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前週の忸怩たる思いを胸に残したまま、翌週末はやはり関西を離れた。
金木戸林道の第一ゲート前に到着するが、何と門が開けられ、1台の近畿圏ナンバーのボックス車が奥へと入っていくのを目の当たりにする。しかしすぐに同乗者の1人が施錠し、ああ関係者(のつてがある釣屋さん?)なのかと大凡の理解。
ゲート前は3台ぐらい停まっていたので、私もその付近に駐車して、7:40に歩行開始。
次の第二ゲート前には9:05に到着。こちらはバイクでも侵入を許さないガードぶり。チャリなら担ぎ上げて侵入できるか?
素掘りのトンネルをいくつも越えて行く。但し短いものばかりで、また屈曲していないので、ヘッデンは不要だった。また立派な支谷や枝谷が右岸沿いに出合うので、水も心配しなくてもよかった。
本日(8/10)の天候は曇り。稜線ではガスに支配されているはず。もっとも稜線までは、2300m近くも登らないと辿りつかないんだけどね。
そうこうしているうちにダムが見えてきた。
上流側には取水口があった。それにしても金木戸川の水のキレイな色。こんな川で釣りをしたくなるのはわかるような気がする。
時刻はもう既に11時前。そして古ぼけた神社の傍で、ダムの作業員の方が草刈りに従事されていた。
行き先を聞かれそれを告げると「今年はねぇ、水多いよ」との返答。
笑いながら会釈を返すが、(まあそうでしょうね。関西とは違い、北陸地方は梅雨明けが遅かったし、7月の累計降水量は平年値を2割ぐらい上回っていたし)ココロの中では()の中の呟きが。
ダムの上流で金木戸川は二手に水を分けるが、その左俣である中ノ俣川の水量が激流のように見えたので、それは見なかったことにする。対して双六川の方はそんなに多くない。上部に取水堰堤があるから調整しているのだろうか。
それにしても山ノ神の歩調が激遅だ。いつももこんな感じ(林道歩行速度は極めて遅い)だが、S字カーブを過ぎた三叉路(中ノ俣林道との分岐)の辺りからは、時速2kmぐらいまで歩行速度が落ちた。訊くと何か身体がダルイそうな。
早くも撤退の2文字が浮かんできたが、それでも何とか歩くと言うので、まだ5〜6kmある次のポイントまでゆっくりゆっくりと歩を進めた。
13:00、最上流部の取水堰堤に到着。作業員が居る気配はない。今日出会った人は、先程の神社での会話の1人だけだった。
ここから先は歩きやすい林道ではなく、整備されていない踏跡程度のトレイルになる。明日のことを考え、ちょっと川べりをうろうろしたが、結局この堰堤が見える河原に幕を張って行動終了とした。予定ではもう少し先までのプランだったが、5時間半(※通常の健脚者は3〜4時間で歩いてる)の林道歩きと、ダム見物、そして河原キャンプに終始したお盆休み初日となった。
今宵のエサは、焼き物(ソーセージ)と“じゃがもっちー”なる冷凍食品のスープ。ソーセージはやたらと美味しかったが、後者の具材(ジャガイモと餅を団子状にして、中に餃子の具を入れたもの)はドロドロに溶けてしまっており、ハッキリ言って失敗だった(積雪期の食材としてはGOODだろう)。
今回、アルコールは200cc(冷酒)とウメッシュ1缶しか持参していない。貴重な酒をちびちびとやりながら、奇妙なダム上流でのキャンプの夜を過ごした。テントでは暑いぐらいだったが、砂地ではアリが跋扈しており、タープよりも快適だったかも。
山行日:2013/8/10(土)
形態:ペア
天候:曇り後晴れ 撮影機材:PENTAX k-5,16-50mmF2.8
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北アルプス
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ここは星景を撮るロケーションとしても、なかなかGOODな場所だった。
安曇野市街の灯りを眼下に、天の川が昇ってきた。
そして薄明が始まる直前、東から細い月が昇ってきて、雪稜をほどよく照らしてくれた。
日中荒れ狂っていた風もおさまり、快晴かつ明るすぎない光源(月齢24.7)という絶好の条件が揃うことは、なかなかないのかもしれない。
雪を纏った秀麗な双耳峰に夏の銀河、サソリと射手が絡み合い、肉眼では見えないものの、こよなく美しい絵をk-5は捉えていた。
撮影日:2013/5/5(日)
撮影機材:PENTAX k-5,10-17mmF3.5-4.5,samyang 14mmF2.8,O-GPS1 |
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今年のGW春山山行は、五竜から唐松を縦走する計画だった。しかしながらいろいろな要因が重なり、縦走もピークハントも遂行できなかった。いわゆる『敗退』だったが、例年以上に白い峰峰を目の当たりにすることができた。
【5/3(金)】アルプス平リフト終点〜西遠見ノ池付近(泊),晴れ時々曇り
【5/4(土)】テン場〜五竜山荘付近往復,霧時々晴れ
【5/5(日)】テン場〜テレキャビン・アルプス平駅,快晴
まるでこの景色を観ながら酒を飲むためのような山行だったが、それでもいろいろなことを学ばしてもらった気がする。しかしながら、ゴツゴツ感のある黒い岩峰を従えたこの山は、やはりピークを踏んでおきたい。それもこの白い時期に。
形態:7名
撮影機材:PENTAX k-5,10-17mmF3.5-4.5fisheye,18-13mmF3.5-5.6
例年以上に寒い4月。そしてGW直前にしっかりと降雪があったため、雪崩や滑落遭難が相次いだ中部山岳だった。美しさと危険さは比例するのかもしれない。
しかし5/5に降りてきた白馬村は、もう春爛漫の様相だった。
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独標手前までは広い尾根を登っていく。
人気のない河童橋を俯瞰しつつ、遠望するは八ヶ岳と南アルプス(富士山もちょこんと写っている)。
奥穂のてっぺんはまだ見えない(はず)。しかし前穂とそのメインルートである(しかし私のスキルではとても登攀できそうにない)奥明神沢が眼前にあった。
7:50、独標着。まあコースタイム通りか。ここから先はギアを四駆モードに入れる。上高地側はぐにゃぐにゃの雪庇で覆われた雪壁になっている。西穂高沢か、間ノ沢か。そしてルート上は小ピークが連続するミックスのリッジとなる。
これだけピーカンだと、確かに緊張感の中にも爽快さを感じる。そしてピークをひとつずつ越えていく(飛騨側をトラバースするルートの場合もあり)と、奥穂のピークが威圧感をその姿を現すようになる。
ピラミッドピークへの登り。ミスはこの世からおさらばとなるので、慎重に。しかし、風も10m/secぐらいとこの時期にしては弱い。靴底と手に持った刃物の基本動作さえできておればOKだ。
8:55、ピラミッドピーク着。柳谷と西穂北西尾根の向こう側には、笠〜抜戸の稜線が。西穂まではあと一息だ、頑張るとするか。
西穂直下の急登ではアンザイレンの下りパーティとの行き違いで渋滞していたので、ステップを外れて四輪駆動で登攀。スノーシュー遊びでうつつを抜かしていたので、この感覚はずいぶんと久々だ。
9:25、西穂高岳(2909m)に立つ。眼前にはもちろん奥穂高岳。
ここからは西穂ピークからの遠望を楽しんでいただこう。望遠画像が続くが、ご容赦あれ。まずはジャンダルムと涸沢岳(北穂はたぶん重なって見えない)。
前穂と明神岳(左)―南岳(中)―中岳・大食岳・槍ヶ岳(右) 双六岳(左)―黒部五郎岳(右)
こちらは剱・立山連峰のはず。
中央アルプス(木曽駒方面)と南アルプス南部(塩見岳方面)、そしていわずと知れたあの山。
そして強拡大だが、日本アルプス以外の山も遠望できた。こちらは奥美濃の大日ヶ岳か能郷白山方面かな。
O-GPS1によると方角的には鈴鹿山脈なのだが・・・だとしたらスゴイ 13:30、RW西穂高口駅に戻ってきた。駅の屋上では、にしほくんが出迎えてくれていた。ここからも奥穂や笠や焼岳(右)も見えるので、何も刃物を使って雪稜を歩かなくてもよい。しかし、4回目の年男となってしまったが、まだ歩けるうちは・・・
なんてことを考えながらもココロはすっかりまったりモード。普段なら素通りしてしまうような鍋平高原などを散策し、RW乗場から徒歩1分にある濁り湯のホテルに遅めのチェックインとなった。ここも普段なら絶対に泊まらないだろうね。
山行日:2013/3/16(土)〜17(日) 形態:単独
天候:1日目・2日目とも快晴 撮影機材:PENTAX k-5,18-13mmF3.5-5.6,samyang 14mmF2.8,O-GPS1 |
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3/16(土)9:30、新穂高ロープウエイ(以下RW)の乗車券売場へと向かう。よくわからんが3/18-24まで点検運休となるので、このタイミングしかない。
観光客で賑わう千石園地から出ると、そこはあまりにもお手軽すぎる2150mの雪山とロケーション。こんなことやってたら(山ヤとしての自分が)ダメになると息巻く自分と、今までRWを利用したことは両手では足りないはずの自分がそこに居た。
西穂は8年前の6/25に登ったっきり。そのときは登山道に全く雪はなかったので、駆け出し山ヤの私でも難なく西穂高岳を往復し、西穂山荘で一夜を過ごした(翌日は焼岳へと縦走)。今回は登山以外にも目的があり、そして宿代も節約するため、テント泊装備を抱えての単独行だ。
それにしてもソロは久々だ。調べてみると昨盆の宇無ノ川以来だった。これも軟弱化しているという見方もできるが、パートナー(山ノ神)の能力強化が大きい(今回はとある理由により留守番)。
泊装備と機材・食料その他で20㎏オーバーとなったが、圧雪されたトレイルはおそらく無雪期よりも歩きやすく、コースタイムの1:30の2/3で西穂山荘に着いてしまった。おそらく短い距離だから、頑張れるのだろう。このままのペースで歩き続けることはできない。
驚いたことにお昼前なのに、既にテントが10張近く設営されていた。最終的にその数は倍増するのだが、テント泊ブームは雪山にも確実にきていることを窺わせている。もっともここは1時間ちょっとで安全にアクセスできるという至便さが、人気の秘訣だろう。
アイゼンを外し、西穂山荘で500円の幕営料金を払う。いろいろと決まりやら注意事項を伝達されるが、それよりも明日の10時までには完全撤収を要求された。というのも物資運搬ヘリが飛んでくるからだとのこと。明日はテントをそのままにして、空身で西穂を往復する予定だったのだが・・・ちょっと困った。
ソロだが、テントはエアライズ2しかないのでペア時と変わらない。まあ大の字になって寝れる開放感はあるけどね
んで、今回の山登り以外の目的(そちらの方がメインだったかも)のために、撮影方向を確認。うむむ〜確かにここからだと真西方向、大木場ノ辻(2232m,左奥のピーク)の左肩辺りにパンちゃんは現れるはずだ(いや、はずだったorz)。
ロケハンが修了したので、お次は水作り。黄砂やらPM2.5やらが気になるが、お腹は強い方。どうしても気になる人は担ぎあげるか、小屋でミネラルウォーターを購入するしかないが、どちらにしても2Lは必要。
日射のパワーで昼のテント内は思いのほか暑い(外の気温は-5℃ぐらい)。重たい外張りなんてナシでもよかったかと、ちょっと後悔したが、悲しむべきことかな実はそれが役に立ってしまった。
そうそう、この青空は午後からみるみるうちに雲に覆われ、何と仕事タイムである夕刻には吹雪かれる始末。
(笠ヶ岳のアップ,13時に撮影)
上空の気圧の谷が通過するため北ア北部や信越国境では午後から崩れるとの予報だったが、北ア南部まで外張りが活躍するまで荒れるとは、ちょっと想定外。いずれにしてもこの瞬間、担ぎ上げてきた望遠レンズと双眼鏡はただの鉄の塊と化した。
あとは・・・フテ寝するしかないわな〜
日付が変わって3/17(日)未明、昨夕の嵐はウソのように晴れわたっていた。
ロケ地まで登ると星屋さんとおぼしき男性が2名、すでに三脚を構えておられた。下界の街灯りを指して、どこの光なのか訊かれたが、手前は新穂高(栃尾?)で向こう側はたぶん高山市街だと答えた。
霞沢の上空にサソリが上がってきている。この星座を見ると、既に気分は夏山というのは早すぎるだろうが、山に泊まって星を眺めると季節を先取りできる。もっともGW以降営業する上高地は、まだ暗いままだ。先の星屋?さんに、この下の谷は何?と訊かれて、さらにびっくりさせられた。
笠の頭上には逆さ柄杓。こちらはまだ雪がたっぷりだ。
西と前、二つの穂、天の川を貫くように高く立っていた。
テン場に戻る4時半ごろには、もうライトがそれぞれの幕の中で灯っていた。
テントに戻ったら、すぐに出発というわけにはいかない。朝メシを作り、片づけをしてテントをたたむ。やはり1:30は掛かってしまい、その頃には日の出を迎えていた。
乗鞍岳が朝日に染まる。撮りつくされた絵だろうが、やはり気分の高揚は抑えられずにレンズを向ける。
乗鞍岳は大好きな山のひとつだが、関西圏の者としてはやはり加賀白山だろう。下界の霞みのベールの上で金色(こんじき)に輝く姿は堪えられない。
こちらは大木場ノ辻のずっと先にある山稜---おそらくは白山北縦走路にある妙法山や笈ヶ岳(おいずるがたけ)かもしれない。
おっと、真向かいの飛騨の名峰の存在も忘れてはいけない。
さてと、それでは昨夕の腹いせ
意気込んで歩きだしたが、すぐに動作は止まってしまう。斜光線の景色を目の当たりにしたら、カメラマンの性(さが)が出てしまうので、なかなか進まない。
(抜戸) (双六) (霞沢) (つづく) |



