Tutti gabbati!

長い間ありがとうございました。。。

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 突然ではございますが、当ブログ「Tutti gabbati!」を終了することにいたしました。


 ごく最近交流をはじめさせていただいた方もありまして、その方たちにとっては「からかい半分だったのか?」という思いかも知れません。

 しかし1週間前には、やめるなんてことはまったく考えてもみなかったことなのです。

 開業に関係すること、それにあと2,3の事情が重なり、2日前に突如決めたのです。

 なにとぞ ご容赦ください。


 毒舌に付き合っていただきました皆さま、お世話になりました。本当にありがとうございました。

 お元気で!






 万が一 他で わたしらしきブログを見かけられ、「ふじさんではないですか?」とお尋ねいただく場合には、どうぞ鍵付でお願いします(笑)。
             ↑わたしにとって最初で最後の「(笑)」です(笑)

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 <ぴにょ〜ん王国>のユリ・ゲラー3世さんの記事に、「バーンスタイン&NYPの名演といえば?」という話がありました。

 わたしは即座に ドヴォルザーク:「新世界より」が頭に浮かんだのですが、現在 音を持っておらず、また長い間聞いていないので、コメントに書くのを控えました。


 それは、中学の時に買った2枚組3000円のLPで聞いて、わたしをレニー・ファンにさせた録音なんです(カップリングはチャイコ「悲愴」)。
 こういうのは ちゃんとCDで買いなおしておかないといけないなぁ、などと思ふ…。


 次の日 同記事を覗くと、ジョンさんという方が この録音について「昔好きだった」とコメントされているではありませんか。

 嬉しい気持ちだったのですが、同時に自分が今聞けない嘆きの気持ちも。

 回転数間違ったのか?というような(う〜んLP世代…)、超特急の第3楽章がまた聞きたい…。


 そこで代わりに、去年買ったクレンペラー盤を聞くことにしました。

 これは悠揚迫らぬような遅いテンポで、バーンスタイン盤とは正反対。

 しかも 大変野趣溢れる演奏。
 ターリヒとかケルテシュとか、いわゆる本場ものの演奏よりも、よっぽど「民族的」なんじゃないか などと思ったりして、楽しんでいました。(ちなみにわたしはそのふたりの「新世界より」を聞いたことありませんが)


 第1楽章提示部の反復部分。

 あれ!?  あれれれれ!?

 不思議にも バーンスタインの音が<鮮明に>甦るのです。


 オレ 最近聞いたんとちゃうのん!?

 慌てて オケの棚へ。


 やっぱり あった!!!

 …

 おそらく2〜3年前に買ってますね。

 うれしいんですけど、同時に 忘れていたことを嘆かずにはいられない。


 そこで バーンスタイン盤を聞くのをあとにして、持っていることを忘れているものが他にないか、オケの棚を点検することに。

 そうして見つかったのが上の写真のCDです。

 2日にわたって ダダダーッと聞きました。


 ◇◇◇

 *写真下段左は グローフェ管弦楽作品集。F.スラットキン指揮ハリウッド・ボウルo 他。

 懐かしきクイズ番組「アメリカ横断ウルトラ・クイズ」に使われた ふたつの効果音楽が聞きたくて、確かに買いましたなぁ…。
 ちなみに番組に使われたのは、ミシシッピ組曲の第2曲と第4曲です。

 「グローフェの音楽は風呂場の壁画」なんて揶揄を見たことがありますが、…言いえて妙ですな!



 *下段中央は ホルスト:「惑星」と エルガー:エニグマ変奏曲。
 *下段右は シベリウス管弦楽曲集。

 演奏はともに ボールト指揮ロンドンpo(エルガーのみロンドンso)。

 わたしは以前 コメント欄で「惑星」は好きでないのでCDを持っていない と書きましたが、なんと持ってました!!

 …

 78年 ボールト最晩年の「惑星」は、今どきの機能的 かつ鮮やかな音で スペクタクルに、あるいは各曲を描写的に描き分けるのではなくて、純音楽的な上品さと 老いの余裕で聞かせますね。

 力強さに物足りなさもありますし、またポップスにもなった「木星」の中間部では 音吐朗々と歌わなかったりするため 若い人には不向きでしょうけど、オッサンにはちょうどいい。



 *さて上段左は、「くるみ割り人形」抜粋 他 オーマンディ指揮フィラデルフィアo

 オーマンディを持っているとは、われながらビックリ!


 いやいや、実はちゃんと理由があるんです。

 「花のワルツ」の1分半くらいから現れる 弦楽による下降メロディ。
 この録音では このメロディの繰り返しの部分で、ヴァイオリン部がオクターブ音を上げて弾くんです。

 わたしはそれを 数年前、「レコード芸術」誌の読者投稿欄で知った。

 それは聞いてみたい と、中古で探し続け(ちょっとやそっとでは新品を買わないやつ!)、苦節約1年 やっと見つけたものです。

 でも すーっかり 忘れてました! 


 ◇◇◇

 さて 今回最もびっくりしたのは、なんと言っても 上段真ん中の ベートーフェン:「パストラーレ」と12のメヌエットWoO.7より9曲。マタチッチ指揮ローザンヌ室内o 82年ライヴ。

 大好きな曲と 興味ある指揮者の組み合わせなのに、なぜか忘れてた!

 6月に書いた「パストラーレ」第2楽章再現部のオーボエについての記事で、持っているCD全部調べたつもりだったんですが…。


 それにしても この演奏、ケッサクです!

 まるでムードのない 無骨で朴訥な演奏なんですが、ヘタウマ絵のような味がある。

 不器用で愚鈍だけど、心優しい巨人みたい。

 まさにマタチッチのイメージそのものですね。
 手刀による指揮ぶりもさることながら、生来のぶきっちょで、靴紐を結べなかったそうですから。


 特に第3楽章。原始の時代の 巨人族のダンス大会を想像したりなんかして。
 地響きのようなコントラバスに、ヘタッピなホルンがまた雰囲気満点。


 原始の巨人たちはそこで踊り足りずに、9つのメヌエットで踊りまくります。

 雄渾で逞しく、強弱・緩急を大げさにつけた 冗談のような表現で、まさにスケルツォのよう。
 例の大先生だったら「命をかけた遊び」と喩えるかも。

 貴族たちが宮殿内で踊る上品なメヌエットは、大地を踏み鳴らしながら踊る野卑なものに変わっている。

 特に最後に置かれた第11番のフォルテの強奏は凄まじく、ピッコロはまるで祭囃子のよう!

 ん〜〜、まいった!!

 マタチッチの隠れたる名演と呼びたい。

 しかし なぜ わたしは長い間 これを忘れていたのか! 嗚呼…


 ◇◇◇
 
 上段右は バーンスタインの「新世界より」。

 若き日のレニーの、剛毅果断・獅子奮迅の表現は、今聞いても楽しい!

 ただし「モルダウ」など余白の曲は 荒さばかりが目立って、いただけませんなぁ…。

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 ブログの間でも評判となっている アルノンクールの来日公演。

 ヴィーンpとのモーツァルト:最後の3つの交響曲の演奏会の模様がNHKで放映され、貧乏人としては願ったり叶ったり。

 いろいろ感じても 感想は書かないでおこうと決めていたのですが …書いてしまいました。


 第39番の第1楽章序奏は、高校生の時 コンセルトヘボウoとの録音を聞いてぶったまげ、その時の衝撃がいまだに記憶に残っているくらいですが、今回の公演では 同じ行き方ではあるけれども、かなりおとなしい。

 アルノンクールも年をとったのかな、などとほくそえんだのも束の間、第1主題でズッコケました。

 なんだ このわざとらしい「溜めのひっかかり」は!

 思わずビデオを一旦止め、ヨーロッパ室内o(COE)との1991年ライヴ録音を取り出しましたが(コンセルトヘボウoとの最初の録音は持っていません)、やはり そんな溜め なかった。

 第40番第4楽章、展開部への経過句にも多くの方がビックリされたことでしょう。
 これは録音でもありましたが ずっと控えめでした。


 ***

 わたしは、アルノンクールの指揮した、1996年 チューリヒ歌劇場での『フィガロの結婚』を思い出しました。

 以前書いたその視聴記で、わたしはアルノンクールの表現をこう記した。

[「ブッフォ」でストーリーを包んでしまうことを拒否し、ロココ風の愉悦のヴェールを引っ剥がし、歌でもレチタティーヴォでも 故意に流れを止めて 観客の感覚を刺激しながら、生々しい感情を込めた よりリアルな、生臭い人間ドラマとしてこのオペラを描いている。]

 今回の3つの交響曲にも、オペラと器楽曲の違いこそあれ、そうしたものに近い意図を感じました。

 とは言え 大きな溜めによるひっかかりは、やはり画蛇添足では? という疑問の念は拭いがたいのですが…。

 まぁ ともかく アルノンクールは まだまだ老いてはいない。
 チャレンジ精神 いまだに旺盛のようですね。


 ***

 一方 録音同様のアルノンクール独特の語法も、あのヴィーンpから、聞かれます。

 通常のものとは異なるアーティキュレイション。−例えばレガートでないところをレガートにしてみたり、反対に普段聞かれないようなアクセントをつけてみたり。

 あるいは 通常聞かれないようなテンポ設定。

 それに 上に記したような大きな溜めでなくとも、小さな間を作っての小さなひっかかりは ところどころに聞かれますね。

 管楽器のヴィヴラートも抑えられている。
 オーボエが時々 −何と言えばいいのか− 一種不安定な響きを出すのは、ピリオド楽器を意識しているのでしょうか。

 ただし 弦のヴィヴラートは、アルノンクール語法によって必然的に減る以外に、部分的に抑えているところもある、という程度でしょうか。
 弦のヴィヴラートについて、アルノンクールとオケはどういう話し合いをしたのか、知りたいところです。


 とはいえ ともかく、COEとの録音のような きつく刺激的な音、乾いた音、一種「汚さ」を感じさせる音。あるいは そうした音の俊敏な立ち上がり、鋭利なリズム、というものは 大きく後退していますね。

 そうしたものを駆使して表わされる、モーツァルトが生きた時代の斬新な音楽、生々しいドラマを持ったモーツァルト という、まさにアルノンクールにしかなしえないような 素晴らしいモーツァルト表現は 薄められてしまっているように感じます。


 これは当然 オーケストラの違いでしょう。

 ヴィーンp(特に弦楽)は アルノンクール語法を使っていても、やはり伝統と格式の音、あるいは大ホール用の豊麗な音。
 
 まるで 名門貴族が下町の訛りを真似ているみたい。


 だからこそ、アルノンクール・アレルギーに方にとっては より聞きやすい音だったと言えるのかもしれませんが。



 しかし、アルノンクールは 短調によって感情が激する部分で 疾風迅雷のパトスを表したいのに対して、ヴィーンpはそれに充分応えきれていないのではないか、という疑問も わたしは感じたりするのです。

 若いオケ COEの方が、自分のやりたいことを気兼ねなく要求でき、またオケも それに柔軟に、積極的に応じられるのではないか。


 恐れずに申し上げるならば、わたしにとっては COEとの録音の方が面白い、という結論に達せざるを得ない。

 もちろん TVからの録画の音と比較しての話ですよ。

 つまり お金を払って その日を楽しみに待ち、みずから聞きに出かけ、生の 一期一会の音を集中して聞く という、音楽を楽しむことの本来あるべき姿 −しかも一生に何度聞けるか分からないような名演奏家の− という状況での音との比較ではありません。元来 生演奏と録音との比較自体が困難でしょう。


 ***

 などと うだうだ考えながらも、第41番は 本当に素晴らしい演奏でした。

 奇数楽章での、濃やかな陰影をつけ、また間を巧みに使いながらの、モーツァルトの晩年らしい寂寞感や狂気の表出は COEとの録音と同様だった。

 こうした表現は はたしてアルノンクール以外から聞けるのでしょうか。

 そして第4楽章の気韻生動、堂々とした輝かしさ。

 わたしは ここで ひょっとすると、39番・40番のような画蛇添足があるのではないか、とちょっと不安な気持ちで聞いていたのです。

 ところが 全くの杞憂でした。

 最後のフーガも圧倒的。

 いやはや 見事、本当に素晴らしい!!


 ***

 余談ながら、アルノンクールがヴィーンpを指揮し始めた頃の話だと思いますので、もう20〜30年ほど前のことでしょうか、ヴィーンpの団員が(本来オフレコで)アルノンクールについて語ったという話を聞いたことがあります。

 「われわれが何十年もやってきたことを、なぜ変えねばならないのか…」
 「彼には気をつけなさいよ!」

 当時は、格下のヴィーン交響楽団のチェロ奏者だったやつの指揮に従わねばならない という屈辱感もあったようですね。

 時が経ち、屈辱感は当然 もうないでしょう。

 しかしプライドの高いヴィーンpのことですから、伝統的な奏法を変えねばならないことの抵抗は 今でもあることでしょうね。


 *** 

 最後に大いに気になったことをひとつ。

 第1ヴァイオリン部後列に色白(むしろ青白い?)、ブロンドの髪の美女がいた! まぁ 年はそこそこいってそうですけど。

 その佳人の正体 どなたかご存知ではありませんか? 


 それにしても たったひとりとはいえ、ヴィーンpに女性がいる。

 ヴィーンpも少しずつ変わっているってことですね。

 となると ひょっとして、今ではアルノンクールに全幅の信頼を置いている という大きな変化もありえるでしょうか。

 とうとう全プログラムを終えた 2006年浜松国際ピアノコンクール。

 大いに楽しめたのは、演奏者の選曲にかなり融通がきき、いろいろ聞けたことが大きかった。

 なのに本選は ちょっとガッカリ。
 何十曲もの協奏曲から選べるというのに、6人中3人までもがラフマニノフだった。

 若さには やはりラフマニノフなのでしょうか。

 また 一番期待していた人が、ベートーフェンの3番。
 実は これもわたしあまり好きではないんです。


 3度の予選でのソロの方が断然面白かった。

 ちゃんと聞いたのは 2次以降を中心に、まぁ半分くらいだと思いますが(曲数でですよ)、それでもいくつか 素晴らしい演奏に出会えました。


 そこで今回、素人の直感で気に入った演奏をご紹介いたします。

 <ふじちゃん賞>の授与として。

 大賞もひとつ選びます。


 ◇◇◇ 

 第1位を取ったアレクセイ・ゴルラッチ(18歳/ウクライナ)は さすがの才能の持ち主ですね。

 才気煥発、大胆な表現で訴えかけの強い音楽をする わたし好みのピアニスト。

 3次予選のベートーフェン:ソナタ第28番などのように、曲によってはそれが裏目に出たりするけれど、ハマると圧倒的な音楽となる。

 ひとつ目の<ふじちゃん賞>「優勝納得で賞」は、彼による 2次予選での 徳山美奈子:「ムジカ・ナラ」。

 この曲はこのコンクールのために作曲された新作です。日本のわらべ歌をベースにした美しい曲ですが、後半ジャズ的な音の跳躍で驚かされるユニークな佳曲。

 2次予選の時 10人くらいによるこの曲を聞きましたが、圧倒的にゴルラッチの演奏が面白かった。
 彼の才能が端的に 鮮やかに現れた演奏になっていると思います。

 優勝とともに 日本人作品最優秀演奏賞を受賞したことも むべなるかなという感じ。

 入賞者披露演奏会でも弾いたということは、彼 この曲を気に入ったということでしょうか。


 ちなみに3次予選のショパン:ソナタ第2番も、第2楽章で大きなミスがあるとはいえ、大胆で個性的な表現が聞ける素晴らしい演奏だと思います。

 ただ残念なのは、本選で弾いたベートーフェンの協奏曲第3番が 立派な演奏ながら、彼らしい才気があまり感じられなかったこと。


 ◇◇◇

 3位入賞を果たした 北村朋幹(15歳/愛知)の 本選でのラヴェル:協奏曲。
 これにも <ふじちゃん賞>を与えたい。
 「どんなもんじゃ〜い! ヤマハの音楽教室がコンクールに通用することが証明できてよかった…うぇ〜〜ん…賞」。

 お気づきの方も多いと思いますが、前回の記事で 亀田になぞらえ、その本選進出にしらけ感を感じたのは、彼のことだったんです。

 しかし 本選の演奏は 別人のように冴えたものでした。
 ホント その違いにビックリして、感動すら覚えてしまったほど。

 その変わりようの理由は、この協奏曲が 3次で演奏したような独墺系に必要とされる音楽性とはまた別のところにある、ということが大きいでしょう。

 この曲は彼一番の得意曲であるに違いない。

 さらに このコンクール直前に同じオケでこの曲を演奏しているらしいので、それも大きいでしょうね。

 堂々としていて、ノッていた。

 審査委員長は、強引にでも彼を本選に進ませれば この曲で聴衆の納得する演奏をすることが分かっていたのかもしれない。
 …穿鑿しすぎですかな。

 
 ◇◇◇

 前回の記事でへっぽこ分析を試みた ディナーラ・ナジャーフォヴァと同様、豊かな才能を持ちながら 惜しくも本選に進めなかった エフゲーニ・チェレパノフ(22歳/ロシア)。

 彼もナジャーフォヴァと同様、真摯で求心的な音楽をやるピアニストですね。

 彼は曲と曲との間(ま)が長い。グッと集中力を高めているのが分かります。

 1次と3次では制限時間内に予定のプログラムを演奏しきれなかったのですが、特に1次では、演奏制限時間と 集中力を高める時間との戦いが見られます。
 いや ただ単に PCの前のこちらが、画面に表示されているタイムを見ながらハラハラしてしまうだけなんですけど。 

 渋めのプログラムを組むことを考え合わせると、彼は器用な、世渡りの上手なタイプではないようですね。

 しかし 外に向かってパアッと放射するのではなくて、内的充実を感じさせるような重みのある迫力と、丁寧にじっくりと歌われる抒情。
 通好みのピアニストといえるかもしれません。

 <ふじちゃん賞>「不器用ですから…で賞」は、鬼気迫るような迫力のある2次のリスト:ソナタ…ではなくて、3次のブラームス:4つのバラードにします。

 彼の沈思黙考的な個性を象徴していますので。

 彼はブラームスの音楽に合っているのではないでしょうか。


 ◇◇◇

 ナジャナジャこと ディナーラ・ナジャーフォヴァ(17歳/ウクライナ)は、ブログ仲間の間でも人気がありました。

 1次の3曲も素晴らしいのですが、やはり2次のシューマン:交響的練習曲ですね。

 わたしのような素人には、コンクールの域を超えた充実の演奏のように聞こえます。 
 
 「苦学生にしては恰幅がいいで賞」。

  これを<大賞>に選ぼうと思っていたのですが…



 <ふじちゃん大賞>は、前々回で紹介した水谷桃子(15歳/神戸)の1次 リスト:「リゴレット・パラフレーズ」にしますわ!

 …顰蹙?

 いや しかし、あの動物的本能を思わせる 直感型の音楽センスは、個性満開だった古い演奏家を愛する者からすると、ホントもう 燦然と輝いて見える。

 これからも のびのびと音楽をやって、現代の、日本のリリ・クラウス、エリック・ハイドシェックになってもらいたい!(もうアルゲリッチとまでは言わないからね)



 ◇◇◇

 さらには、北村君とともに3位に入賞したキム・テヒョン 3次の リスト:『オーベルマンの谷』に、「バイト先の中国人に似てるで賞」。

 テクニックとダイナミズム・華やかさが魅力のクレア・ファンチ 3次の プロコフィエフ:トッカータに、「おしゃれなのか判断が難しいで賞」。

 シャープな音で直球勝負という感じの ニコライ・サラトフスキー(6位入賞)。
 彼にも才気煥発さの魅力を感じるのですが、ひとつ選ぶとなると ちと難しい。
 思い切って1次のベートーフェン:アパッショナータ・ソナタ第1楽章にするかな。
 「ミスタッチを減らしてほしいで賞」。


 他にサーニャ・ビジャクに「セクシーで賞」、イム・ヒョソンに「朝鮮らしい顔芸で賞」、ミ-ヨン・イに「写真詐欺やん!賞」、崎谷明弘に「写真オッサンやん!賞」…

 アカン、また遊びすぎの悪い癖が…。



 このストリーミング配信は 今年いっぱい視聴できるそうです。

 所詮は地方のコンクールじゃねえか、なんて先入観を持たれている方、ぜひ いくつか聞いてみてください。

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 (小笠原、お前もか!
 「愛」なんて言葉を売り物にして、むやみやたらに振りかざす集団には用心したほうがエエと思うでー 
 武士道精神がキリスト教に呑み込まれるのを見るようで ちょっと寂しいよ。)


 わたしはプロ野球は好きですが、高校野球にはまったく関心がありません。

 ですからタイガースの選手であっても、誰がどこの高校出身かということはあまり知らないんです。

 そのくせ、関西出身かどうかには敏感なんですけどね。


 さて 本題。

 わたくし 音楽でも、誰がどのコンクールで入賞した などということには疎いんです。

 今までコンクールにはほとんど興味がなかった。

 音楽でも野球でも「プロの芸」を楽しみたいからです。


 しかし今回、浜松国際ピアノ・コンクールがネットで −しかも無料で− 見られるということで、夢中になって見聞きしていました。(といっても基本的には「ながら」ですけどね。)

 水谷桃子、ディナーラ・ナジャーフォヴァ、エフゲーニ・チェレパノフ、クレア・ファンチ…

 まだ安定感はなくとも、訴えかけのある音楽を持った人がたくさんいるということを知ることができた。


 それから 演奏される曲目が多彩なことも楽しい!

 わたし、コンクールって みんな同じ曲を弾くもんだと思ってたんです。…ドシロウトすぎます?


 そうそう、それから「悲しい男のサガ」も楽しんだ。

 えー、好きな順位は、
 1/サーニャ・ビジャク  2/カタリーナ・ビリュマン  3/五島 史誉  4/ヴァレリア・クチェレンコ
 5/オレシヤ・トゥトバ  に 変更させていただきます。

 サーニャ、セクシーやわぁ!!

 これまた 失礼いたしました…。

 しかしなんでヴァレリアの映像だけボケてるの?


 ◇◇◇

 それにしても、優勝候補と思っていたナジャーフォヴァが本選に残れなかったのは、本当に残念です。

 確かに3次では ショパンが期待はずれだった。

 とはいえ、1次・2次の彼女の演奏を改めて聞き直してみると、本選に残れなかったことが やはり残念でなりません。


 粒立ちのよい透徹した美音。 −弱音による美しい歌は 情緒的であるよりも、冷たい肌触りの透明感を感じます。

 表現の多彩さ。 −音の強弱、伸び縮み、タッチの変化を駆使し、音楽に大きな起伏を与えている。

 強靭な強音によるマッシヴなダイナミズム。 −エネルギーの凝縮を感じさせるような力感。しかも音にはムラッ気がなく、整然さを保っている。

 知性を感じさせるパースペクティヴ。 −燃えるような演奏にも 根底には冷静な目があり、音楽の設計がしっかりしている感じ。即興的な要素が皆無に近い。


 例えば、観客の「ブラヴァ!」を引き出した、熱狂的なハンガリー狂詩曲の演奏も、緻密な計算と訓練の賜物でしょう。
 何度弾いても、基本的にはああなるような気がする。


 他方、彼女の演奏は決して表情豊かとはいえないような気がします。
 また音色が色彩的であるわけでなく、華麗な演奏ではない。

 つまり 彼女は、ロシア系の演奏家にしばしば聞かれるような(彼女はウクライナ人ですが)、集中力の高い、求道的な、透徹感のある、そういった音楽性を持っているという気がします。


 以上のことは 当然 完成された域にあるわけでなく、ムラがあるんですけど。

 3次のショパン:練習曲集は、表情の変化、軽やかな音の飛翔に欠け、やや重く暗く、単調になりがちのように聞こえる。
  曲との相性もあって、彼女の苦手な部分が欠点として現れている感じがする。

 残念です。

 とはいえ 彼女はまだ17歳ですからね。音楽性の成熟・完成に期待しましょう。

 しかし 17歳とは思えないような大人の演奏です!

 ☆稚拙なナジャーフォヴァ評(黔驢之技というやつです)への補足・反論等をお待ちしております。


 ◇◇◇

 しかし本選出場者の6人の名を見て 愕然としてしまいました。

 3次の演奏を聞いた時、「幼い演奏やなぁ。よく3次に進めたもんだ。ハイ、ひとり消えた!」と感じていた人が、何と残っていたからです。(1次・2次の演奏は聞いていませんでした)

 それやったらナジャナジャ選ばんかい!!


 怒りと 虚脱感…。


 本選への興味を失ってしまう…。


 …


 しかし、思い直しました。

 誰が優勝でもいいではないか。演奏を楽しめば。演奏者に罪はない。

 いながらにして ただで聞けるねんから、むしろ感謝せな。



 彼は ひょっとして亀田興毅の心境にあるかもしれない。

 彼の演奏も逆に興味深くなってきました。


 *写真は1960年、NHKsoとともにロンドン・デビューを果たした時の審査委員長。 曲はショパンの協奏曲。 今も変わらぬ髪型と、そっけない態度、大またでぎこちなく歩く姿が印象的でした。

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