臆崖道の山日記

何かこのブログも閉鎖されるみたいですねw

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関田山脈へ行ってきた。
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関田山脈と言っても、「どこそれ?」という方の方が多いかも。近年整備された稜線の「信越トレイル」と書いた方が、馴染みがあるのかもしれない(え? それも知らない?)。
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信越トレイルについても、そのエリアの中でとりわけプチブームな鍋倉山については、リンク先を参照して欲しい。いずれにせよ、最高峰の鍋倉山でも金剛山に毛の生えた程度の低山、かつ里山である。
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低山と聞いただけでまるで興味を示さない登山者はいる。また日本百名山をはじめ、なんとか名山として虚飾のようなフラッグが付いた(名の通った?)山しか登山の対象としない登山者もいる。
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(何かの虫コブか?)               (カワラタケ)


それは個人の自由だが、視野が狭いというか、ずいぶんと損をしているように思えてならない。
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信越トレイルには、2年前ぐらいから興味があった。高島トレイルや余呉トレイルのような大分水嶺のトレイルではないのに何故?
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(信濃川、いやここではまだ千曲川が、その名の通り屈曲しながら流れを馳せる)


それはこのエリアが豊かなブナ林を抱く里山であるとのことからだ。多くの登山者と同じように、私はブナの樹と森が好きだ。ニッポン人のDNAがそう思うように遺伝しているかのように、ブナを見ているだけで心が安らぐ。ひとつのサンクチュアリのようなものだ。
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(幹全体ではなく、半分ぐらいの表面積を雨滴が濡らす。この感じもまた絵になる)


高島トレイルや余呉トレイルのように、少し頑張ったら浸れるナ林は魅力的だ。また奥美濃エリアのようにかなり頑張らないと静かに楽しめない奥深いところは、さらに素晴らしい。そして白神山地のような比類なき巨大なブナの純林は、ひとつの究極だと思う。
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話を信越トレイルに戻すが、ここはベクトルで言えば白神山地との対比関係にあるブナの森だ。それはリンク先の星野秀樹カメラマンの仰るように、“奥深い身近さ”ということになる。
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今回はベースとして『なべくら高原・森の家』に宿泊した。この施設は標高500mあまりのなべくら高原にあり、周囲は多いところで5mぐらいの積雪があった。除雪された道路の脇の雪壁を見てほしい。これは雪が積み上げられているのではなく、黒部立山アルペンルートの雪の大谷ように削られたものだ)。
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  (雪ソリで荷物を運ぶ)                   (ログハウスは暖かくて快適)


周囲には温泉も豊富で、いろいろとアフターも楽しめる。
こちらは有名な野沢温泉の外湯めぐり。新田の湯⇒大湯⇒横落の湯と巡った。それぞれ泉質が微妙に違うので、温泉好きにはたまらないだろう。
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ちらはJR飯山線・上境駅近くにある『いいやま湯滝温泉』。千曲川のほとりにあり、雪景色が楽しめる。
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閑話休題。3/8は森の家を拠点として、信越トレイルの牧峠(まきとうげ)と花立山(はなたてやま・1069m)へと周回した。両方とも知っている方々はまずもっていないだろうけど、こちらをご参考に。
ただ、稜線から見えるという日本海はおろか、数m先も見えないぐらいの濃霧と小雪の天候だった。
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全体がブナ林というわけではいが、確かにブナの美林が断続的に現れ、また垣間見える身近な里の景色が、二つの相反する事象をよく表していた。
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なお、この豪雪なので指標はもちろんのこと、林道も沢形も完全に埋没している。我々は節約のためガイドを雇わなかったが、不安な方はインストラクターに依頼することもできるのでどうぞ。
期待通りのいい森だった。近畿北部を上回るさらなる“豪雪”なのに(比較的)手軽に触れあうことができる“身近さ”と“奥深さ”の奇妙な関係。新緑と紅葉の頃は、また別の味わいが体験できること、請け合いである。
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(イワガラミが絡んだブナが多かった)




山行日:2015/3/8(日)
形態:8名
天候:霧時々雪
撮影機材:PENTAX k-5IIs,10-17mmF3.5-4.5fisheye,12-24mmF4,16-85mmF3.5-5.6,70mmF2.4(一部携帯電話で撮影)

ゲンジーゴン

1/24-25で南八ヶ岳を歩いた。行動中は天候もすこぶる良く、展望とスリルを愉しめた。
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展望と言えば、さすが中部山岳のど真ん中。周囲の有名どころの山々が、全て見渡すことができるように感じた。たとえば富士山は言うに及ばず、
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北アルプスは、乗鞍から白馬までがズラリと勢ぞろいし、
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御嶽山の噴煙はかなりおさまってきたように遠望でき、
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富士見パノラマリゾートと入笠山の背後には、中央アルプスが聳立し、
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縦走路のピークのバックには、白峰三山を代表とする南アルプスが、あまりにも美しかった。
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さて今回、特に撮りたかったのが、縦走路から派生する支尾根や沢のバリエーションルート。
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特に出合小屋をベースに、地獄谷周辺の雪稜を登攀するバリエーションルートはクライマーさんに人気と聞く。その中でも(近年?)ブームなのが、旭岳東稜。下の絵のピークに、旭岳の指標があるようだ(我々はこのピークを巻いたので、実際に肉眼で確認していない)。
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このピークの直下もバットレス状になっているように見えるが、もう少し下ったところに核心部がある(下の画像の右上の斜面の部分)。
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この核心部は“5段の宮”と呼ばれているポイントだが、ルート上から見た風景は、「旭岳東稜 五段」などと検索すれば引っ掛かるので、興味がある方はどうぞ。
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旭のひとつ南側にある権現岳東稜も、さらに厳しい部分があるらしい。それは側面から撮ってもハングしているようにしか写らないバットレスだが(4つ上の画像の左奥がその尾根)、残置が死んでいて信用できないのがその理由とのこと。
しかし南側からそのバットレス(右下の岩壁)を撮っても、私には無縁の世界のようだ。
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小天狗と大天狗なら、何とかなるかもしれない(ならんならん)。
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これって無雪期にも、そう難易度の高くないバリエーションルートとして使われているらしいので、一度トライしてみてもいいかも、と思った。
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こちらは大門沢を竜頭峰付近から俯瞰したもの。
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これはその大門沢を詰め上がった先にある、奥壁の一部だろうか?
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下の絵は、一般道である県界尾根。下界は野辺山の風景。背後には奥秩父(金峰やコブシなど)の山並みがある。右側の雪稜は真教寺尾根ではなく、奥壁の一部なのかな。
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最後に西面、すなわち立場側本谷と阿弥陀南稜の下部。立場川本谷は、アイスで詰め上がれるらしい(が、やはり私には無縁の世界)。
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急峻すぎて、いずれもエスケープルートとして使えない支尾根を指をくわえて見ながら、ブレイクスル―に手足を動かした。
それにしても営業小屋泊は楽だ。
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山行日:2015/1/24(土)〜25(日)
形態:ペア
天候:1日目=快晴,2日目=晴れ後曇り
撮影機材:PENTAX k-5IIs,16-85mmF3.5-5.6


翌10/12(日)は6:20出発。ゴーロ帯のテン場から少し歩くと、こんな滝が見えてきた。
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どうやらこれがこの沢の大滝となる2段20m滝のようだ。下段を登って上段に接近すると、こんな感じ
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この上段のシャワーはあまりにも厳しすぎるので、皆さんと同様に右岸から岩盤を直登していき、クリアした。もっとも最後は先に登攀した山ノ神に引っ張り上げてもらったけどね
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大滝の上流はこんな穏やかな渓相。紅葉も期待できそうな雰囲気だが、何かガスがかかっているような・・・
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そのガスは東方向、つまり詰めていく稜線にかかっている模様。大型強力台風19号接近の影響で、早くも天気が崩れるのか!?と心配したが、どうやらそれは杞憂みたいだ。
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この先にある尾瀬ヶ原は霧で有名な山域。そこに滞留していた霧が気温上昇とともに雲散霧消していく過程だろう。
さて遡行は水量も減り、ゴーロの中に小滝が架かるような渓相。また堰堤が3つばかり出てきて、遡行そのものは1日目の方が充実していると言えるだろう。しかし興醒めといった感はなく、こんな15m滝も出てきて「まだだ、まだ終わらんよ」と沢は呟いている。
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ただ、いつまで経っても陽光が谷底まで当らないなぁ・・・ということと、赤色に染まる樹林もそう多くない植生だったので、ちょっと紅葉の期待値は高過ぎたようだ。
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8:15、これが最後の滝となる10m段瀑。これを越えると第3堰堤が出てきて、遡行もそろそろ終焉を迎える。
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ここで振り返ると、思わず快哉を上げたくなるような景色が。
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越後の山らしき山塊の稜線直下に雲海がかかっていて、標高1900mより上?がちょこんと雲から顔を出している。巻機山を中心とした山並みだと思われるのだが、カメラのGPSユニットを作動していなかったので、山座同定が曖昧になってしまうのはご容赦ください。
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                      (左上のピークがたぶん柄沢山)      (おそらく巻機〜牛ヶ岳)
 
 
沢床までついに太陽光は届かずに、紅葉エリアは抜けてしまった。これ以上はハイマツ帯と岩稜がメインになる。
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ということで視点は、足元よりも遠景へと移る。高度を上げていくとさらに展望は開け、谷川エリアの山並みも視界に入ってきた。
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左奥が朝日岳(1945m)で、右端のとんがりが大烏帽子山(笠ヶ岳,1820m)だと思う。ちゅうことは、この稜線の下にはあのナルミズ沢が流れているわけね(→常に沢登りを優先する思考回路)。
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9:00、ca1860mから右のルンゼに入り、詰めにかかる。第1段はガレw
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草紅葉とハイマツを見ながら急勾配のガレルンゼを登っていくが、不安定というほどではなかった。そしてようやく水が涸れてから、太陽光を全体で浴びる・・・って遅いわw
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展望はさらに開け、左側の稜線に先にある(尾瀬の)笠ヶ岳(2058m)が視界に入ってきて、いよいよ尾瀬エリアに登り詰めてきたんだなぁ〜と実感が湧く。そして谷川エリアもほぼ全域が見通すことができ、
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谷川エリアの盟主たる谷川岳(ちょこんとトマの耳が見えている)と、一ノ倉〜茂倉岳をズームアップすると、やはり迫力がある。その背後にあるのは、おそらく苗場岳だろう。
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その左手にはぼんやりとさらに高い山並みが。もしかして浅間山〜四阿山〜草津白根山かな?
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詰めその2は岩稜帯。ハイマツの激ヤブを回避しながら詰めていくと、どうしても岩稜をクライミングしなければならない(傾斜はあるが、ラバーソールのフリクションは極めて良好なため、ザイルを出すまでもない)。
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そして起点でもある前泊地であるダム湖が、もやの中から視認できるようになった。これも“詰め”のある沢登りで感動できることの一つだろう。
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ガレにもヤブにも弱い山ノ神は少々苦労しているようだが、私にとってはこの景観が得られるのだから、おつりがくる詰めだ。
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登山道が通る稜線は見えているのだが、意外と遠い。ハイマツをできるだけ痛めないように、岩稜をもうひと頑張り。
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ならまた湖から平ヶ岳方面へと伸びる錦秋の稜線越しに、柄沢〜巻機〜下津川〜丹後山へと続く山並みに、しばし見とれてしまう。
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そして11:00、小至仏山の南側の稜線に出た。出たのだが、人でいっぱいだぁ〜
それも尋常でない数に圧倒される。まあ好天の秋の3連休なのだから、仕方ないけどね。
さてここからの下山ルートだが、オヤマ沢田代〜笠ヶ岳〜湯ノ小屋のアップダウンの多い長い道を歩いて下るのがいちばん経済的だが、もう6時間もキツイ登山道を歩くつもりはない
よって、鳩待峠にタクシーを予約しておいた(この時期、タクシーは予約しておかないとかなり待たされるという情報から)。それまで約3時間あるが、このまままっすぐ鳩待峠まで下る(CT=1:40)というのもちょっと勿体ない。ということでここに荷物をデポし、“おのぼりさん”とすることにした。そう、この至仏山まで行って来いするのである。
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ということで人並みをかき分け(?)、ダッシュで至仏山まで行ってきた。片道30分ぐらいだったかな。
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山頂ではこれまた人混みの中で、ならまた湖方面をもう一度俯瞰し、これまで見えなかった燧ケ岳方面、そして日光白根山方面などを堪能、いや瞬時眺めて踵を返した。
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木道、そして湿原と尾瀬らしい景色の登山道を下り、13:30、観光地と化した鳩待峠で2日間を振り返った。
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山行日:2014/10/11(土)〜12(日)
形態:ペア
天候:1日目=快晴、2日目=晴れ後曇り
撮影機材:PENTAX k-5,12-24㎜F4,18-135mmF3.5-5.6,O-GPS1
前日のお泊りは巨大なロックフィルダム湖畔。水洗のキレイなトイレもあって、快適に寝ることができた。でも電気が止められており、ちょっと流すのに苦労した。
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ゲートまでマイカーで移動し、なんだかんだで歩きはじめたのは6:30ごろ。ぐねぐねの廃林道をてくてくと歩いていく。約8kmの林道歩きはメンドくさいが、10月も半ばにさしかかる時期になると、ちょうど身体が温まってよい。
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再びダム湖畔に近づき、水鳥が朝日を受けながら飛翔しているのを見ながら先に進む。紅葉の進行はボチボチと言ったところか。
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8:30、橋を渡ったところの踏跡から入渓。もちろん先程の巨大ダムの上流に当たる。
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両岸は樹林帯に覆われているが、ずいぶんと明るい渓相に心も弾む。
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明るい理由はいろいろあるが、まずこの水の色。越前さんが言うところの「バスクリン」といった形容は、言い得て妙だ。
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入渓してからところどころに上の絵のように廊下っぽいところが出てくるが、どちらかのサイドをへつっていけば、大抵は楽に通過できる。釜や淵は深いのが多いのだが、岩盤のフリクションがよく効くので意外と濡れなくて済む。
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そして周囲の自然林がほどよく黄葉しており、それに陽光が当たって燦々と煌めいている。写真的には難易度が上がるハイライト部分になってしまうが、遡行気分的には大歓迎なのは言うまでもない。
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10:05、最初の滝らしい滝である変形10m滝。滝身右手にある大岩の上に伸びている明瞭なバンドがあるので、それに導かれるようにして越えれば問題なし。
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その先の淵ではバスクリンが最高潮
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ca1020mの二俣を過ぎると、前半戦のハイライトのひとつ、ナメ滝の連瀑帯となる。まずは3段12mナメ滝。
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次もやはり同じ3段ナメ滝だが、全長は15mぐらいで前の滝よりも少しスケール感がある。
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10:55、右岸に水流乏しい滝となって合わさる枝谷を見つつ、その先の小滝を越えて行く。バスクリンの淵と、紅主体ではないものの黄葉が映える周囲の樹相のマッチングがよろしい。
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その先の7m滝は水流左手のコンタクトラインを登攀すれば、これまたノーザイル
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しばらくは屈曲した沢の中をナメナメ〜が続き、もー最高
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11:20、ゴルジュってほどではないが、ミニ函淵と形容される地点に差しかかる。両岸は立っているが低いので、圧迫感はない。
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このまま函淵を進むと、出口にある登れない3m滝で詰まるが、左岸の窪みからモンキーで這い上がれば小巻きできる。
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この3m+6mぐらいのコンビネーション滝は覚えていないが、たぶん直登できたような気がする。この沢は概してラバーソールとの相性がバッチリで、登れる滝が多くて楽しい。
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しまいにゃ山ノ神も、泳いでいるし〜
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12:15、ca1120mの二俣。左岸に合わさる枝谷は5mぐらいの斜瀑となっており、本流に写し込む黄葉との対比が美しい。
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上の穏やかな二俣から急激に両岸が立ってきて、すぐに登れない15mがゴルジュの中に見えてくる。
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この滝の突破は正攻法は無理。なので、左岸を仰ぎ見ながら後退していき、登れそうな斜面から這い上がると段丘に出る。その段丘に出ると踏跡っぽいのがあるので、それを辿っていけば難しい高巻きにはならないはず。
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この15m滝を越せば、再び穏やか。私は水のある自然が好きだ。何故なら水流がある方が、ない地形(尾根)よりも美しさが際立つから。
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ca1180mの二俣は枝谷との分かれではなく、右俣と左俣の分岐点となるポイント。この辺りはベージュの岩盤の中にターコイズブルーの色が混ざり、それを見ているだけでも楽しい。
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この二俣は左俣に入るが、そこから5分ほどですぐにまた二俣。今度は右に入るので、ややこしい。このポイントで左岸に合わさる16m滝と、その周囲の黄葉紅葉が非常にキレイだった。
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浅い釜には小さな虹まで掛かり、独特の水の色と岩盤が紀伊山地では見られない渓相を創り出している。
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3:45、本日最後の滝場に差し掛かる。この10m滝が核心部だということは想定していた。
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これはサイドから見るとこんな感じで結構立っているため、一見登れそうには見えない。かと言って、両岸ともこれまた壁が高いため、巻きもできなさそう(実際、滝前から巻きルートというのは無理だろう)。
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実は答えがわかっていたため迷わず解に向かって挑んだ(正確に言うと「挑ませた」)のだが、左上の絵にある滝左手のチョロ水流から登攀すればクリアできるのである。但しリードしたのは山ノ神だけどね
ということで、核心部は山ノ神のクライミングでザックピストン法で突破となった。でもこれ、繰り返して言うけど、事前情報としてインプットされていたから挑戦(登攀)できたのであって、無情報で直面したらたぶん撤退か大巻きで苦しんでいただろうねぇ・・・
この後の「五つ釜」と呼ばれるポイントがあるようだが、大した規模ではなかった。
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14:30、8m滝は右手の細いルンゼ状水流から登れば無問題。ってか、右岸の岩盤を辿った方が早いけどねー
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この辺りはゴーロも混じってきて、ちょっと中ダルミかな? まあ本日は終了予定の時間なんですけど。
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ということで15時にca1400m地点の右岸台地に絶好のテン場を見つけることができ、そこで設営。河原で火を熾こし、ウルサイという4文字の欠片さえ見かけない静寂の美景の中で、最高の贅沢を過ごした。
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贅沢って? それは決まっているやん。
清流に美林に紅葉に宇宙の神秘・・・そんな美しいものたちが集まってきて、それを肴に酒を飲めるなんてサイコーだ。
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※拙ブログの読者の皆様へ
いつも捻くれたタイトルで悩ませてしまい申し訳ありません。今回は本来の意味からかけ離れた意味のコジツケではありません(デキはいいと思っているのでよろしく〜)
 
(んで、別項につづく)

コアエリア再訪(後)

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(今回の目的地だった櫛石山南斜面にある森。巨木ではないが真っ直ぐに揃って伸びたブナの美林である)
 


記事にあまり文字を多く入れても仕方ないので、最終章はシンプルに書こう。
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“ブナの広さ”を表現するひとつの手法として、越前さんからいただいた提案を反映したのが下の絵。尾根道上にあるわずかな樹間から、ブナの稜線を見上げたり、森を俯瞰したもの(右の方が良いかな)↓
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遠近法的な構図では、ちょっとうまく表現できない(他のエリアでも撮れる)。
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あとは魚眼を用いたフツーの手法になってしまう。
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この癒しの森が何故冒頭に書いたように揃った樹相をしているのかと言うと、伐採ではなく地滑りによって過去に崩壊してしまったためらしい。だから一斉に揃って復元していったというわけだ。
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癒しの森を一時間ぐらいかけて散策する。本当はカメラを離れた方が楽しめるのかもしれないけど。
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白神が好きだ。ブナ林の底に身を埋めるのはもちろんのこと、新芽もお花も昆虫も鳥さんも水も全てが豊穣だ。
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ここに来ると生命の活力をいただくことができる。また来たいと思う。
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山行日:2014/6/21(土)〜22(日)
形態:3名
天候:1日目=晴れ時々曇り,2日目=晴れ
撮影機材:PENTAX k-5,10-17mmF3.5-4.5fisheye,16-50mmF2.8,300mmF4
 

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