。「結局、わたしたちが歩行者として何を知りたいのかを理解することが重要でした」と、デザイナーのシーザー・コラル=カスティリャは言う。

都市や文化にマッチした「音」をつくる

今日の自動車が備えているあらゆる種類の安全装置やセンサーは、この問題の解決にも役立つ。たとえば、ドライヴァーの死角に人がいる時に警告してくれたり、バックして柱にぶつかるのを避けたりするのに役立つテクノロジーは、曲がり角に歩行者が立っていると知らせることにも利用できる。自動車の自動化が進むなかで、このテクノロジーは歩行者とクルマがかかわる、より複雑で潜在的な危険を把握するのにも役立つだろう。

Man Made Musicの創業者ジョエル・ベッカーマンによると、人々に気づいてもらえるような、はっきりした音をつくることが鍵になるという。あまり美しいメロディーでもいけない。緊急性を伝えられないからだ。「わたしたちは瞬時に反応してもらえる音を求めています」とベッカーマンは言う。

こうしたアイデアを実用化するには、さまざまなことを考慮しなければならない。環境のノイズが音に及ぼす影響、複数のクルマが同時に警報を出すとどうなるか。さらに、ニューヨークでうまくいくことが上海ではうまくいかないといった文化的な問題もある。

「都市の生態系のなかで、自動車について考えるべきことは山のようにありました」とコラル=カスティリャは言う。「わたしたちのつくった音は、ひとつの提案に過ぎません」。だがそれは、電気自動車の微妙な違いや、都市の音環境をどう変化させるかについて熟考している自動車メーカーや規制当局にとっては、魅力的な提案でもある。



 〜余談〜

電気自動車やハイブリッド車が走行するときに発する「ウィーン」という音。
あれはモーターからの音ではなく、インバーターの音です。

あれを「騒音」として低減することを求められると、効率の面では都合が悪いのです。
インバーターから「ギュインギュイン」大きな音を出しても構わないのなら、電費は楽になります。







カテゴリ : 《クルマ》 《EV》 《安全問題》 ***

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http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1704/10/news041.html
容量はリチウムイオン電池の15倍、超高容量の「空気電池」を開発
 SmartJapan 2017年04月10日

現在主流のリチウムイオン二次電池を超える次世代電池として期待されているリチウム空気電池。物質・材料研究機構の研究チームは、リチウムイオン二次電池の15倍の容量を持つリチウム空気電池の開発に成功した。空気極にカーボンナノチューブを利用したのが特徴だ。 [陰山遼将,スマートジャパン]

 電気自動車のさらなる利便性向上や分散電源の普及に向けて、蓄電池の高性能化や低コスト化が期待されている。しかし、現在の広く利用されているリチウムイオン二次電池の性能は、理論上の限界に近づきつつある。

 そこでリチウムイオン二次電池より高容量な次世代の電池として期待されているのが、リチウム空気電池だ。理論上あらゆる二次電池の中で最も高いエネルギー密度を有するとされている。チウムイオン電池とは異なり、正極にコバルト系やマンガン系の化合物を用いることなく、リチウム金属の負極と電解液、正極の空気極だけで作動するため、高容量化だけでなくコスト面でのメリットも期待できる。

 こうした背景から研究開発の進展が期待されているリチウム空気電池。物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点 ナノ材料科学環境拠点 リチウム空気電池特別推進チームの久保佳実チームリーダー、野村晃敬研究員らの研究チームは、このほど従来のリチウムイオン電池の15倍に相当する高い蓄電容量を持つリチウム空気電池の開発に成功した。

正極にカーボンナノチューブを

 リチウム空気電池は充放電両方の化学反応に対応した電極材料や触媒が開発途上にあり、国内外でさまざまな金属や炭素系の材料を用いた開発競争が進んでいる。今回研究チームが開発した電池では、空気極の材料にカーボンナノチューブ(CNT)を採用したのが特徴だ。

 リチウム空気電池の放電反応は、負極からリチウムが溶け出し、正極で酸素と反応して過酸化リチウムが析出するというものである。この過酸化リチウムの析出量が蓄電容量となる。そのため、正極のカーボン材料は出来る限り空孔体積が多く、多孔質なものが望ましいと考えられる。

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リチウム空気電池の概念図 出典:JST

 しかし過酸化リチウムは絶縁体であるため、極薄くしか析出することが出来ず、それが蓄電容量を制限していると考えられてきた。過酸化リチウムの層が厚くなると電気が通らなくなり、電気化学反応が停止するのではないかということだ。また、仮に過酸化リチウムが析出できたとしても、それが空孔体積を埋め尽くした時点で酸素が通らなくなり、反応は停止することになる。そのため、現実のセルで大きな蓄電容量を得ることは容易ではないとされてきた。

CNTで容量15倍を実現


 しかし、研究チームが空気極材料として不織布状のCNTシートを用いたところ、過酸化リチウムの析出は制限されず、シートを押し広げて大量に析出し続けるという結果を得られた。CNTシートの厚さは当初の200µmから3倍の600µmまで膨らむなど、極めて強力な反応機構の存在が示唆されたという。

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CNTシートを用いた空気極のSEM写真。左は放電後で過酸化リチウムが大量に析出、右は充電後で過酸化リチウムが分解しCNTのみ見える 出典:JST

 一方、過酸化リチウムの分解、つまりは充電を行うと、CNTシートは析出物が消えて元の厚さに戻りる。研究チームは「このような巨大な体積変化が可能なのは、CNT特有の強靭さと柔軟さの賜物である」と分析している。

 研究チームはこの成果を踏まえ、現実的なセル形状において、単位面積当たりの蓄電容量として30mAh/cm2という極めて高い容量のリチウム空気電池を開発することに成功した。空気極材料にCNTを用い、空気極の微細構造などを最適化することで実現した。これは従来のリチウムイオン電池の約15倍に相当する容量だという。

 研究チームは今回の成果について「巨大な容量の実現には、カーボンナノチューブの大きな比表面積と柔軟な構造が寄与していると考えられる。また、このような巨大容量が得られたという事実は、従来の考え方では説明が困難であり、リチウム空気電池の反応機構の議論にも一石を投ずる可能性がある」と述べている。

 今後、実用レベルの高容量リチウム空気電池システムの開発を目指す。このため、セルを積層したスタックの高エネルギー密度化を進めるとともに、空気から不純物を取り除く研究などにも取り組んでいく予定だ。




二次電池化が困難 という点が空気電池の大きな課題の一つなのですが、
この研究によって其処へ道筋が付くと有難いですね。



カテゴリ : 《クルマ》 《EV》 《エネルギー貯蔵》 ***

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http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1703/14/news085.html
自然エネルギー:
液体水素で動く飛行機、実現するのか
 SmartJapan 2017年03月14日

オランダのライデン大学で教授を務めるJo Hermans氏は、ポスト化石燃料時代において、輸送機関に用いる最適な燃料を検討した。その結果、飛行機については液体水素が適すると結論づけた。太陽光や自動車についても検討結果を公開している。 [畑陽一郎,スマートジャパン]

 飛行機には重量制限がある。このため、長期的には液体水素が現在のジェット燃料(ケロシン)を代替する可能性がある(図1)。このように主張するのはオランダのライデン大学ホイヘンス研究所で教授を務めるJo Hermans氏だ*1)。

 同氏の問題意識はこうだ。国際エネルギー機関(IEA)の統計によれば、2014年時点で世界の最終エネルギー消費に占める輸送部門の比率は27.9%と高い。しかし、輸送部門では再生可能エネルギーの利用が、家庭部門や産業部門と比較して遅れている。

 液体燃料の利便性を享受しつつ、二酸化炭素を実質的に排出しない、ポスト化石燃料時台を担うエネルギー源は何か。自転車やバス、船舶、飛行機などさまざまな輸送機関について検討を重ねた。飛行機に限っては液体水素が適切だと結論付けた形である。

*1) ライデン大学はJo Hermans氏がMRS Energy Sustainability誌に投稿した論文について、2017年2月22日に内容を発表している。Jo Hermans,"The challenge of energy-efficient transportation" doi:10.1557/mre.2017.2

図1 ジェット燃料を代替する可能性がある液体水素

飛行機ならではの優位性

 飛行機に限って液体水素を推す理由は3つある。

 第一に飛行機の燃料供給は専門家だけが担う。従って、液体水素の安全性について現在のジェット燃料と同じ水準を維持できるとした。

 第二に液体水素が軽量なこと*2)。密度は水の14分の1しかなく、同じ重量のガソリンと比較して約4倍のエネルギーを取り出すことが可能だ(図2)。つまり重量エネルギー密度が高い。

*2) Hermans氏は燃料の重量がかさむため、現在の飛行機のエネルギー効率が高くならないことを指摘している。例えばボーイング747-400が燃料を搭載していない時の重量は180トン、最大に搭載したときの重量は2倍以上の370トンとなる。従って長距離飛行では乗客や荷物を運ぶというより、ジェット燃料自体を運んでいる形になる。

図2 ガソリンの成分の1つ「ヘキサン」の分子構造 炭素原子6個に対して、水素原子14個が結合している。燃焼時に二酸化炭素を排出する理由だ

 第三に環境条件。長距離を飛行する飛行機は、外気温が−55度程度の高度を保つ(高度約1万メートル)。このため、液体水素を−253度の低温に維持することが地表よりもたやすくなる。さらに燃料を使い切るまでの飛行時間も短い*3)。

 課題もある。Hermans氏によれば最大の課題は燃料コストだという。発表資料の中で同氏は「ジェット燃料は不合理ともいえるほど燃料コストが低いため、不必要な運行が生じるほどだ。政治的に可能であれば税金のメカニズムを考慮することも必要だ」と語っている。*4)

*3) 低温を維持しなければならない時間がカギになるという主張である。東京・ロンドン間、東京・ニューヨーク間の距離は約1万kmであり、飛行時間は12時間程度。つまり断熱や冷却が必要な時間は12時間に限られる。
*4) ある発電装置やエネルギー源を大規模に利用した場合に、コストが急速に低減することがあらかじめ予測できる場合がある。例えば太陽光発電システムだ。1993年時点で家庭用システムの価格は1kW当たり370万円。これが、2017年時点では同20万円程度まで下がっている。産業用では既に火力発電を下回る水準に達した。太陽電池モジュールについては、容量当たりの単価と累計出荷容量を両対数グラフで表現すると、直線上に載るという性質があり、将来を予測しやすい。このような性質があるエネルギー源に対しては、固定価格買取制度(FIT)のように、人為的に需要を作り出す手法が役立つ。


高圧水素よりも軽量な液化水素

 Hermans氏は複数の燃料のエネルギー密度や重量について言及しているものの、直接比較していない。そこで、ガソリンと液化水素、高圧水素について、燃料の重量と容器の重量を本誌が比較した。

 前提条件はこうだ。Hermans氏はガソリン50リットル(L)と等しいエネルギーを得るには、水素が約10キログラム(kg)必要という。これを基準にしよう。

 Hermans氏によれば10kgの高圧水素(690気圧)を蓄える自動車用タンクの重量は300〜400kg。

 ガソリン50Lの重量は約40kg(比重0.8)。ガソリン50Lを収めるタンクの重量は約20kg(乗用車の場合)。

 岩谷産業が実用化している「2000L-LH2容器」は、2000Lの液化水素を蓄えることができるタンク状の装置であり、容器の重量は約1550kg。従って、10kgの液体水素に換算すると約110kgとなる。

 以上をグラフで比較したのが、図A-1だ。

 液体水素用タンクの数値は、地上に固定するタイプのもの。Hermans氏が挙げた低い外気温という条件も考慮していない。低温を保たなければならない時間が短いことも計算に入っていない。

 図A-1に示した液体水素タンクの数値は議論の出発点となるものだ。タンクに一切の最適化がない場合に限り、ガソリン(ジェット燃料とほぼ同じ比重)と比較して重量が2倍になることが分かった*A-1)。

*A-1) Hermans氏は水素吸蔵合金についても検討している。例えばランタン(La)とニッケル(Ni)を含むLaNi5H6を用いた場合、水素6kgに対して、金属部分は432kg必要になる。図A-1に示した10kgの場合は総重量が730kgとなり、これ以上の軽量化が困難なことから、航空機用としては未来がないとした。


図A-1 ガソリンと水素の利用に必要な容器と燃料の重量 ガソリン50L(水素10kg)を基準とした 出典:Hermans氏のデータ、岩谷産業が公開している数値に従って本誌が作成

自動車の未来は電気にある

 Hermans氏は他の輸送機関についても液体水素の可能性を検討した。同氏の結論はこうだ。液体水素は自動車には向かない。理由は幾つかある。飛行機と違って、燃料の取り扱いに際し、安全性が確保できないことが1つ。もう1つは、飛行機と違って燃料を「給油」してから使い切るまで時間がかかること。最新の技術を利用したとしても1日当たり、液体水素のうち1〜2%が気体状に変化してしまうこと(ボイルオフ)を同氏は指摘している。

 そのかわり、自動車の未来は電気にあるとした。電気自動車の課題として3点を挙げており、蓄電池の重量エネルギー密度、蓄電池の価格、充電時間だという。

 なかでも充電時間が課題だとした。Hermans氏は「標準的な家庭用コンセントでは最大3.5キロワット(kW)を供給できるため、1時間の走行に必要な15キロワット時(kWh)を充電するには4時間強必要だ」と指摘する。1時間当たり4時間という比率の改善が必要という指摘である。急速充電性能を高めるため、大容量キャパシタ(コンデンサー)の採用を試みるべきだという。

太陽光発電は輸送機関を改善できるか

 太陽光発電を利用して輸送機関を改善できないか、これもHermans氏の検討課題の1つだ。同氏の前提条件は、他のエネルギー源を使わずに晴天下で走行(飛行)できるかというもの。

 飛行機については否定的な意見を示した。同氏の試算はこうだ。「太陽光の放射強度が最大の場合、1平方メートル(1m2)当たり1キロワット(kW)だ。ボーイング747の翼面積は555m2。太陽電池の変換効率が20%の場合、最大で110kWの出力が得られる。ところが、同機のエンジンは約100MWの出力を備える。つまり太陽電池の出力はエンジンより3桁も少ない」。

 同氏は飛行機の概念に革命的な変化があったときにかぎり、太陽電池飛行機が可能になると結論付けた*5)。

*5) 乗員の数を制限したり、短い飛行時間ですむ場合には太陽電池飛行機も実現可能だ(関連記事1、関連記事2)。

太陽光自動車の可能性は

 太陽光発電だけを用いて走行する自動車の可能性はどうだろうか。

 Hermans氏の結論はこうだ。快適性を追求するなら、雲一つない晴天の元でも、太陽光発電で得た電力だけを直接用いて走行することは困難だという。

 なぜ快適性に言及するのだろうか。快適性を求めないなら、実現可能だからだ。オランダのアイントホーフェン工科大学の学生チームが開発した4人乗りの「Stella Lux」を取り上げている(図3、図4)。

 Stella Luxは効率97%、出力1.5kWの電動モーターを利用して走行。太陽光が十分に得られるなら時速約43kmを維持できる*6)。最高速度は時速125km。

 課題は空気抵抗を下げるために車高が1.12mしかないことだ。快適性を求めないなら太陽光だけで走行するファミリーカーを実現できることになる。

*6) Stella Luxは容量15kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載しており、晴天の日中には走行距離が1000kmにも達する。夜間に限れば約650kmだ。


図3 太陽電池自動車「Stella Lux」の外観 (クリックで拡大) 出典:Solar Team Eindhoven、撮影:Bart van Overbeeke

図4 上面は全て太陽電池で覆われている (クリックで拡大) 出典:Solar Team Eindhoven、撮影:Bart van Overbeeke

輸送の問題を解決する最後の方法

 Hermans氏は液体水素や蓄電池、太陽光などさまざまな代替手段について検討している。航空機は液体水素、自動車は蓄電池(と一部太陽光)が適するという結論だ。

 だが、エネルギーの使用量を減らすもっと効率のよい方法もあるという。そもそも移動しないことだ。

 例えば職場と家庭の距離を短くすることで実現できる。同氏は代替エネルギーの開発にも増して、都市計画が重要な鍵となると結論づけた。

  発表資料(英語) http://www.prweb.com/releases/2017/02/prweb14087985.htm


水素のエネルギー密度は、重量ベースでは最高ですが、容積ベースでは最低レベルです。
 ( 御存じの通り、水素はこの世で最も軽い=密度の低い物質です。)
従って、水素の貯蔵は高圧での圧縮が必須となります。

「水素は軽いので航空機の燃料に適している」 という主張は以前からあるのですが、
それに対しては、「高圧容器(重い)が必要となるのでエネルギー密度のメリットなど無くなる」
という反論もあります。

確かに、ジェット機が巡行する高高度は気温が低いので、液化状態を維持するハードルは低くなりますが。
どうなんでしょうね。

仮に重量面のメリットが得られるとしても、
形状の自由度で難がある(高圧に耐えるためには円筒形に近い形状が求められる)ため、
空力面での不利を託つコトになるのではないか? という懸念も感じます。



カテゴリ : 《航空》 《代替燃料》 ***

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御付合いのある、KEIさんのブログ「ワゴンR実用日記」で、
このような商品が紹介されていました。


Aedonジャンプスターター 超薄型 12V 車載用 緊急起動器 モバイルバッテリー 8000mah エンジンスターター 車用バッテリー充電器 充電式非常用電源 LED照明ライト付き LED非常ライトも搭載 タブレット/スマホ/iPhone/iPadなど緊急充電 黒色

車ジャンプスターター機能&モバイルバッテリー機能&LEDライト機能搭載しております。 本製品は12V車専用です。 ジャンプスターター:ピーク電流300A。車、バイク、ボート、12V車両2500ccまで対応。 モバイルバッテリー:リアル容量8000mAh。スマホ、タブレットPC、Wi-fiルーター、デジカメ、音楽・映像プレーヤー、iPhone、iPad、iPod、Samsung、Sony、HTC、USB給電式デバイスなら何でも最大2倍速の急速充電が可能。 小型軽量・バッグ収納:コンパクトで収納バッグも付いて、持ちしやすいです。 薄さ18㎜、わずか230gの超小型サイズ。







見たところ、モバイルバッテリーそのもの に見えます。
これとソックリな モバイル機器用 外部バッテリー を見たことがあるような?
USB対応のジャンプスタート用アダプター」 と モバイルバッテリー のセット?


12V×8000mAh というコトなので、容量96Wh になります。

一方、
モバイルバッテリーの通常の仕様は、5Vということです。
ちょっと調べてみると、20000mAh というモノも見つかります。
5V×20000mAh = 100Wh ← 容量はこれと似たようなもの。

しかし、
こんなものでクルマのスターターが回せるのか?

クルマのスターターって、
小型車でも1kW、大型車なら3kW近くの電力が要る車種もあるのです。

とは言っても、バッテリー容量はそんなに必要ありません。

出力×時間 = エネルギー(=容量)

ジャンプスターターとして用いる場合、
出力は相当ですが、数秒回せばいいだけなんで、
容量は大したコトなくても良いのです。

問題は、バッテリー容量よりも通電装置のバワー。

モバイル機器用バッテリーだと、5V×2A=10W すなわち0.01kW

それに対して、
このたび紹介の商品だと、12Vで「ピーク電流300A」 出力は3600W つまり3.6kW!

モバイル機器用と比較して、2.4倍のボルテージと150倍のアンペア!

このサイズで3600W というのは、凄いです。

ちなみに、
96Wh(ワット時) = 345,600ワット秒 ( 1時間 = 3600秒 )
この容量だと、3000Wのモーターを100秒以上回せる? 
 (あくまで損失や電圧低下を無視した単純計算)



カテゴリ : 《クルマ》 ***

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https://trafficnews.jp/post/66826/
郵便配達の赤バイク、電動二輪車へ ホンダと日本郵便が覚書を締結
 乗りものニュース 2017,3,23

日本郵便とホンダが郵便配達に関するインフラ整備について協業の覚書を交わしました。約半世紀にわたり「郵政カブ」の名で知られてきた郵便配達の赤いバイクが、電動二輪車になる見込みです。

変わる「郵政カブ」、電動化へ

 日本郵便(東京都千代田区)とホンダ(東京都港区)は2017年3月23日(木)、現行の二輪車に替わる電動車両(以下「電動二輪車など」)を用いた郵便配達による社会インフラ整備に向けた協業の検討を開始し、覚書を締結したと発表しました。約半世紀にわたり「郵政カブ」の名で知られてきた郵便配達の赤いバイクが変わる見込みです。


おなじみ、郵便配達の赤いバイク(画像:photolibrary)。

 協業に向けた主な検討内容として発表されたのは以下のとおりです。

電動二輪車などの郵便配達での活用を展望した社会インフラの整備に向けた取り組み
・郵便配達業務への電動二輪車などの導入の可能性を検討、これにより今後強化される排出ガス規制の中でも、永続的に郵便配達業務を続けられる体制づくりを目指す。
・郵便局への充電ステーション導入の実証実験を実施。将来的には、充電ステーション機能を通じて郵便局が、より利便性の高い「人々の集う場所」として地域にさらに貢献できる存在となることも目指す。

効率的な車両運行・永続的なユニバーサルサービスの実現に向けた取り組み
・ホンダが開発した、スマートフォンやタブレット端末の位置情報(GPS機能)を活用し、二輪車や軽自動車での近距離移動における業務効率向上を支援するクラウド型ソリューションサービス「Honda Biz LINC」について、日本郵便は郵便配達業務の車両でこれの実証実験を実施。車両の位置情報を把握できる機能などを活用することで、車両をより効率的で安全に運用することを目指す。
・現在、ホンダが日本郵便に納入し配達業務に使用されている郵便配達用二輪車を、安心して業務に使用できることを目的とした保守体制を全国で強化する。保守による郵便配達用二輪車の最適なコンディション維持を通じて、安定、正確、安全な配達業務を支えることを目指す。

 日本郵便とホンダは、近年、地球環境への意識が高まるなか、限りある資源を有効に活用する循環型社会への移行、強化される排出ガス規制への対応など、地球環境に配慮した企業活動が求められているとし、こうしたなか「郵便配達業務における地球環境に配慮した電動二輪車などや郵便局での充電ステーションの実証実験を行い、持続的な地球環境への貢献を行う社会インフラの整備に向けた協議を進めていきます。また、郵便事業の永続的なユニバーサルサービスの確保に向け、保守体制の維持、保守品質の確保についても協議を進めていきます」としています。





> 2030年になった時に原付1種が内燃機関を主体としたもので存続できるかというと、非常に厳しいと思う。
> 日本の国内でいえば原付1種はすべからく電動化の先頭ランナーとして移行していくのではないか
http://response.jp/article/2017/03/24/292550.html
ホンダ、モンキーを8月末で生産終了…排ガス規制強化で50年の歴史に幕
 Response_jp 2017年3月24日

ホンダは原付50CCバイク『モンキー』の生産を2017年8月末に終了することを決めた。ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長が3月24日に東京モーターサイクルショー2017のブース内で開いたプレスカンファレンスで明らかにした。

加藤社長は「モンキーは初代『モンキー Z50M』を1967年に発売して以来、今年で50周年を迎える。愛らしいデザインや定評あるエンジンなどで半世紀にわたり皆様からご支持を頂いたモンキーも、『モンキー・50周年アニバーサリー』と『モンキー・50周年スペシャル』をもって、残念ながら生産を終了する予定」と述べた。

プレスカンファレンス後に報道陣の囲み取材に応じた加藤社長は「既生産車については今年から排気ガス規制が強化される。小排気量車でユーロ4相当の国内のエミッション3次規制をクリアするのは技術的にも、コスト的にも非常にものすごく困難」と、モンキーの生産を終了する背景を説明した。

加藤社長はモンキーについて「50年間という大変長い間、ご愛顧頂き、お客様から愛して頂いて、ある意味、ホンダの顔に近い部分がある」としながらも、「各社もだいぶファイナルエディションということで国内モデルについてはかなり生産の打ち切りを進めているが、ホンダもそれほど事情が大きく変らない。50年という節目ということもあり、泣く泣く生産販売を終了する」と話した。

さらに加藤社長は「2021年には、さらに厳しい規制がまたくる。やはり50CCというものの限界がある」と指摘した上で、「2030年になった時に原付1種が内燃機関を主体としたもので存続できるかというと、私は非常に厳しいと思う。日本の国内でいえば原付1種はすべからく電動化の先頭バッター、ランナーとして移行していくのではないか」との見通しを示した。

東京モーターサイクルショー2017のホンダブースでは、生産終了が決まったモンキーの50周年記念車2モデルを始め、『CB1100 RS カスタマイズコンセプト』、『レブル250 スタイルコンセプト』を参考出品しているほか、『CB1100RR SP』、『CBR250RR』、『X-ADV』、『レブル500』などの市販予定車も展示公開している。

このうちCBR250RRについて加藤社長はプレスカンファレンスで「直感、体感、新世代RRを開発キーワードにクラス初となるスロットルバイワイヤーを搭載するとともに力強く速さを直感するスタイリングなど新世代のCBRとして開発している」と紹介。

またCB1000RRに関しては「ネクストステージ トータルコントロールを開発キ―コンセプトに初代の『CBR900RR』」から連綿と受け継がれた扱いやすさこそが操る楽しみを体感できるという理念を継承し、大きな変革をとげフルモデルチェンジした」と述べた。

 《小松哲也》

http://response.jp/imgs/thumb_h2/1167105.jpg




 〜関連ネタ〜




カテゴリ : 《EV》 《バイク》 ***

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平山 滋
平山 滋
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