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9/26(金)から28(日)にかけて、上高地から穂高連峰へと紅葉を愛でる目的で行ってきた。
※UP当初、日付を間違っていました。申し訳ありません。
拙ブログをご覧になってくださっている諸兄にはおわかりだと思うが、私の山行は泊山行が多い。
好天が予想される2日以上の休日があれば、それを休前日の夜、あるいは休後日の朝まで目いっぱい使って、山にうつつをぬかすパターンが多い。
それは普段の生活ではほとんど活動しない夜も含めて、どっぷりと山に浸りたいためであるのは言うまでもない。そしてそれが許される仕事・家庭環境であることに感謝しなければならないが。
つまり、日帰り山行だけでは満足できない体質なのだが、それだけ山での朝夕の劇的なシーン、また昼では得られない夜の繊細かつ凛とした美しさを体感したい欲求は抑えられない。
“泊”の形態はテントが多いが、それは山小屋がないエリアなので、一軒家を担いで登るだけの話だ。避難小屋や営業小屋があれば、それを利用すればよい(過剰に混雑する営業小屋は避けるが)。
さらに私はフォトグラファーでもあるので、その瞬間を撮りとめるために三脚を担いで登る。そのために必要な機材も日帰り山行よりも荷が少し増えるが、それは特に苦にならないだけの体力はまだ持ち合わせているようだ。
こうして偉そうに書いているが、その夜景に対するフォトグラファーとしての姿勢は中途半端極まりないもので、被写体に対して長い時間をかけて集中し、丁寧に撮影して見事な作品を撮られている写真家には及びもつかない。ロクにロケハンなどせずに、疲れ切った状態で泊地に到着し、飲み食いも愉しんだりした合間に三脚を立てて生半可に撮影しても、大した写真は撮れるわけはないか。まあそれが現状の私だ。
私の山行スタイルでもう一つこだわりがあるが、それは一般的に言う「ピストン山行」が嫌いというものだ。ピストンも立派な山行スタイルで、そして安全な形態でもあるし、歩く時間帯と向きで景色もかなり変わるが、やはりそれだけでは満足できない私のこだわりがある。
それは観念的(気分的)なものと言われればそれまでだが、“山旅”をする感覚だろうか。歩いてきたルートを折り返すのではなく、スルーや周回で縦走し、角度を変えて山塊を眺めて歩いていきたいと思うのは私だけではなかろう。なお、沢登りという山行形態の多くは、登山(遡行)と下山(下降)ではルートが異なるので、それだけで立派な私の求める“山旅”となるので、私が沢登りを好むのはそのためでもある。
澄みきった山の夜の星景は美しい。
予想に反して雲が多かったり、また泊地が開けていない谷や森の中だと常に星景写真が撮れるわけではないが、たとえ苦労して担ぎ上げた三脚が空振っても(使う機会がなかったとしても)それもまた一興だ。
デジタル機材の性能が向上し、過去では考えられなかった軽量の撮影機材でも短時間で立派な星景写真は撮ることができるようになった。この素晴らしいデバイスの技術を活用せずにはいられない。
2014年9月27日(土)の正午前、自然の無慈悲な面が最悪のタイミングで現れた。その苛烈な現場に遭遇しなかった私が、その山にレンズを向けてこういった作品を撮るのも人道的には好ましくないのかもしれないが、記録的な意味でも遺しておきたいと思う。
そして叩かれるの覚悟で正直に述べるが、この地獄絵図とも言える修羅場も、離れた場所からネイチャーフォトとして撮りとめた場合、修羅場という三文字は佳景という二文字に置き換わってしまうのである。
(別項につづく)
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北アルプス
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8/14(木)の朝は、明らかに下り坂の空模様だったが、湿暖流の反対側に当たる信州側では晴れ間もあった。
当初の予定ですが、不帰ノ嶮を経て唐松岳まで縦走する予定だったが、天狗〜唐松は一度ガスガスのときながら経験済みだし、再訪のときは晴れてくれないとイヤなので、杓子と白馬鑓のピークを踏んで大出原から鑓温泉へとエスケープした。
白馬鑓からはガスに巻かれてしまったが、杓子尾根や双子尾根などの支尾根にガスが湧くさまは、絵的にはピーカンのときよりもよかったかもしれない。
大出原(おおでっぱら)のお花畑では、ニホンザルの集団が高山植物を食(は)んでいた。親サルの背中に乗った赤ちゃんサルが可愛かった。
鑓温泉には11時半ぐらいに着いたので、その日のうちの余裕で下山できたが、3度目ながら久々に鑓温泉にまったりと浸かりたかったので、ここに幕を張った。夕刻になると、テン場は30張りを越え、完全に満杯状態となっていた。どちらかと言うとマイナーなテン場だと思っていたが、その先入観は捨てた方がいいのかもしれない。
雨に降られる心配も全く杞憂で、夜には星景、月景を撮ることができた。
事前の予報は悲惨なものだったが、場所(高層天気図を読む必要あり)を選んでいけば、まずまず楽しめると思う。
縦走4日目となる8/15(金)の朝まで天気はもってくれて、ご来光まで堪能できた。朝焼けもキレイだったが、それ以上に、雪渓上に漂うガスに朝日が当たって黄金色に光り輝く情景が素晴らしかった。
小日向のコルを過ぎた辺りから、さすがに降られてしまったが、まあ上出来のナツヤマ縦走だったのかもしれない。しかし、こんなことをコボしたら殴られるかもしれないが、盆休みは本来、別のことをしたかった。もっとも台風11号がもたらした大雨で、狙っていた沢プランは増水で殺されてしまったけどね。
まあ、自然現象のことだ。こういったヒドい天候の8月も、何年に一度かはあるだろう。
最後の画像は、白馬駅の玄関に並べられた若者グループのザックの大群。シロウマから鑓温泉のテン場、そして猿倉まで我々と同じ行程となった。傍目でこのグループを観察していて気づいたのだが、大学生や社会人山岳会とは違った雰囲気。もしかして最近、左記の団体にとって代わりそうな、webやSNS主体で集う新しいカテゴリの登山サークルなのかもしれない。
下山後の8/15のPMは、蓮華温泉までクルマを回収しにいった→記事はこちら。
山行日:2014/8/12(火)〜16(土)
形態:ペア
天候:8/12→曇り一時雨後晴れ,8/13→晴れ後霧,8/14→曇り後霧,8/15→晴れ後雨,8/16→雨時々止む 撮影機材:PENTAX k-5,12-24mmF4,18-135mmF3.5-5.6 |
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8/12の夕刻にはすっかりと青空が広がり、日本海に沈む夕日も愉しむことができた。
朝日平のテン場はそこそこ入っていたが、スペース的にはまったく快適な状態。大学の山岳部合宿と見られる若人が節度を守りつつ、和気あいあいと夏山を楽しんでいたのに好感を持った。
翌日8/13は、朝日平から水平道を経て雪倉岳〜白馬岳へと縦走した。大抵の登山者は蓮華温泉からは白馬岳を先に登ってから朝日岳へと周回するが、確かに右回りルートの方がしんどくて長いような気がする(実際に累積標高差は同じなのだが)。また、森林限界を抜けるまで意外と時間がかかるため、早朝の良い時間帯が樹林帯の中を歩くというのも、何か損をした気分になるのかもしれない。
もちろん花も多かったが、種類は五輪尾根の方が多かったように思う。しかし湿地帯ではない砂礫帯で育つコマクサなどが残っていてくれてよかった。ただ、北ア随一と称される鉢ヶ岳周辺のお花畑は、さすがに盛りが過ぎていた感があり、仕方ないとは言え残念だった。
夏山の宿命だが、11時を過ぎるとガスに巻かれる時間帯が多くなった。それでも妙高・火打山などの北信の山々を遠望しながら、大勢の登山客で溢れかえる白馬岳を経て、頂上宿舎裏のテン場に辿り着いた。さすがにこのメジャー地ではほぼ満杯の状態で、最奥に近い場所で何とかスペースを確保できた。
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8/12(火)は表題のトレイルを歩いた。朝焼けの色が少し毒々しかったので、天気が崩れる前兆かと思ったが、午前に少し降られただけで、午後からは回復基調で快適に歩けた。
ここは5年前の9月上旬に下ったことがあるが、ずいぶんと高山植物が咲き残っているなぁ〜という印象だった。しかし盛夏の今回は、それをはるかに凌ぐ量と、何よりも数えきれないぐらいの種類の高山植物が咲き誇っていた。
(↑この絵の中の花)
ところで、上に48枚の絵を並べましたが、最下段の右端の絵の紫色のコンペイトウのような形の花の名はおわかりですか?
ネギ坊主みたいだって?
まあ、正解ですな。ユリ科ネギ属の植物やからね。ちなみに名前は“シロウマアサツキ(浅葱)”と言うのだ。シロウマの名を冠しているけど、東北などに分布しているらしい。
ちなみにこれが蕾の状態
そして開花〜満開状態を経て、やがて実になっていく過程の絵が撮れたので、下に紹介。
派手さには欠けるお花だが、私はこういうシブ系ながら味わい深いシロウマアサツキが大好きになった
山ノ神は花も好きだが、ワタスゲの果穂がより好きらしい。
以前からの私のお気に入りはサクラソウ系。このルートでもご多分に漏れず、フツーの大きさのハクサンコザクラは随所で見かけた。
そしておそらく同じハクサンコザクラだと思うが、より矮化したのか、通常の1/2サイズぐらいのコザクラが群生していた。このサイズの違いの理由はわからない。
入善の街を流れる黒部川を俯瞰しながら、朝日平へ入った。
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今年の8月は、ホンマに酷い天気が続いたねぇ〜
原因は高層気圧配置がずっと西谷※傾向だったこと。そして秋雨前線が顕在化し、活動も活発になったことですな。私も含めて“盛夏はアルプスで!”のナツヤマ派、そして山小屋関係者はさぞかし忸怩たる思いだったことでしょうな。※西谷:500hPa図において、日本列島の西側が気圧の谷なること。湿った気流が南西方向から日本列島に進入しやすい気圧配置になる。
8/15(金)のAM、大雨の白馬駅前のJAで食材を買い出しして、大糸線に乗って平岩駅まで行きますか。
平岩駅に着くと、雨は小康状態。あんまり降られると、バスが運休になるから、ほどほどにしておいてね。
こんな雨だから乗客は少なめだったけど、それでも6組(おくが家、老夫婦、OLペア)が12:20発のバスに乗り込んだ。
蓮華の森でキャンプするのは・・・我々の他にもう1張がありますがな・・・物置の屋根の下で
さてさて宴会宴会。買いだした信州ポークや牛さんを焼いちゃいましょう。大雨に叩かれるフライシートを聞きながら宴会するのもなかなか良いものだ(どこがw)。
さて、翌朝・・・豪勢に降った雨が上がっている。朝日岳も見えてきている。これはチャ〜〜〜ンス!
急いで支度して、露天風呂めぐりへGO 三国一ノ湯はゆるすぎるのでパスし、いちばん大きなあの湯へ。おっと、もう先客もいらっしゃるし、我々の後から同じことを考える客がぞろぞろと上がってくるがな〜
仙気の湯で単純酸性泉の湯に浸かる。開放感たっぷりのロケーションは、実に心地よい。
今回は我々を含めて5組ぐらいの客(昨日のOL2人組もいらっしゃった。皆さんこれが目的なんだねぇ〜)が居たが、絶妙な連携でそれぞれ分散して入浴していった。
お次は上部にある薬師の湯。ここの泉質(カルシウムが含まれているとのこと)が私的にはいちばんよかった。それぞれ泉質が異なるのもよろしい。
そして最後が重炭酸泉の黄金湯。ここで再び雨が激しく降ってきたのだが、それよりもショックなことが。
浴槽の底に白くて楕円形の物体が2つ沈んでいるので、何かかいな?と掬いあげたら・・・何と
おまけに掬いあげたら、バラバラに分解したがな〜
蓮華温泉でキャンプするのと、野湯めぐりをすること。以前からやってみたかったこと2つを実行できてよかった。晴れたらずっと山歩きに日程を費やしていたので、雨だから実現できたとも言える。まあ、そういう意味では、こんな年もあってもいいのかもしれない(よくないかw)。
撮影日:2014/8/15-16 |


