|
今回の訪島のいちばんの目的は、ヤクシマシャクナゲを観るためだった。
本土のシャクナゲもそうだが、ヤクシマシャクナゲはそれ以上に色の変化が大きい。これはまだ硬い花芽の状態で、濃いピンク色の蕾が姿を現そうとしている。
そしてツボミは徐々に膨らみ、花弁の先から淡いピンク色へと色を変えていく。
そして開花。本土の桃色とは異なる、清楚な薄ピンクの色合だ。しかも個体ごとの開花時期の差により、その濃淡がグラデーションとなって、奥岳の山頂帯を素晴らしい景観に変える。
それはこんな感じ
ヤクシマシャクナゲも2通りあって、山頂帯(風衝低木林帯)のものは背丈が低い。標高1500m以下の樹林帯のものは、本土と同じように背丈が高い。
そして最期は真っ白になって燃え尽きるのだが、落ちる直前はちょっと花弁の裾が黄ばんでくるので、これが落花のサインでもある。
もちろんヤクシマシャクナゲばかりが、屋久島山岳の花ではない。以前紹介したように、山頂帯の高山植物は、矮化しているのが特徴だ。
これはキバナコマノツメ。本州の中部山岳や石鎚山にもあるが、九州地方では屋久島にしか無いらしい。
こちらはヒメコイワカガミ。もちろんイワカガミの変種で、コ(小)+ヒメ(姫)という重箱読みの冠詞が付くぐらいだから、コイワカガミよりさらに小さくて、白くて、とてもカワイイ
夏山アルプスにあるお花畑や大群落を形成するわけではなく、登山道や岩場の片隅にそっと控えめに咲いているので、注意して観察する必要がある。そして撮影にはマクロレンズ(できたら望遠マクロ)が最適だ。
お次はヤクスギ林(標高1000〜1500mぐらい)のお花を紹介しよう。いちばん多く見掛けたのはハイノキの白い花だったことは既に述べたが、他にもサクラツツジがちらほらと残っていてくれた。標高にもよるが、GWぐらいが最盛期なのかも。
林床にはマムシグサが。これは本土と同じもの。ちなみにマムシグサって、コンニャクと同じサトイモ科なんだってね。
花山歩道の林床には、フタリシズカが開花していた。花序(花の配列)はその名の通り2本が基本だが、1本のものも3本のものも見掛けた。ちなみに1本のものであっても“ヒトリシズカ”とは別種なのでご注意
そして今回のお花でいちばん驚いたのが、この小さな小さなお花
葉っぱの大きさが1cm以下、そして花弁は2〜3mmで、ルーペを使わないと判別ができないぐらいの極矮小な花だった。山頂帯でコケを撮影しているときに偶然見つけたもので、マイヅルソウの変種でヤクシママイヅルソウと言うらしい。
ちなみにwebサイトではしばしば“マイズルソウ”とカタカナ表記されているのを見かける。インターネットの検索の世界においては、“ズzu”も“ヅdu”も同一文字とみなされる夜の中のようだが、美しい日本語を残したい私にとってはそれはいただけない。
“舞鶴”は“ツルが舞う”のであって、“スルが舞う”のでは断じてないのである!!
よって“マイヅルソウ”と表記されるべきである。
※じゃあ漢字で書けば?ということになろうが、動植物名の表記は生物学的の慣例にならって、やはりカタカナ表記が判り易いだろう。杉や桜などならまだしも、菫(スミレ)・竜胆(リンドウ)・金鳳花(キンポウゲ)と書かれると、読めないしね
最後に脱線したが、お次はその山頂帯のコケを紹介しよう・・・ |
屋久島と九州の山
[ リスト ]






こんにちは
私もみに行きました。
ヤクシマシャクナゲは綺麗ですね〜
花の状況も良く分かります。
2012/7/1(日) 午後 2:37
しかし、あ〜た、臆崖道冥利につきると言えばいいんか?・・・そうそう、シャクナゲと言えば、沢屋にしてみると滝を高巻きして稜線で出会う木やな、しかも花の時期ではなく、なんか見たことある葉っぱやな、てな感じで・・・こんな群生は我が道に少なし・・・
2012/7/1(日) 午後 2:54 [ rockyouqueen2000 ]
マイヅルソウは拡大しないと何だかわかりませんが、2〜3mmの花弁の表現ですから、それでいいのですね。
でも、なんて文句をつける気はありませんが、鶴は大きい鳥なのに、2〜3mmの花にふさわしい名前なんでしょうか?
鶴が舞う姿とは、求愛ダンスの事?、飛び立つ瞬間の事?、空を飛んでいる時の姿?着地の時の姿?どんな時の姿なんでしょうか。
2012/7/1(日) 午後 3:12 [ 旅人 ]
どのお花も綺麗に鮮明に撮れています。
ヤクシマシャクナゲ特に生でこの目で見たいです。
イイね〜)^o^(
2012/7/1(日) 午後 3:54
屋久島ヤクシマシャクナゲ綺麗ですね
屋久島に行かなくてもこうして
美しい写真を見せていただけるなんて幸せ(^^♪
でも屋久島に行ってみたいな〜ぁ
この目で見てみたいな〜ぁ
2012/7/1(日) 午後 4:23
>やまびこさん、コメントありがとうございます。
2日のタイムラグですが、ガスガスとスカっと快晴の違いの差はあまりあるものがあります。できれば1日、いや半日でもやまびこさんの青空の元でシャクナゲを観賞したかったです。
2012/7/1(日) 午後 6:38 [ 臆崖道 ]
>rockさん
>臆崖道冥利
イマイチ意味が理解できまへんが、私のような行動力ということでしょうか(笑)。
シャクナゲの花期は意外と短いですからね。私も駆け出し(今と変わらんか)の頃、沢を詰めてヤブの稜線で頑強なシャクナゲと格闘した経験を思い出しました。
ここだけしかない群生地ですから、まあヒマと費用を掛けて行くわけです。
2012/7/1(日) 午後 6:41 [ 臆崖道 ]
>おっこ丸さん、鶴の舞は、花のカタチではなく葉っぱのカタチを飛翔しようとする鶴に見立てたようです。
http://plaza.rakuten.co.jp/lilyandrose/diary/201206130000/
2012/7/1(日) 午後 6:45 [ 臆崖道 ]
>hinokiさん、はいどうぞ行ってみてください。うまく行けばそれはもう絶景に・・・
2012/7/1(日) 午後 6:46 [ 臆崖道 ]
>葛城山さん、現物はもっとイイでござんす(笑)。
そして本州のシャクナゲとは似て非なるものでもあります。
2012/7/1(日) 午後 6:47 [ 臆崖道 ]
ヤクシマシャクナゲってこんなに綺麗なんですね!
蕾の濃い色から咲き出すと薄いピンクに色が変わり、
それが一つの木に咲いてると花かんざしみたい♪
目的のお花が綺麗な状態で見られて良かったですね(^^)v
2012/7/1(日) 午後 8:49
群落もいいですが、ひっそりと咲く花が好いですね。
なんとなく、単独行とツアー行の感覚的にもとれます。
2012/7/2(月) 午前 6:12 [ fuji_shimizu ]
>しまちゃんさん、そう、こんなにキレイなんです。
花かんざしにしても似合いそうなぐらい、花も小ぶりですね。
ただヒトの欲望というのは尽きることがありませんのでw、次回は青空の元でこのシャクナゲを〜って言ったら殺されるかな。
2012/7/2(月) 午後 9:11 [ 臆崖道 ]
>fuji_shimizuさん、面白いたとえですが、何となく合っているかもです。どちらも楽しいですし。
2012/7/2(月) 午後 9:12 [ 臆崖道 ]
そう、絶対”マイヅルソウ”じゃないとネ。
美しい日本語万歳!
2012/7/4(水) 午後 8:01
おお!はなゴン先生!同志ですじゃ〜
ありがとうございまする〜_(_^_)_
2012/7/4(水) 午後 8:38 [ 臆崖道 ]
4枚目、見事な個体ですね〜こんもりとした樹形がいいですね〜
まいずる子より
2012/7/6(金) 午後 5:11 [ ぜいぜい ]
>ぜいぜいさん、これを見たら来年は屋久島だぁ〜(笑)。でも裏年かもしれないので、2年後がいいかもですね。
>まいずる子
まあまあ、怒んないでw
でもフツーに皆さん、“よこずな”“おぼろずきよ”とはルビを振らないでしょ。語源の意識の問題だとエラソー
2012/7/6(金) 午後 7:59 [ 臆崖道 ]