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この業界での有名な格言として、『山は逃げない』がある。
つまり、天候その他の理由で目的の山に登れなかったとしても、それはまた来ればよい、焦らずともやり直せばよい、という戒めでもある。
それは真だ。ほとんどの山において、火山噴火でも起こらない限り、その姿を大きく変えたり、登れなくなることはないだろう。
しかし、私は言いたい。『谷は変わる(ことがある)』と。
ヤマケイ最新号(2018/10月号)の巻末から1枚戻ると、黒部の写真家の先生が下記のような記事を寄稿している。
黒部川源流域の岩苔小谷の大滝の落ち口付近の岩盤が崩壊し、全く滝姿を変えてしまったらしい。かの先生いわく、この岩苔小谷大滝と、T沢I滝、そしてI谷K滝が“黒部三滝”と思っているそうだが、どれも簡単には辿り着くことは叶わない大滝ばかりだ。その中でもこの岩苔小谷大滝のみが比較的、私にも届く滝だったのに、もうかつての勇姿を見ることは叶わない。残念だ。
崩壊したり、土砂で埋まった滝や谷は、全国にも散見される。東北の産女川の中下流部、台高の野江股谷中流部などなど。 秀渓、美瀑はいつまでも待ってはくれないものだ。やれるときに実行しておいた方がよいのかもしれない。
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山の雑談
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もともと沢は水が浸食していくものなので仕方ないのかもしれませんが、それでも名渓と呼ばれる沢や滝が崩れていく報を聞くと…
自分の絡んだ(もしくは絡もうとした)沢でも産女川、野江股谷、鈴鹿銚子谷の崩壊がそれに当たります。切なくなってしまいますねぇ。
2018/9/20(木) 午後 6:36
> はなゴンさん
紀伊山地でも2011年9月のタラス大災害によって、土砂ダムが形成された谷がいくつかあります。栗平川水無谷や白川又川中ノ谷などなど。
残念でなりません。
2018/9/20(木) 午後 8:54 [ 臆崖道 ]
最近の日本は、災害が多過ぎますね。
地震・大雨・火山の噴火など次々に起り日本列島が変化の過程にあるんじゃないかと思ってしまいます。
熊本に行ったとき阿蘇は次回にしようと思っていたら地震で大きく崩れてしまい、「あの時に行ってれば」と後悔しました。
今の日本では、「山は、逃げない」とは言えなくなりましたね。
2018/9/21(金) 午後 9:26
> しまちゃんさん
「50年に一度」というのが頻発しているような気がします。もっとも私が住んでいる奈良盆地は地震以外の気象災害のリスクが非常に低い土地なので、相当恵まれているのですが。
九州は火山リスク、大雨(梅雨,台風)リスクが高いので、いつまでも待ってくれないのかもしれません。
2018/9/22(土) 午後 9:54 [ 臆崖道 ]
沢屋さんではありませんが、身近な金剛山ですら全く別の景色になるのですから谷は変わりますね。
台風に大雨は天敵ですわ。
2018/11/27(火) 午後 10:51
> “すぎちゃん”さん
「山は逃げない」の格言は尊重すべきですが、地形・風景の変化がなくとも登る方の生身は刻々と(特に悪い方に)変化していくのですから、やれるときにやっておくべきと私は思っています。
2018/11/28(水) 午前 11:10 [ 臆崖道 ]