臆崖道の山日記

何かこのブログも閉鎖されるみたいですねw

湖北・奥美濃と白山周辺の山

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上谷山(かみたにやま・1196.7m)は大分水嶺上のピークであって、私にとっては同じ県内(滋賀県)にある雪山の代表格である武奈ヶ岳や伊吹山なんかよりずっと魅力的な存在だ。ただ上谷山と聞いても、知る人はほとんど居ないだろう。
それは夏道が存在しない(整備されていない)ことも一つだが、積雪期でも滋賀県側からはあまりにもアクセスが悪いため、福井県側からの山スキーヤーがいくばくか登るぐらいであって、いわば“フツーの登山者が登山対象としない山”であるからであろう。
 
根っから強欲者である私は、もはや踏み固められ、大勢の雪山ハイカーで溢れかえる有名峰は、逆に登山対象から外れつつある。2年前から早春の時期に、このカテゴリの山域で泊山行を実施しているが、今年は余呉トレイル(中央分水嶺)上にある上谷山を選んだ。それは私と、この山行に参加したメンバーが中央分水嶺を巡る山歩きを一つのテーマとしているからでもある。
 


 
3/9(土)、我々も山スキーヤーの入山ルートに倣って、福井県側から入下山する。但し日帰りはキツイので、テント泊とした。もちろん重荷を担いでの登高となるので、それはそれで負担が増える。が、分水嶺上で一夜を過ごすというのも魅力的(結果は散々なメに遭ったがw)なので、2日プランで決行した。
 
広野浄水場手前の林道から歩きはじめる。出発は9:45とかなり遅い。雪融け水が音を立てて道路を流れ落ちてきている。ここ数日も晴天+高温続きなので、雪不足が心配されたが、浄水場からすぐに雪上歩行となるためスノーシューを装着。
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除雪されていない林道をジグザグに登るとあっけなく終点。石の階段を登ると植林地帯に出、そこは雪が僅少なためヤブっぽくなっていたが、構わずスノーシューのまま突破する。しばらく進むと蒼い広野ダムが眼下に。
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植林帯は既に抜けているが、雑木林(2次林かな?)の中のハイクアップにつき、展望は得られない。P726周辺では視界が開け、東方向に中央分水嶺上の奥美濃の山々が見える。右のぴーくは、おそらく美濃俣丸だろう。
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尾根の植生は、やがて細い針のようなブナ林へと変わる。春の日射しを受けて、雪面が縞模様になっている。
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本日のメンバーは私と山ノ神、そして山岳会の先輩2名。もう定年を迎えられて久しい年齢だが、体型が示す通り鍛錬は欠かしていないようだ。
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                            (↑何でこんなところに陥没した部分が?)
 
 
そして標高800mを過ぎた辺りから、立派なブナが混じるようになる。
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手倉山(てぐらやま・1037.1m)まではスタートから4時間半もかかってしまったが、それだけにそこからの眺望にため息が漏れた。
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                               (目指す上谷山は右奥のピークなのでまだ遠い)
 
 
もちろんその嘆息の対象は、越美国境でもあり、中央分水嶺上を南北に走る白き山稜のことだ。
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(左:北東方向の分水嶺→美濃俣丸〜金草岳)(右:南東方向の分水嶺→三周ヶ岳〜三国岳・・・神又峰)
 
 
お手軽ズームを持ってきたので、拡大してみよう。まずは(左)の左奥の山。金草岳の背後に部子山・銀杏峰や荒島岳見えているのかも。黄砂の影響で、視程は良くないのだけどネ。
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お次は夜叉ヶ池。もちろんここは池より標高が低いので池面は見えないが、右側の丸いピーク(おそらく夜叉ヶ丸)の左下に池がある。
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手倉山からは距離はあるものの、実に緩やかな尾根歩きとなる。昼下がりという時間帯、そして10℃を越す高温で雪はグサグサに腐っているものの、スノーシューはほぼ沈むことなく我々を目的地へと導いてくれる。
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そしてブナ林は少しずつ疎林へとなっていく、夢のような空間が広がる。トレースも入山者も存在しない。我々4名のみの世界に浸る。
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そして分水嶺と交わるJP手前になると、雪庇の稜線となる。もっとも、テクニカルな要素はほとんどない。
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15:30、JP到着。ここから中央分水嶺が三国岳(みくにだけ・1209m)へと向かって伸びている。その右手には昨年の晩秋に歓喜の声を挙げたピーク、左千方(させんぼう)が。あの激ヤブと格闘した想い出と達成感が、再び想い起された。
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目指す上谷山はもうすぐだが、午後の斜光線を浴びて照り返る雪面が意外と迫力を出していた。
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(つづく)
 
久多からのテント泊縦走の方が、樹間から竹生島が見えると教えてくださった。目を凝らしてみると、霞んだ琵琶湖に竹生島が浮かんでいた。バックにも湖北の雪山がかすかに。
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北方向に目を向けると、高島トレイルの主峰(だと思っている)・三重嶽(さんじょがたけ)が。“みえだけ”って読んだらダメよ〜
このエリアは低い雲の呪縛から逃れられんけど、あっちの方は晴れているみたい(ちょっと悔しい)。
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P885の手前のコブで、久多からの2名組ともお別れ。先導ありがとうございました。リーダー格の方はどうやらこの山域を知りつくしているらしく、これでもまだ『積雪量は少ない』とのこと。紀伊山地や比良・鈴鹿なんて比べものにならない豪雪地帯であることを実感。
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彼らと別れた後、P885付近の台地で陽が射し込み、素晴らしい雪景色が広がった。
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しばしうっとり。比良の稜線にはまだ雲がかかっているし、青空はまだまだ少ないけど、この灰色の雲が多勢を占める冬景色は、この裏日本の低山をよく表しているとも言える。
経ヶ岳のピークが近くに見えるが、さすがに今日はそこまで欲張らなくてもよかろう。
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そして大峰・台高ではまずもって見られない奇樹の数々。ここは霧氷と青空を絵にする場所ではなく、展望ドッカーンを愉しむ場所でもない。あり余る雪と戯れ、自分たちで無垢の雪面に踏跡を残し、奇樹を愛でる山域なんだ。
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                (横に伸びるブナ)  (トナカイさんみたいなアシウスギとブナが一体化した樹)
 
 
そして丹波越へと向かう。山ノ神の足取りも軽い。
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で、この丹波越辺りの尾根は、細かいピークというかコブが4つあって、ちょっと読図能力が必要とされる。
ほいで4つ目の小ピークからは、桑原橋へと下降する支尾根に向かうのだが、
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(直進すると経ヶ岳に向かう。このピークは13:20着)
 
一旦沢型のような地形を経由したので、これまた判りにくい。もしかしたら、ここが『茶屋跡』の場所になるんかいな?
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ちょいとテープに助けられたが、目的の支尾根に乗っかった。あとは真っ直ぐに降りるだけ。この支尾根は傾斜も緩やかだし、下壷口からの尾根よりもラッセルも楽だろう。
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何か空がかなり青くなってきたようだが、まあご愛敬だろう。アシウスギを愛でつつ、桑原橋の登山口へと下山した(14:20)。ムリすれば経ヶ岳を往復できたかもしれないが、3時間ぐらい余計にかかるから、それはカットした。
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(桑原橋には登山者用のトイレがあるが、冬季は使用不可のようだ)
 
もう一度三国岳方面を見上げる。余呉トレイルも高島トレイルも(冬は特に)ステキな場所だ。そして日本海と太平洋を分かつ稜線を歩くことは、これまたロマンがある。山は海からの水で形づくられているからだ。
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山行日:2013/2/17(日)
形態:3名
天候:曇り
撮影機材:PENTAX k-5,12-24mmF4,18-13mmF3.5-5.6
前夜(2/16)は坊村の駐車場でテント泊。新雪が20cmぐらい積もっていて、びっくりした。
翌17(日)は、朽木の桑原集落まで移動。高島市営のバスが通るので早朝から除雪されていたが、四駆スタッドレスの方が無難だろう(それにしても除雪作業、ご苦労様です)。
 
しかし桑原橋(橋梁)までは除雪されておらず、県道脇のスペースに停めさせてもらう。スタートは8時。最初からスノーシュー(F先輩はワカン)を装着したのは言うまでもない。桑原橋を渡ったところから右折し、50㎝以上は積もっていると思われる林道をラッセルする。
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谷を二つ越えると30分ほどで下壷谷の登山口の指標があった。ここから支尾根に取り付く。急登をこなすと視界が少し開け、岩谷峠から派生する枝尾根などが見えた。
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もちろん今日もラッセル しかも前回の岩篭山(7名)から半減以下の3名なので、かなり頑張らないとピークまでは辿りつかない。それにしても山ノ神が先頭でラッセルしているシーンばかりが掲載されているけど、今回は半分以上はラッセルしてもらったんじゃないかな。えらく屈強になったもんだ。
登るにつれてアシウスギが出てくる。
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まあスノーシューの威力というのもあるだろうね。歴戦の勇者たるF先輩も深雪が壁になっているところでは、ちょいと苦戦。
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ca840m付近にあった風格漂うアシウスギ。
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そこから一旦下谷右岸から南に伸びる枝尾根と合流し、
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高島トレイル、すなわち中央分水嶺であり、県界尾根でもある稜線に出る。ここはブナの樹相が素晴らしい場所だ。派手でないにせよ、霧氷もまとっている。
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ここから県界尾根を一旦離れ、分水嶺上のある三国岳(さんごくだけ・959m)まで指呼の距離を歩く。
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11:30、三国岳に登頂。1〜2月の積雪期に高島トレイルの主要なピークを踏破し続けたF先輩だが、この三国岳だけ残っていたとのこと。『高島トレイル』の終点のピークと公式ガイドブックには記載されているが、それにあやかって残したかどうかは聞きもらした。
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滋賀県(県界)には4つの“三国(みくに 或いは さんごく)”を冠したピーク又は峠があるが、皆さんはどの国の境かおわかりでしょうか?
(A)この高島トレイルの終点(芦生エリアでもある)の『三国岳』→山城・丹波・近江
(B)ここから約7km北西にある『三国峠(みくにとうげ)』→?・?・?
                      ※国土地理院の地形図では三国岳になっているが、間違った表記です。
(C)余呉トレイル上で、夜叉ヶ池の南にある『三国岳(みくにだけ)』→近江・越前・美濃
(D)高島トレイル上で、赤坂山の北側にある『三国山(みくにやま)』→?・?・?
  ※(D)がいちばん難しいです。私も全然わからなかった。

 
閑話休題。
今日は高気圧の圏内なのでもっと青空を期待したが、寒気が残っているせいかこの時間はまだ灰色の雲が主役。しかも比良や京都北山(ここもそのエリアに含まれるのかもしれないけど)の山々には、低い雲がかかっていて遠望はイマイチだった。
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               (蛇谷ヶ峰方面)    (中央手前が経ヶ岳。武奈ヶ岳方面はガスの中)
 
 
さて、驚いたことにこのピークでは先客がいらっしゃった。京都側の久多から昨日からテント泊で入られて、縦走の最中だそうな。ご苦労様です。我々もその情熱?を見習って、久々の縦走と行きましょうか〜(しばらくピストンばっかりだったからね
分水嶺&県界尾根の合流点まで再び戻り、丹波越方面へと縦走していく。しばらくは久多パーティの踏跡を追うことができるので、楽ちんだ。
ブナを着飾る主役はやはり霧氷よりも圧倒的な積雪(着雪)だ。大峰主脈の半分しかない標高だが、積雪量はやはり圧倒的だ。雪まみれになった感は、断然こちらの方が上
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(奇妙な形のブナも多い。やはり雪の重みが厳しいのだろう)
 
 
そしてアシウスギ。白倉岳もそうだが、こんな標高の低いところで、いや低いところだからこそ、この2種類の樹木が混成しているのだろうか。
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(つづく)
1/26(土)の11時発表の福井県嶺南地方の天気予報を見ると、キレイに雪マークが3つ並んでいた。
 
○1/26(土): 降水確率80%
○1/27(日): 降水確率80%
○1/28(月): 降水確率80%
 
もっとも土曜日と月曜日は単純な雪マークイメージ 1ではなく、吹雪きのマークイメージ 11だ。ということは、日曜日は多少マシなのだろう。500hPa予想図では1/27は弱い尾根になっていたし。
事実、地上実況図を後から見ると、1/27は冬型が緩んでいた。日本海に寒冷渦が発生する前の状態で、一種の疑似好天なんだろう。
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もっとも風が多少弱まるだけで、悪天の中の山行からは逃れられないだろう。しかしいくら降水確率80%とは言え、F先輩の企画する雪山例会はこれぐらいでは中止にならない。酔狂と思われるかもしれないが、雨にでもならない限り決行なのである。
 


 
というわけで敦賀市の駄口(だぐち)登山口から登り始める。国道そばのドライブインからワカンやスノーシューを装着して、8時にスタート。天気はそんなに悪くなく、むしろ穏やかな方だ。
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Y先輩が「サングラス持ってきたけど使うかな?」と言う。私は「絶対にありえんでしょ」とバカにした口調で返す。
そりゃあ、この乳白色の空だもん。
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しかしそれでもこの地方の湿雪がかたちづくる造型はキレイだ。前週の白倉岳の景色とは近いものの、また微妙に違った風景を見ながら、交代でラッセルをしていく。
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今回のメンバーは7名。平成生まれの女子会員から66歳のベテランまで、協力しあって途を切り開いていく。ソロやペアでは実に大変なラッセルだが、これぐらいの人数が効率的であり、そして愉しい。そしてトレースのない無垢の雪面を歩くというのが、本当の雪山山行だと我々は思っている。
ca400mの道標があるポイントで休憩していたら、急に青空が出てきた。使うことがないと偉そうに宣言していたサングラスを、慌ててザックから取り出す。
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このぐらいの標高になると、雪質もこの界隈にしてはサラっとした感触になってきた。上空の気温が低かったためだろう。北日本のパウダースノーと比べるべくもないが、それでも嬉しくなってくる。寒いの大歓迎だ
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次のJPを目指す。さっきの晴れ間は消え去り、また雪雲が支配する尾根歩きとなる。できたら山頂付近で晴れてくれるのが理想なので・・・さっきのはモッタイナイなぁ〜と勝手な恨み節。尾根の右手に見えるはずの山頂は、やはり雲の中か・・・
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P677のJPは経由せず、その手前から南北方向に走る尾根と合流。つまり鋭角に右折れすることになる。尾根に出るとブナ林に変わり、そして一旦鞍部へと駈け下りる。
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鞍部から土崖マークのある谷の向こう側に、R161を隔てた名もなき?低山が見えた。もっとも我々が目指すペークも800m足らずの低山だが。
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お次はP708を目指して再びラッセル。山ノ神は前週に続いてのアルバイトだが、もはや手慣れたモン?かな。P708からは白い山頂部が見えたので、思わず感嘆の声が出る。
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でも現実はしんしんと大粒の綿雪が降っていた。悔しいので?サングラスは着けたままにしておいた。
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ここから再び鞍部まで下っていくが、そこは剣山のように林立するブナ地帯。そしてその向こう側の空に青い部分が覗きだした。
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するとまさかまさかの青空が広がってくるではないか。さらに大岩のある雪原が真っ白に輝きだし、一同は思わず脚を止めてその瞬間を凝視する。
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さあ、あの白いところまで登ろう。雪は相当に深いが、そこまで行かずには帰れない。開けた斜面の登りから振り返ると、さっきまで居たブナ林が霧氷に包まれているのがようやくわかった。
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11:35、インディアンの俗称が付けられた平原に出た。とても標高700m余りの場所とは思えない絶景が広がっていた。花崗岩に奇岩あり、敦賀港と街の雪景色あり・・・思いがけない天からのプレゼントを7名だけでありがたくいただく。
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南方向には低い雲がまだ陣取っていたが、それも徐々に取れていき、(高島トレイルの)乗鞍岳から続く尾根が見えてきた。F先輩が、「あの尾根もええ尾根やな〜」と興味アリアリって感じで眺めていた。もちろん積雪期にしか歩くつもりはないだろうが。
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ここからは西側に2つのピークが見える。ひとつは大岩が乗っかっているピークで、もうひとつ(右)は目的の山頂だ。敦賀港を見ながら、当然のようにラッセル。ちなみに左のピークは経由しない。だって登り返すのシンドイもん
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12:05、全員登頂。約4時間かかったことになるが、沿面距離約3km×標高差700mの深雪ラッセルの行程を考えると、まあこんなもんだろう。残念ながら再び雪雲に覆われてしまい、同じ敦賀三山であり、この山域の盟主たる野坂岳の姿は隠れてしまったが、インディアンでの絶景を堪能できているので誰も文句は言わなかった
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それでも大岩のあるピーク(左)や、火力発電所の煙がたなびく敦賀の街並みともう一つの敦賀三山(西方ヶ岳)はまだ見えていた。
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帰路は往路を辿るが、雪原・奇岩・ブナ林・霧氷・ガレ谷の鞍部と変化に富んだこのコースを復習しつつ、1.5時間で駐車地に降りついた。駐車料金もとらないドライブインの主には何か悪い気がしたので、蕎麦でも食べるつもりで下山したのだが、残念ながら本日の営業終了の看板が・・・ありがとうね。
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山行日:2013/1/27(日)
形態:7名
天候:曇り時々雪一時晴れ
撮影機材:PENTAX k-5,16-50mmF2.8

二人のラッセル

1年ぶりの松本地蔵だが、雪は昨年よりもちょっと少なかった。
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ここから先はデブリっぽい跡がしばしば出てくるトラバース。倒木が何度か往く手を塞いでることも、まあ経験済みだ。昨年は低巻き?して越した倒木(中央↓)は、這えば通れるように枝切りされていた。
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トラバース帯を過ぎて鞍部に出る。出発から1:30ほど経過。重たい新雪だが、さらに重たい自重で深く沈む。昨年はもっと雪が締まっていたように思う。木々に着いた雪がそのことを表している。
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時折晴れ間は出るものの、基本的には雪雲が支配する天気。まあ今日は展望を重視しない山旅なので、曇ってくれた方が都合がいい(樹を撮るとき、コントラストが強すぎる晴れは、よろしくない)。
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トレースは全くなく、完全なるラッセルの山行となる。こんなに真剣にラッセルをしたのはずいぶんと久方ぶりだ。その作業もかなり飽きてきた頃、やはり昨年も出会った大杉が近づいてきた。
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もっとも今日はこの樹に再訪しにきたわけではない。しかしこの調子だと、目的地まで達することはできるのだろうか。
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ここから稜線まではあと一息だが、かなり急斜面のラッセルをこなさなければならなかった。それにしても山ノ神はずいぶんと器用に、そして逞しくなった。ラッセルにもちょいとしたコツが要るのだが、上手に雪壁を突破していく。
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12:30、大彦峠分岐に到着。登山口から4:40もかかってしまった。それでも昨年よりは40分ほど早い。雪の状態を考えると、少しは進歩したと思いたくなる。
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通常なら撤退すべき時刻だが、今日はもう少し頑張ってみる。だったここで引き返したら去年と同じだもん
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T字路であることを示す指標。象さんの鼻みたいになっている。
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まずは一つ目のピークである烏帽子岳を目指す。標高差はないので、無雪期なら軽快に縦走できるだろう。現在もところどころは風で固くなっている箇所もあるが、やはり吹き溜まったりしている箇所の方が多いのでラッセルからは解放されない(っていうか、今日はずっとラッセル)。 
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この稜線部はアシウスギの宝庫。しかしそれは目的の一本ではない。
13:00、烏帽子岳到着。ここにもアシウスギが立っているが、さほどの大きさではない。そしてここから一旦50mほど下り、雪庇を伴う稜線の緩やかなアップダウンを越えていく。
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白倉岳の直下はやはり急な斜面で、ラッセルにも一苦労だったが、ここでも山ノ神が大活躍してリード。私は作っていただいた道を登らせていただく。
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13:50、旧朽木村の単独最高峰に到着。積雪深は1mぐらいだろうか。晴れれば東側から展望があるらしいが、やはり雪雲が支配しているので、それは叶わなかった。
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そしてやはり今日はこれまでだ。次の南側にあるピークに本当は行きたかったのだが、それは相当頑張らないとダメなようだ。あ、無雪期になら簡単に行けますが、どうしても雪の多い時期に行きたいという理由があるのだ。
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踵を返してピストンで戻る。周回なんてとんでもなかった。雪庇の下に安曇川が見えた。
下山は早い早い。登りの約1/3の2時間ちょっとで登山口に着いた。
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最終目的地までは辿りつけなかったが、一応ピークは踏めた。しかしそれも山ノ神なくしては到達できなかっただろう。
 
 

山行日:2013/1/20(日)
形態:ペア
天候:曇り時々雪
撮影機材:PENTAX k-5,12-24mmF4,18-135mmF3.5-5.6

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