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年が変わったその朝、4時過ぎに起床。外は真っ暗だが、星が輝いていた。風も不思議と収まっていた。
起きたらすること。シュラフをまとめて、外に出しておいたコンロとコッフェルをテント内に入れて点火
新年早々のメニューは雑煮と決まっているが、昨夜のポトフの汁はもうメンバーの腹の中だ。元々、ポトフの残り汁で雑煮も作ろうとしていたのだが、甘かった(手落ちですな)。仕方なく先輩が余分に持ってきた出し汁を使わせてもらう。
いわゆるシゴロ(4時起き、5時メシ、6時出発)の予定だったが、メンバーの一人のアイゼンの不調(アンチスノープレートのゴムが劣化して本体とくっついてしまっていた)により、出発は6:30になった。
これまたいわゆる“空身※”のザックで、P2478へ樹林の中を登っていく。
※空身といってもカラではない。何かあってビバークを余議なくされた場合でも、死なない程度の装備は詰める。行動食,飲料,ヘッデン,シュラフカバー,防寒具の類だ。
東の空はすでに白んでいた。
稜線はそれなりの積雪があるとは言え、トレースもバッチリで、夏道通りで進める。ワカンをクルマの中に置いてきてよかった。
小聖岳から南に伸びる支尾根の末端に、富士山
富士山とは対等とは言えないにせよ、その差1000m近い高度から遠望した富士山。そして西側からの山容は、外輪山の両端がピンと立った凛々しい姿だと思う。
そして小聖の向こうに、ついに聖岳の山頂が姿を現した。
7:00を過ぎたので、そろそろ初日の出が昇ってくる時間だろう。だが、脚を止めるわけにはいかない。ぐずぐずしていると、天気は崩れるからだ。
ここからまた樹林の中で、その中を登っていくうちに、朝日が射し込んできた。そしてその2012年最初の陽光が、聖岳を横から照らした。
森林限界を抜けて視界が広がったが、稜線は季節風が直接当たる。我々はその洗礼を浴びることになるのだが、せいぜい風速は10m/sec程度か。体感温度だと-20℃ぐらいかな
振り返ると、こんな高度感あふれる景色が広がっていた。
初日の出は南岳の袂から。笊ヶ岳から南へと伸びる稜線のどこかから昇ったのだろうね。
兎岳(2799m)の東斜面も明るく照らされていた。
聖本峰は鋭鋒という感じではないが、西側のゴツゴツした岩稜と東側の緩やかな斜面の対比が美しく、決して名前負けはしていないと思う。でも雪は少ないねぇ(だから私クラスでも登れるのだが 薊畑(左下の雪のある斜面)方面を引き寄せてみると、易老岳や光岳と、そこから井川へと続くいわゆる(南アルプス)深南部が見えた。いまそこを縦走しているパーティを私は知っているのだが。
小聖岳到着は7:30。無雪期のCTと同じだった。東方向をズームアップしてみると、しらびそ高原に至る林道と、天竜川に刻まれた下界(飯田の街)、そしてずっと先には恵那山が。
ひときわ大きく広がった聖へと向かう。ザレた夏道よりも、クラストした雪が付いているところをアイゼンを効かせて登って行く方が歩きやすい。でもまだ標高差350mほどあるけどね。
ちょっとした雪稜になっている痩せ尾根だが、怖いところは全くない(谷に滑落したら氏にますけどね
(つづく)
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