臆崖道の山日記

何かこのブログも閉鎖されるみたいですねw

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今日はクラシカルな名渓へ。総勢7名(♂×2+♀×5=7)で攻めに行こう
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入渓は8:45。私と山ノ神はラバーソール、他メンバーはフェルトソールである。
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これまでこの谷へ2度来られたことのあるMJさん曰く、「たぶん平水」とのこと。それでも魚止ノ滝は直登する気にはなれない迫力で、右から巻き上がる。
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障子ノ滝の下段は右手を登り、上段は左手に転じて通過。
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そして核心部である空戸ノ滝ゴルジュへとさしかかる。

さて、本日のパーティの構成だが、
●私と山ノ神は自分で言うのも何だが、一応そこそこの沢「経験」はある。但し、この谷はお初。
●次いでこの谷の経験者である先のMJさん(男性)。
●そしてクライミングもかなりでき、登山経験も豊富なMFさん(以下女性)。
●まだ20代ながらクライミングのセンスが抜群のMYさん(沢の数は少ないものの、信濃俣河内の経験もある)。
●ゲレンデながらクライミングもこなすKYさん。
●そしてちょっと心配していたのが、沢が3回目でここ2年はほとんど山に行ってないKAさん。つまり「初心者」扱いとなる。

ちなみにこの谷のガイド本には初級と書かれているが、それはこの核心部を通らずに登山道で回避した場合のハナシ。当初は、まだ水も冷たいだろうし、ロープワーク(このゴルジュ突破は確保が必要)もおぼつかないKAさんがいるので、引率者(未見の沢をガイドするっていうのも何だが)の私は核心部を通らないことを考えていたのだが・・・

ところが直前になってMJさんがマイカーを出すので参加したいとのこと。これによって、一度は定員オーバーで断ったMYさんが参加可能となった。ただし、MJさんは過去2回とも核心部を回避していたので、空戸ゴルジュを是非とも突破したいという強い希望を表明。う〜ん、困った。
悩んだ結論としては、行ってみないとわからないが、全員でゴルジュを突撃してみることにした。

ということで、空戸ゴルジュに突撃ィィイイイイイイイ
入口にある細長い淵は、そのまま水芯を行けば首まで浸かることになるので、ステミングで突っ張って突破。
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その先の8m斜瀑は右手からだと水圧が強すぎるため、左手から直登する。簡単とのことだが、ヌメりがあったため、ラバーソールではタワシでゴシゴシしながら慎重に登った。後続にはお助け紐を出す。
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その次にこれまた長淵があり、先にはCS2mぐらいの滝を登攀すると、大きく左折れし、6mぐらいの幅広滝となる。これは長淵の手前から右岸の壁を登攀して6m滝まで一挙に登攀するとあるが、その右岸壁は明らかな外傾&ヌメリの2重苦っぽいので、ハナから却下。すると、この長淵を泳ぐしかない。ここは泳ぎに長けた山ノ神がここを突破して、ロープを出す。
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CS2mでピッチを切るが、左折れ後の6m幅広は右手を登攀し、これもロープを出す。
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さらにその先の4m斜瀑は、左手から登る。MJはノーザイルで登攀していったが、他メンバーは安全を期するためにビレイする。
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そして空戸ノ滝2段6mが大きな釜を従えて立ちはだかる。
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これは右岸の岩稜帯を登攀する。ここが私(ロッククライミングの純粋な技量は、この7名のうちでは最下位だと思う)にとっては核心だと想定したが、ラバーソールの威力が存分に発揮された。こういった乾いた花崗岩の登攀では、フェルトとラバーでは、ピッチグレードが半〜I級ほど違ってくるように思う。
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大擂鉢10:40着。この人数で、1時間20分で抜けれたのだから、まあ上出来かな?
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ここで一本入れた後、小擂鉢から先をまったりムードで遡行していく。
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ただすぐにゴルジュ地形が復活し、屏風滝が現れる。これは右岸沿いの遊歩道(と言っても一般ハイカーが歩くには、かなりキケン)から巻き上がる。
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そして11:20、この谷の大滝たる貴船ノ滝30mが掛かる。これももちろん左岸の鎖場から越える。
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この谷は観光ハイカーも何とか来れるためか、ペットボトルなどのゴミが目立つのが少々残念だが、水と植生は美しかった。この先でお昼になったので、ランチタイムとする。
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このCS10mは、大岩左下の抜け穴から潜り越えることができるらしい、一度挑戦しかけたが、瀑水の直撃を受けながらの登攀をしなくてはならないので、撤退して右岸巻き。
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12:30、七遍返しの滝12m。滝身右手を登攀できるらしいが、ここも素直に鎖場から通過。
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ここから先は5mクラスの小滝が連続し、積極的に流芯を登っていく。初心者のKAさんには、全員でサポートしながら。
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ヌメリもほとんどなくなり、この5m滝もシャワークライムで楽しくこなす。
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そしてまぼろしの滝6m。これは左岸のリッジをクライミング。
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この滝が、最後のロープの出番となった。
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後は凡流となって終わりかと思いきや、スラブの滝がまだ残っていた。ここにはフィックスロープがあったが、かなりキケン。お助け紐でサポートしたが、きちんと確保した方がよかったかも。
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15:20、広谷出合つまり詰め上がり地点へと到着。温かいお茶を沸かし、ブレイクタイム。そこから駐車場までは1時間強で下って行けた。
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今回の沢旅は写真屋としてのこだわりを捨てた。それがこの記事の絵からも見てとれるかもしれないが、ほとんどの閲覧者は、その違い(それなりの撮影機材を担ぎ上げて撮った絵と、極力軽量化した機材で撮った絵との)はわからないだろう。
今の私は、写真自体を捨てることはできないが、もしかしたら今まで写真にこだわり過ぎたのかもしれない。表現者としてなら、写真以外にも表現する手段はあるのだから。そして山岳会に属しているのなら、それはなおさらなのかもしれない。

こだわりを捨てた理由は引率者に専念したためであるが、メンバーの充実した笑顔を見ると、それでよかったと感じた。そして何よりも嬉しかったのが、イニシアチヴをとるリーダー(今回は私)以下、他メンバーが自主的に弱者を助けあってサポートし合う姿を目の当たりにしたことだ。これは山岳会の例会山行冥利に尽きる。
またリーダー不在のパーティは、危険だ。沢登りの醍醐味と楽しみは、プロセスにおける自由度にあるが、デンジャラスなポイントを突破するときは、やはり(縦割り社会ではないが)パーティ全体としての意思伝達を明確に行えるチーフリーダーは必要に思う。そしてパーティの数が増えるに従って、サブリーダーという組織の役割もあった方がいい。



山行日:2015/6/14(日)
形態:7名
天候:曇り
撮影機材:PENTAX k-5,18-55mmF3.5-5.6



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