|
フジバカマの季節はもう終わったはずだが、暖かさのせいか、まだ残っていた。
ニシキギの名は由来は、紅葉(錦)から来ているとは知らなかった。
我々の口に最も近い存在かもしれない茶の花が、この時期に咲くとは、これもまた無知だった。
草本や灌木でさえあまり知らないなのに、喬木になると、ほぼ無知に近い私の脳みそ。
たとえばこの樹は何の樹?と問われても⇒『全然知りません』となる。
答えは“アベマキ”。見分け方は葉っぱのギザギザと、このゴツゴツした幹肌。“アバタ薪”から来ているらしい。
では、このツルツルした樹肌は何か?
これは今回初めて教えてもらったのだが、正解は山菜で有名な“コシアブラ”。5枚の葉っぱが目印だとか。それにしてもこんなに大きな樹になるとは、これまた知らなんだ
これは同じく山菜の“タカノツメ”の落葉(トウガラシの方ではない)。3つの葉っぱが目印。
“コナラ”の樹はさすがに覚えているが、では葉っぱのカタチで見分けがつくかと言われたら、それはわからない。
(この落葉の中には、コナラの葉っぱはなさそうだ)
普段なら絶対に立ち止まって、触ることはない(ヤブコギで意図せずに掴むことはあるかも)葉っぱに触れてみた。ビロード状のきめ細やかな触感が心地よいこの葉の持ち主は“ヤブムラサキ”。名の通りパープルの丸い実を付けるらしいが、このときは見つけられなかった。
ルリセンチコガネはキレイな色をしているが、センチは雪隠のことで、いわゆる糞虫の仲間らしい
(ひっくり返すと“ジジジー”と音をたてて抵抗する)
イトトンボのようだが、正確な名前はわからない。
(ホソミイトトンボか、アオイトトンボか?)
伊那佐山に登るのは5年ぶり2回目のようだが、前回は搬出訓練だったことも忘れていた。
麓では、カルガモやアオサギなどが飛翔していた。
今回は里山をゆっくり歩きながら、自然観察する例会だが、山岳会の自然保護部のメンバーの(植生に関する知識の)詳しいこと詳しいこと。無知な部類の当方は、ひたすらシャッポを脱ぎたくなる次第であった。
そして渓の中に身を置くことの多い私だが、知らず知らずにうちに触れている樹木がどんな名前なのか、あまりにも知らないことに唖然。教えてもらってもすぐに抜けてしまう私だが、少しずつでも植生のことを勉強していきたい。
この日は下山後、『奈良カエデの郷・ひらら』に立ち寄って、カエデを観賞した。
ここは廃校となった小学校を利用した施設であり、約1200種のカエデが植栽されているとのこと。
ガツガツ登るヤマも好いし、また緊張の遡行も充実感がある。ただ、年に1〜2回は、仲間たちと自然を愛でながらゆったりとハイクするのもまた楽しいものだ。
奈良労山、県連の自然保護部の皆さん、どうもありがとうございました。
山行日:2015/11/3(火)
形態:13名
天候:晴れ時々曇り
撮影機材:PENTAX k-3II,12-24mmF4,100mmF2.8macro |
関西の山々
[ リスト | 詳細 ]
|
自宅からJRを乗り継ぎ、ひと駅だけ一両編成の気動車で笠置駅で降りる。
東海自然歩道で笠置山(笠置寺)へと向かう。そう言えばこの東海自然歩道を踏破するために、だんだんと終点(高尾山)へと近づきながら、毎月(連続で3日間ぐらい)のように向かい続けている山岳会の先輩がいるが、敬意を表したい。
笠置寺ではそこそこ散策客がいた。拝観料300円を納めて、軽く一周してくることにする。
貝吹岩と呼ばれる巨岩では、ワカモノが寛いでいた。「いい眺めですよね〜」とワカモノ。好感持てるねぇ。
fuji_shimizuさんならボルダリングをしてしまいそうな(せーへん、せーへん
)大岩が多い山だ。標高はたったの288m。でも山ノ神は気に入っていたようだ。これは太鼓岩かな? 見上げれば山頂となるであろう後醍醐天皇の行在所(樹林に隠れてよく見えないが)の森が。俯瞰すれば木津川が悠々と流れている。
胎内くぐりを経て、磨崖仏が刻まれた障壁に圧倒される。
笠置寺を辞し、再び東海自然歩道を歩き、柳生の里へと向かう。
某所にて予約していた大和肉鶏の専門店へ。実はこれが今日の主目的であって、ハイキングはどうでもよかったのだ〜
![]() いいピンク色のお肉と、濃い黄色の脂身。まず鉄板でいただく。皮など脂身の多い部位から焼き始めると、旨みのある脂身がジュワーと出てきて、それが野菜と絡むとさらにウマイのだ。
いろいろな部位の鉄板焼きを一通り楽しんだ後は、〆としてすき焼きじゃー
奈良県の名産は?と聞かれると、いつも答えに困るけど、この鶏さん(※昔からある地鶏ではなく、近年掛け合わされて畜産されるようになったらしい)は自信を持っておススメできるよん。
10kmぐらい歩いたおかげでビールがウマイのなんのって
大瓶2本も飲んじゃって、帰りのバスに乗る前から完全にへべれけになっておりました。
最近ずいぶんと酒量が増えたように思う。そのぶん甘いものが減るんなら相殺されるのだが、そうでもない。う〜ん、根本的に食べることが好きなのは否定しないが、また節制しないと夏本番で登れなくなってしまいそうだ。
山行日:2015/6/28(日)
形態:ペア
天候:曇り時々晴れ 撮影機材:PENTAX k-5,12-24mmF4,70mmF2.4 |
|
梅がほころび、スミレが咲く季節になった。
青少年旅行村の管理人から、親切にマップをいただき、さらに熊出没情報と残雪情報も教えてくれた。
登山口からすぐに竹林となり、植林を経由して、展望台へと出る。
展望台からは、若宮の砂浜や鷹島、そして和田浜を経て、大島半島へと掛かる橋まで遠望できる。
その先はブナが混じる自然林となり、馬ノ背からの展望が開け、眼下には青郷などの集落が。そして若丹国境の山並みがその先に並んでいる。
そして東ノ権現(東峰)へと出る。進む方向(西峰)には、舞鶴湾が視認できる。
西ノ権現までの吊尾根は、泰澄大師が修行しただけあって、なかなかにスリリングだ。
胎内くぐりみたいな岩を通過すると、西峰だ。
音海(おとみ)半島付近の海が、日本海のイメージを払拭するぐらいに青かった。
こちらは舞鶴側、すなわち京都府の最北端部分となる成生(なりゅう)岬。
さて、若丹山地の山並みに目を向けてみよう。まずは標高こそ800mしかないが、その昔、河内まで含めた八カ国が見えたという八ヶ峰。
この積雪があるピークは全くわからないが、南丹か芦生方面なので、桟敷ヶ岳か?
こちらは高島トレイル方面。三国岳や経ヶ岳辺りか。
次に西南西方面へ眼を転じてみよう。舞鶴東港がハッキリとわかる。
そして同じ方向の遥か彼方には、白くなだらかな山が。那岐山かな。
丁度昼どき前なので、団体さんも登って来られたようだ。
下山は今寺から高野を経て、青少年旅行村まで周回する。
集落からは高圧線がジャマだが、二つの“うみ”を隔てて、伊吹山が見えていた。これは驚くべきことかも。ちなみに手前の“うみ”は小浜湾。その向こうの“うみ”は見えていないが、琵琶湖(正確には淀川だが)のことだ。
何度も同じことを言っているが、私は“うみ”が見える山が好きだ。そしてもう百編ぐらい?言及しているが、その理由は、山は“うみ”から造られているからである。
(登ってきた山を、山頂から見下ろしていた海から振り返るのも、また感慨深い)
移動して、海から運ばれてきた“みず”の流れを眺めることにした。
観光滝であり、左上に遊歩道が入ってしまっているが、雪融け時らしい水量がまずまずの迫力だった。
春の妖精とも戯れることができ、内容ある一日を過ごせたことに感謝。
山行日:2015/3/28(土)
天候:快晴
形態:ペア 撮影機材:PENTAX k-5IIs,12-24mmF4,70mmF2.4,100mmF2.8macro,300mmF4 |
|
1/18(日)に山岳会の例会ハイクで、京都北山に行ってきた。
京都バス・花背高原前BSで下車し、寺山峠から雲取山を目指す。
我々のパーティは8名で、それに他パーティが3名、さらに単独者が1名の即席12名パーティとなったが、京都市内(府庁)から直線距離でわずか15kmしか離れていないのに、このエリアは雪深かった。2mは優に超えていた。
京都北山は沢沿いのルートが多い。今回も夏道と同じコースだが、渡渉の回数も多く、また雪に埋もれたルートは不明瞭になっているので、雪量の多いときはファインディングも気を使う。
バスが遅れたこともあり、またラッセルやるルーファイにも苦労ということで、あえなく雲取峠で敗退。そこからピストンでバス停に戻ることにした(バスの本数が少ないので、そのリミットがある)。
できたら雲取山のピークを経て、二ノ谷の立命大ワンゲル小屋に寄りたかったが、まあそれはまたの機会としよう。
立命大ワンゲル部のOBであるリーダーとサブリーダー曰く、「おくがけさん、雪の京都北山はオモロイでぇ〜」
それを聞いて、私もそんな感じがした。いや、一旦に触れたに過ぎないが。
私の所属会にも、いろいろな会員がいる。個人の主観なのでとやかく言わないが、大峰・台高のごく限られた山、そして同じコースの反復ばかりという人もいる。その狭いエリアに終始する理由はおそらく、「これは中部山岳の雪山のための訓練・練習のためだ」「鈴鹿・比良・湖西湖北は遠いからやだ」なんてことだろうけど、ずいぶんと勿体ないような気がする。
もっとも私も、京都北山や宍粟エリアを避けてきたように思う。視野を広げる意味でも、足を伸ばしていきたいと思う。
それにしても、今回いちばん驚いたのは、その遅延した京都バス。出町柳7:50始発便に乗車したのだが、係員が4名(運転手除く)も乗車してきた。まるで意味がわからなかったが、途中のバス停で下車し拡散・別の便に従業していったように見えた。だが1名は残った。その1名は鞍馬温泉にてチェーンを装着するためのサポート要員だったのだ。手慣れた作業でチェーンは装着できたが(それでも5分ぐらいは余計にかかる)、その先の府道38号線(京都広河原美山線)が雪深く・狭隘・屈曲・急坂の4重苦。そこはプロで登っていくが、対向車が多く、その行き違いで30分ぐらいダイヤより遅れた(本来なら9:02着)。
リーダー曰く、「冬はよくあることでんねん」
帰路のバス便も同様に、若いチェーン要因が乗車していた。
リーダー:「学生のバイトを雇ってまんねん」
バス便は3往復しかないので不便だが、過疎地の生活路線として走らせてくれている京都バス(冬季は絶対に採算がとれていないに違いない!)に拍手を送りたい。
マイカー登山オンリーの人には受け入れられないだろうし、興味自体もまるで湧かないことだろうが、制約の多い公共交通機関利用の山行も、いろいろと学ぶことが多いと思う。山域もアクセス手段も、視野を広げる方向性でありたい。
山行日:2015/1/18(日)
形態:8名
天候:曇り 撮影機材:PENTAX k-5IIs,16-85mmF3.5-5.6 |
|
3日目はいよいよ小辺路のハイライトとされる果無越えである。しかし前日から大名モードに入っているので、朝もたらふく食べてから重い腰を上げる始末。
もっともこうして旅館に泊まると、“補給”と“荷下げ”ができる。すなわち、着替えなどを自宅から輸送し、不要になった荷物(シュラフやガスコンロ・食器など)を送り返すことが可能なのだ。
十津川温泉バス停から蕨尾を経て、小辺路登山口まで国道を歩いて行く。十津川(熊野川)本流は何故か濁っていたのだが、支流の西川(昨日、三浦峠から降り立った西中集落のある川)は水色だ。
この登山口を8時にスタート。果無越えは日帰りの縦走登山者もそこそこいるようで、この日も10名超のパーティと、同じような時間帯で行動することとなった。
ちなみに夜に降りてきた雲は朝もやとなって十津川中心部を覆っていたが、意外と早い時間帯に雲散霧消してしまった。絵的には、もうちょっと濃く残って欲しかったが・・・
果無越えは、まさに生活路としての古道の面影が濃く残っており、確かにはルート全体の中では最も本来の雰囲気が味わえる区間だろう。
石畳の登路を踏みしめると、急にパァーーーーっと開けた果無集落に出る。ちなみに果無越えのルート詳細図はこちらをどうぞ。
かつて雨水だけで耕作をしたと言われる天水田跡を経て、西国三十三ヶ寺の観音像を路傍に数えながら登っていく。
飲料水は十分すぎるほどザックの中にあるが、観音堂の水場で手をぬぐう。
この先の北側に(伐採で)開けたポイントがあり、そこからは奥高野や大峰の山並みが見える・・・はずだが、何しろ特徴の少ない紀伊山地のピークなので、どれがどれだかさっぱりわからない。
これは牛廻山や護摩壇山方面かな?
こちらは大峰方面。中八人山や天竺山、そして弥山や釈迦ヶ岳の遠望なのだが、イマイチよくわからない。
そしてこれはさすがにわかる。西川の向こう側は、一昨日〜昨日にかけて歩いてきた伯母子岳〜三浦峠方面だ。これを見たら、やはりじ〜んとくるものがあった。
そして11時に果無峠に到着。17番観音像は、果たして何万人の旅人を見送ってきたのだろうか・・・
と、ここでも昨日からポイ捨ての確信犯の悪行が残されていたので、またしても気分を害する。そのことを話すと、10名超の若いパーティの登山者たちに、ゴミを回収していただいた。
ココロは再びほっこりするが、山ノ神がいつまで経っても果無峠に上がってこない。焦れること30分以上待つが、やはり来ない。携帯電話をかけるが、山ノ神は圏外らしく、通話不能。
何かアクシデントがあったのかもしれず、仕方なくダッシュで後戻りで下っていくと、ようやく電話が通じた。すると・・・
山ノ神は果無峠をとうの昔に通過して、今は三十丁石の手前の12番観音像のことろまで下ってきているらしい
どうやら先程の展望地にてアシを立てて撮影している際に、お互いに夢中(私は撮影、山ノ神はヒーコラ登り)になっているせいか見過ごしたようだ、両者とも
とんだ夫婦だが、何しろ私は戻っていったぐらいだから(18番観音像のポイント)約3kmは離れている。
山ノ神「わたいはゆっくり下るから、急いで降りて来なはれ
臆「・・・・
ということで、トレラン並みにダッシュ
先の10名超パーティに頭を下げながら、爆走して下降。おお、三十丁石からは熊野本宮が見えるではないか!
CTで2時間弱かかる下りを、45分で駈け下りた(12:30着)が、やはり八木尾には山ノ神に先に着かれてしまった(当たり前だ)。
ただ、ここ(八木尾バス停)から本宮大社までは、4.5㎞の車道歩きが残っている。十津川温泉では濁っていた熊野川も、ここでは再び青味を帯びていた。
悠久の流れに浸りながら、壊れかけているアシを引きずりながら歩いていく。そしてR168沿いの道の駅「ほんぐう」の手前にあるバス停(三里橋)の時刻表を見てしまったら、あと5分ほどで路線バスが来るではないか。
・・・ということで、迷わずバスに乗ってしまったとさ
三里橋から本宮大社まではズルしたけど、ちゃんと大斎原(おおゆのはら)までゴールしてきたよん。
さて、ここから奈良市内までの帰路だが、奈良交通便(本宮大社〜R168経由で五條駅まで)は11:18が最終。
ということで遠回りになるが、ここから紀伊田辺駅まで南下し、そこからJR紀勢線・阪和線・大和路線で帰奈するしかない。
季節柄、この地方にしては観光客が多いせいか、狭隘道路の対向待ちで予想以上の時間がかかってしまい、予め購入していた特急「くろしお」に乗り遅れそうになったりとドキドキするような場面jあったが、そういったハプニングも含めて私は公共交通機関利用の山旅も好きだ。マイカーでピストン派の人にはわからないだろうけどね。
まあそれは趣向の違いなのでどうでもいいが、途中で立ち寄った温泉で買ったビールとクジラのアテを飲(や)りながら、小辺路の旅の余韻に浸っていた。
山行日:2014/11/22(土)〜24(月)
形態:ペア
天候:1日目=曇り後晴れ,2日目=晴れ,3日目=晴れ 撮影機材:PENTAX k-5,18-135mmF3.5-5.6,samyang14mmF2.8,O-GPS1 |
)大岩が多い山だ。標高はたったの288m。でも山ノ神は気に入っていたようだ。




