イングリット・フジコ・ヘミング・チャリティコンサート企画準備室

旧奏楽堂重文指定20周年を記念したイベント企画のブログです。

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当日のプログラムより

 昨夏、作曲家の松村禎三氏が他界されました。奏楽堂保存運動から二十余年。徐々に、この保存運動のことを知る人は少なくなっています。そんな中、前野教授は今も足繁く奏楽堂に通い、事あるごとに奏楽堂の歴史、保存運動の物語を語り続けています。退官後も大学を問わず学生たちを連れ歩き、街の歴史を説くその姿に、私たちZBイベント実行委員会は多くを学びました。今回のコンサートの実行メンバーは、そんな前野教授の教え子、奏楽堂保存運動を知らない世代です。
 奏楽堂物語は未だ終わっていません。老朽したパイプオルガンは各所が機能せず、鳴りっ放しも度々。大抵のオルガニストは敬遠し、奏楽堂主催の日曜コンサートで芸大生が弾く他は、一般への貸出は事実上中止の状態です。今回の企画は、そんな奏楽堂の歴史と現状を“伝える” 私たちなりの手段でした。
 本企画をフジコさんの弟の大月ウルフさんにお話したとき、ウルフさんは、その趣旨に痛く共感下さり、すぐにパリのフジコさんに連絡をとって下さいました。大人気のフジコさんに一年先のコンサートの予定を入れて頂くのは不可能に近いことでしたが、フジコさんは優先的に予定を入れて下さいました。そのため、某社長自ら実行委員長の携帯電話に日程調整を乞う電話をかけてきたこともありました。何でも然る海外の著名演奏家との共演の企画だとか。フジコさんは何千万という大金の動く来日公演を差し置いて、本日の日程を譲らずにいて下さったのです。湯浅先生もまた、年明けから自ら旧奏楽堂に何度も足をお運び下さり、本日の公演に備えて下さいました。
 お二人の素晴らしい演奏家は勿論、多くの方々の善意によって、本日のコンサートは成り立っています。大月家の皆様には、この一年余、数々のお手間をとらせたにもかかわらず、お宅にうかがう度に温かいおもてなしをいただきました。プロダクト・オンの小池さんは、企画段階から常に相談に応じてくれ、この小公演の制作を快く引き受けてくれました。青葉ピアノの高橋さんには、ピアノ調律以外でも度々お世話になりました。マナ・オルゲルバウさん無くして、今日のオルガン演奏は有り得ません。そして何より、ご後援くださいました台東区芸術文化財団様には、格別のご高配を賜りました。この場を借りて皆様に厚く御礼申し上げます。

 数えきれぬ人々の思い出が詰まった、この温もり溢れる小さな音楽ホールに、今日私たちはまた一つ新たな思い出を作ります。世の中は絶えず動いています。人も街も変わっていきます。そうした中で、いつまでも変わらずそこに居てくれる存在の大切さ。これからも、旧奏楽堂が、この場所で今日の思い出と共に歴史を紡ぎ、私たちを迎えてくれることを願ってやみません。

 今宵、ここに集った全ての人々との出逢いに心から感謝いたします。

ZBイベント実行委員会 実行委員長 松崎未来


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