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西野氏の絵は以前からクオリティーが高いのをTVなどで見て知っていたので、この絵本も少し気になっていたので、無料で読めるということで読ませていただきました。
まず率直な感想から言うと、「物語としては良いストーリーだし絵も素晴らしく良く出来ているな」と言う感想です。
話の内容はご自身で読んでもらうほうがいいので省略させてもらいます。
少しだけ気になった点を言わせていただきたいと思います。
自分はド素人なので個人的な意見ですからご了承ください。
まず物語として言うと、プペルをいじめていた子供たちに救いがなさ過ぎて終わっているのが残念かなと思います。
特殊な空間(町)で必死に暮らしている子供なので、そこに得体の知れないものが現れたらそりゃいじめる子もいるだろうと思うのです。
「絵本」または「児童文学」として出されるのなら、その子供にも心を入れ替えてプペルを受け入れれる子になれるチャンスやきっかけを、与えるような流れがあってほしいかなと思いました。
そして最後はプペルとも仲良しになれるような展開のほうが心がいやされるかなと感じました。
それと他の方の感想にもあったのですが、
プペルと出会い受け入れたルビッチという少年が、途中で「プペルといるといじめられるからもう遊ばない」と言う展開があります。
ここは変えてもらいたいと感じました。
なぜかと言うと、この作品のテーマが「信じ抜くこと」だからです。
それならば最初に受け入れて仲良くなったプペルという存在に対して、ルビッチは何が起こっても「自分のプペルに対する気持ち」を信じ抜いてもらいたかったからです。
いじめられても「プペルは友達だから」という気持ちで守り抜き信じ抜くという描写のほうがいい気がします。
プペルは「自分を受け入れてくれたルビッチを信じ抜きペンダントを探すのを諦めなかった」
ルビッチは「自分が友達として受け入れたプペルを信じ抜き最後まで離れず傍にいた」
というほうが最後の感動が増すと思いました。
最後の風船の場面はやはり「カール・・・」が頭に浮かんでしまい独創性という観点では少し残念かなと思いました。
他の作品の特徴的な描写はなるだけ避けた方がオリジナリティーが出ると思うし、特にラストの感動につながる大事な場面なので、そこで他の有名作品と描写が似てしまうとやはり残念に思ってしまいます。
と勝手な感想を書かせていただきましたが、だからと言ってこの作品が悪いのかと言うとそんなことは無いです。
最初にも言いましたが、
とてもよく出来た作品で、絵に関しては本当に素晴らしいと思います。
西野氏は「ディズニーを倒す」と言っていますが、個人的には、
「倒すのではなく、ディズニーと一緒に世界中の子供に夢と感動を与える存在になっていけばいい」
と思います。
この作品は絵本と言う媒体よりも、映画としてのほうが映えるように感じます。
もう少しストーリーをいろんな解釈ができるように微調整して、エピソードも少し足したりして、トイストーリー的な映画として作ればもっと評価されそうかなと感じました。
もしまだよまれていない方は、一度よまれてみてもいいと思います。
それぞれ感想はあると思いますが、絵本というものはいろんな感想があって良いと思うし、逆にいろんな感想や解釈ができるほうが深みがある作品になると思っています。
メッセージ性は必要だけどそこを前面に出しすぎて
「これが言いたい、これを理解してもらいたい、これを感じてほしい」
が強すぎると深みが減ってしまうので、そのへんを少し主張を弱くするともっといいものがうまれるかなと思いました。
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