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ここ薊畑の南側斜面は、崩壊地っぽくなっていて、剥き出しの崖(土)が西風を浴びていた。そしてこの土が、雪山テント泊者たちに、悪影響を与えている(と思われる)。
ただ、南側の展望はすこぶるよい。どれが茶臼岳か、仁田岳か、易老岳かわからないけど、逆光の中で白い輝きを並べていた。
メンバーの一人にちょっとしたアクシデントがあって、リーダーを筆頭に他の先輩方が対処に当たっているため、サブリーダーと私と山ノ神の3名が先に幕営の準備を行うことになった。薊畑から少し東側に降りると、ちょうど幕営に適した場所があったので、整地にかかる。
この場所は吹き溜まりになっているらしく、積雪は30cmぐらいあった。しかし雪質は水分をほとんど含まないサラサラの雪。気温も低いため、踏んでも踏んでも固まらないので整地には苦労した。ひとことで雪と言っても、地方,場所(同じ山においても稜線の東西で異なる場合あり),時期,気温で全く異なるのだ。
冬至近くなので日暮れもホント早い。午後4時前には斜陽の光が小聖岳を照らし出した。
南岳〜上河内岳の稜線も、黄昏時を迎える。
そして8名のメンバー全員がテン場に揃い、2張りの幕が張られた。団装テントの銘柄は“エスパース・ナノ”4〜5名用。と言っても5名で使用するのはまずもってムリ。おまけに何故か8名中、嵩の大きい順で上位3名(もちろん私が最上位)が同じテントで寝る配置となった
フライや外張りは持参しない。この時期の雪山は内張りの方が暖かいのだ。
テントを設営したら、まず行う仕事は何か?
間違ってもシュラフにくるまって寝たりしたら、シバかれる
とりあえず自分が座るスペースにマットを敷いて、水作りを行うのだ。ちなみに燃料は液化ブタンガス(ガスカートリッジ)は
厳冬期の雪山では、行動中にはあまり水を飲まない(そんな時期でも大量の汗をかく私は例外だが
ところが、やはりというか雪が汚い
融かすとゴミが大量に現れ、茶色く濁る。
ゴミはこういう濾し器で除去できるのだが、濁りは完全には除去できない。でも仕方ないので、それを煮炊きに使うしかない。
食事メニューはテント毎に異なるが、我々のテントは前項で書いたようにポトフ。具材は、蕪(葉っぱも使用),生シイタケ,人参,ブロッコリー,ブロックベーコン,ソーセージ3種と具だくさん。煮えるまでは、生ハムやチーズその他の珍味で一杯飲りながら、山談義にいそしむ。これぞ雪山の醍醐味の時間と言えよう。
山行日:2011/12/31(土)
コース:便ヶ島〜西沢渡〜薊畑(泊)
形態:8名
天候:快晴 腹も満ちて、酔いも回った頃、物好きな私は用足し以外の目的で外に出る。
再び暖まった体も、酔いもキャンセルする行為なんだが、まーひとつの仕事だな、こりゃ。
先程まで同じ稜線を照らしていた光源は、太陽から三日月に変わっていた。
月明りの影響の少ない北側の空、すなわち小聖岳上空には、秋の天の川がうっすらと写り込んだ。
隣のテントでは、まだ宴会が続いていたようだ。その向こう側の谷(大井川沿いの椹島方面)には雲海が見えた。
k-5に装着したO-GPS1を現場で使うのは、これが2度目。そして今回は韓国製のレンズを新規導入したが、マッチングはなかなか良好のようだ。仕事時間も30時間程度に短縮できたので、極寒期での撮影にも有効だと感じた。
(撮影機材:PENTAX k-5,18-135mmF3.5-5.6,O-GPS1,samyong14mmF2.8)
さて寝るとするか。明日の行動開始は6時からやで〜とリーダーの指令。下界の予報では、明日は気圧の谷に入るため、曇の多い天気だとか。有料山岳気象サイトからの情報では、稜線の風が朝から急速に強まってくるらしい。そしてその前ぶれか、夜が更けるにつれてテントのウオールを叩く風が強くなっていった。
大丈夫か?明日
(つづく)
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