臆崖道の山日記

何かこのブログも閉鎖されるみたいですねw

屋久島と九州の山

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垂直分布再び(14)

5/4(月)、朝9:30にガイドさんのクルマが宿に到着。
東京から来られた若いご兄妹と挨拶をかわし、再び西部林道へ向かう。
当初は鈴川を予定していたのだが、小雨がパラついており増水した場合のことを考えて場所を変更するとのこと。
西部林道の標高約150m地点にクルマを駐車し、海に向かって降りていく。ヤクジカが不思議そうにこちらを見る。
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このガイドさんは北海道出身だが、エコツアーの草分け的存在で、メディアにも頻繁に登場する有名ガイド。ガイドさんの指定はしなかったのでが、沢登りの種目を選択した場合おそらくこの方が登場するとは思っていた。
もちろん屋久島の自然(特にコケの大家らしい)にも精通しており、どれもこれも同じに見える照葉樹林の種類も、懇切丁寧に教えてくれた(すぐに忘れたけれど)。
海が見えた地点から入渓する。
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まずはへつりの練習。沢ヤさんというのは、クライマーの変種というのがよくわかった。あちこちでボルダリングのような「課題」があり、実演してくれた。ちなみに私がクリアできたのはなかった。っちゅうか、メンドくさいから泳いで通過したりしてw
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この某沢は初心者でも楽しめ、また何回来ても飽きないとのこと。魚はいないけどね。
※屋久島に魚がいない理由を訊いてみた。私は『激流ゆえに棲息できない』説だと思っていたが、このガイドさんいわく『7000年前の海底火山噴火による絶滅』説を唱えていた。誰もわからないけどね。
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この黒い岩がホルンフェルス。ハンマーで叩くと花崗岩とは比べ物にはならにぐらい硬い。
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某沢の大滝。あー間違っても瀬切川ぢゃありませぬ〜
もちろんシャワーなどはせずにザイル確保で左岸のバンドをクライム。
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こちらは奥の滝。このご兄妹、沢登りははじめてらしいが、なかなかスジはよろしいようで。
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ここで遡行終了だが、私は滝なんぞに打たれてみました〜w
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ちょっと冷えた体は、永田にある隠れ家的ホテル(つ○のや)のお風呂に入ってまったり〜
このときは女性が露天風呂、男性は岩風呂(内湯)でした。
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ここは私が泊まった民宿(やま○ょん)の3倍以上のお値段なのだが、入浴料金は500円(税抜き)とかなり良心的価格。雰囲気もとてもいいしね。
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ということで屋久島の、ぷち沢登りを体験した一日でした。
遡行中は雨も止んでくれてたしね。

ガイドさんにはそのまま安房(あんぼう)まで送っていただいた。
というのも本日(5/4)は宿を予約しておらず(おそらく屋久島のあらゆる宿は満室)、キャンプ場でしのぐことにしたのである。
番屋峰キャンプ場という海辺のTSはかなり人が入っていたが、快適な夜を過ごすことができた。やっぱり下界はあったかいねぇ。
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さて残り2日、どうしましょうか?
(つづく)

垂直分布再び(13)

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大川(おおこ)の滝は、永田岳を源流とする大川が海岸近くで88mの滝となって流れ落ちるところ。この滝は花崗岩よりもずっと硬いホルンフェルスという熱変成岩でできている。つまり花崗岩の元となるマグマが隆起した際に、それまで表層にあった堆積岩がそのマグマに接触し、変成(=焼きが入ったわけだねw)してカチカチになったらしい。そのため、フツーの花崗岩なら削りとってしまうような屋久島の奔流でも、滝の形状を保ち続けている。
前回の訪問(秋)でも、今回と同じく水量は少なかったので、滝はかろうじて2条(右側にちょろちょろともう一筋流れ落ちている)なのがわかるレベルだった。
これが増水すると2条の滝がくっついていき、ものすごい迫力の1条滝となるらしい。そして大増水すると、落ち口から水が前(水平方向)へと飛び出していき、この画像中にある石のテラス(人が立っているところ)まで水が直撃するらしい。もちろん見物客は慌てふためいて逃げなければならないそうだが。

永田が時計の短針で言えば10時の位置にあるのに対し、8時に位置にあるのが栗生(くりお)集落だ。ここでは海・川・山と3拍子揃った自然観察を楽しむことができる。
つまり西部林道の南側の起点とも言える。海岸には屋久島青少年旅行村があり、マリンスポーツやキャンプを含めたアウトドアを満喫できるはずだ。
温暖な気候で晴天率も高いので、今年7/22の皆既日食の観測地点としては好適なロケーションだと言える。



水量は少なめだが、それでも滝壺近くのテラスに立っていると、少なからぬ飛沫を浴びる。スローシャッターを切るのはちょっと無理なぐらい。
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落ち口のアップ。奥岳に降った雨は、標高差2,000m近くを10Km少々でイッキに駆け下り、黒潮の海へと循環する。「水の屋久島」たる迫力だ。
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GWまっさかりとあって、観光客はとても多い。皆さん当たり前だが眼前の滝に視線は釘付け。路傍の花にはあまり見向きもしない。
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岩間からツツジの花一輪。これもあやうくオバちゃんの下敷きになりそうだったw
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妙に人臭くなりすぎたので、再び自転車に乗って栗生集落へと向かう。あれ?お前さんはタヌキやんけ! っちゅうか、あんたは本来ココに居てはならん哺乳類のはずなんだけどねぇ。
※屋久島にはタヌキやキツネの類は本来いない。誰かが本土から持ち込み、野に放したという噂も。
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丁度お昼時なので、看板につられて一軒のお蕎麦屋さんに入る。ざると鰻丼のセットを注文し、やはりウマー♪
お値段は、まあこんなもんかな。ここのお店は店内の雰囲気もそうだが、縁側から見える庭の景色がよかった。
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尾奈かがふくれたので、栗生河口近くのメヒルギ(マングローブの一種)の小群落を観に行った。
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ここは一応メヒルギの北限となっているらしい(5/26訂正:メヒルギの北限は鹿児島県喜入町が正しいそうです。byおっこ丸さん&かずたかさん情報)。ただ、ちょっと規模が小さすぎたのでウーンって感じ。かつてはもっと群生していたらしいのだが。
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お次はシャクナゲの森公園へハシゴ。画像右側の鋭鋒はカブトガ峰(標高250m)、左奥の岩峰はたびたび紹介している七五岳。あー登りてぇw
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シャクナゲは西洋品種についてはいろいろ咲き誇っていたが、肝心のヤクシマシャクナゲに関してはまだ蕾の状態だった。まあ山の上のヤクシマシャクナゲは6月に入ってから開花するらしいから、里でもGWはまだ早いのかな。
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このシャクナゲの森公園は小楊子川の右岸沿いに開園されている。シャクナゲだけでなく、水辺の景色も楽しむことができるので、行って損はないかな。
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あとは栗生のSマートでレンタサイクルを返却。ついでに今夜のエサも買出しする。何故か赤飯のパックと、天ぷら詰め合わせ、お刺身と購入。
バスで平内にあるほとんどタダ同然の素泊まり民宿(相部屋だがキレイな施設、風呂やウォシュレット完備、ただしお酒は×)に入り、汚れ物の洗濯などをする。
夜、ガイドさんから入電。翌日の天気がちょっと心配だが、宿まで迎えに来てくれるとのこと。
(つづく)

垂直分布再び(12)

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屋久島の西海岸とも言える永田〜栗生(くりお)までの海岸線約26kmをつなぐ舗装道路。ほぼ全域において世界遺産登録地域に指定されており、海岸部としてはここだけである。
照葉樹林の緑のトンネルの中をフォレストウォークしたりバイク等で走るのは、さぞかし爽快であろう。海岸から山岳地帯まで急峻な箇所が多く山崩れによる害も多いが、植物の垂直分布の様子もうかがうことができる。
一部を除いて道幅は狭く、カーブも多いため、車同士の行き違いは苦労する。また永田〜栗生間において、途中売店はもちろんのこと集落は一切ない。



永田橋の横のガソリンスタンドで、予約してあったレンタサイクルを借りる。予報では曇り時々雨であったが、結構晴れている。必要最低限の荷物を詰め込んだデイパックを背中に、南へと向かう。
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口永良部島は、やはり近くに見えたままだ。この西部林道は基本的には携帯電話が繋がらない。しかしながら、20km離れている口永良部島かのものか未確認だが、たまに海岸べりで電波が立つことがあるらしい。
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途中、永田灯台へ寄り道する。
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海岸線はこんな感じ。とても泳げるような場所じゃない。
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照葉樹林の花。アブラギリかな?
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それにしても上り坂が多い。なのでほとんど自転車は降りて、押しっぱなしだ。ヒィヒィ。
この辺りは標高300m近くもある。海岸に近い低山にも花崗岩が露出している。屋久島が花崗岩の隆起してできたものだということがよくわかる。
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毛づくろいをするヤクザルのファミリー。当たり前のように見かけた。
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国割岳方面へと上昇する尾根。照葉樹林の新緑がこんなに美しいとは。
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調査中。
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立神岩が見えてきた。ようやく下り(かなり急だ)なので、スイスイ飛ばす。
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屋久島のレンタサイクルは、指定の取扱店で借りると、別の店での乗り捨てが可能。今回はこのシステムを活用し、西部林道のサイクリングができた。
(つづく)

垂直分布再び(11)

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屋久島の北東部にある永田地区は、唯一奥岳を見ることができる島の集落である。農業が盛んなところで、水田はもちろんのことポンカン・タンカンなどのフルーツの果樹園もあちこちで見かけた。
また海岸にある「いなか浜」は、アカウミガメの上陸密度日本一だそうで、これから7月にかけてその様子を夜に観察することができるとのこと。
屋久島全体を本州にたとえると、その位置(山と海の関係)から永田地区は『日本海側』気候の様相がうかがえる。つまり、夏場の南からの湿暖流の影響は少ないため雨は少なく、逆に冬は大陸からの季節風が吹き付けるため寒さはそれなりに厳しい。これは今回の縦走のスタート地点である尾之間(島の南側に位置する)とは逆の気候特性でもある。



林道をゆるやかに下っていく。さすがに脚にキているので、流すような感じでしか歩けない。
しばらく行くと、横河(よっご)渓谷入口の駐車場があり、観光客も何組か散策に来ていた。
見返りの永田岳。『ゼロ to ゼロ』(スタート地点の尾之間のAコープは、正確には海抜0mではないけど)を縦走できた充足感を、ふーっという溜息として口外に放出する。
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横河渓谷は散策せずに、そのまま今宵の宿へと向かう。沿道にノアサガオが咲いている。朝開花したときはブルーの花らしい。時間とともに赤みを帯び、夕方にはしぼむ。
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えっとぉ、これは・・・ナデシコっぽいけどわかりません。
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こちらはヒナギキョウ。関東以西ではよく見かける山野草のようだ。
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果樹園を抜け、周りが田園風景に変わる。海岸が近いことを示しているようだ。永田橋(バスはここが起点となる)の横にある売店のおばちゃんは、田んぼ仕事も同時にこなしているようで、まことに田舎ののどかな午後がそこにはあった。

こうして、ひとつの縦走が終わった。
今回歩いたコース↓(1日目=緑、以下赤、青、黄色の順が行程)
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山行日:2009/5/2(土)
コース:鹿之沢小屋540〜姥ヶ岩屋820〜岳ノ辻950-1005〜第1休憩所(露岩の展望地)1130〜永田岳登山口1240〜永田橋1340
形態:単独
天候:晴れ時々曇り



今回永田で泊まった宿。北アの山小屋の2/3の料金で泊まれる。歯ブラシ等アメニティグッズの類は何もないが、もともとそういうものを担いで歩いてきた身なので、むしろ過剰なサービスがなくてよい。
それでいて、料理はとても美味しかった。
まずはシャワーを浴びさせてもらい、一服した後もういちどゆっくり湯につかる。
晩御飯はおかずが4品もあり、むさぼるように食ったのは言うまでもない。ホントに跡形もなくたいらげてしまった。特にカンパチの刺身とさつま揚げがウマー。
また今宵だけは瓶ビール(大)を飲んだ。もともとお酒は「なくても構わない」タチなのだが、さすがに爽快感は倍増した。
っちゅうか、山から降りてから食うメシほどウマイものはない!!!
ちなみにこの宿、黒部のセンセも使っているとのことw
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翌朝、宿を辞して永田浜の方へぶらりと歩いていく。デカザックは前日すでに島内の平内集落へ送っている。朝の永田岳は逆光のためシルエットとなってしまうが、それもまたいい風景だ、
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ハイビスカスや
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オオキンケイギク
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そしてテッポウユリなどが海岸線を彩る。ああ、南国だなぁ♪
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浜辺に出る。南方には電波塔の建つカンカケ岳と照葉樹林の山肌。
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そして北方向には、噴煙噴き上げる硫黄岳がかすむコバルトブルーの海があった。昨日、永田岳山頂から見つめていた場所に、今こうしているわけか。
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さて、今日の予定であるが・・・(つづく)

垂直分布再び(10)

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岳ノ辻より下の永田歩道は、これまでの快適な尾根歩きとはうって代わり陰鬱で急坂の登山道になる。主稜の北側に入り、そして照葉樹が多くなるため、太陽の光が直接射し込む場所はほとんどなくなる。そして条件によっては名物・ヤマヒルのオンパレードというから、これはもう二度と歩きたくなくなる人も続出とか。この暗い,キツイ,ヒルってるの三拍子揃ったマイナールートを下った果てには・・・あるいは海岸線から登りつめたその先には、きっと充実感を味わうことができるだろう。
なお、水場は尾之間歩道よりもかなり少なくなるが、それでも乾き苦しむことはなかろう。



姥ヶ岩屋から40分ほど進んだところに小さな沢があり、ここが岩屋から最短の水場ということになろう。
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八井ノ鼻の南側を巻き、途中国割岳を左手に見ながら、アップダウンを繰り返しながらも緩やかに下っていく。マップ上の七本杉はどこなのか、さっぱりわからなかった。
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そしてようやく岳ノ辻に到着。竹ノ辻や嶽ノ辻などいろいろな表記が混在している場所だ。ちなみに地面に落ちている割れた指標に記されている「標高1319m」は八井ノ鼻の標高なので、間違っている。正しくは標高1186mの地点だ。
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ここは広場になっており、水場はないもののテントは張れそうだ。地面のあちこちにスミレ(ヤクシマスミレ?)が可憐な花を咲かせている。
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コケの花?なんてないよね。どなたか教えてください。
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そしてここから歩道は一旦登り返した後、90度右折れする。冒頭で紹介した標高差1100m余りの陰鬱な世界に入るわけである。それでも途中、サクラツツジの花が咲いていたり、ギザギザの葉っぱに白い花を咲かせるハイノキがアクセントがわりとなっていた。
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また2箇所ぐらい展望地があり、樹間から永田岳(右奥)とそれに連なる北尾根を、また別の角度で遠望することができる。
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すると下からデカザックを背負った二人組が、息を弾ませながらも登ってくるではないか。どこの世界にも物好きはいるもんやね〜w
標高300mをきった。4日間の山歩きも終焉を迎えようとしている。しかも幸いなことに、乾燥した晴天が続いたためか、ヤマヒルちゃんの登場はなかった。これはラッキー♪
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やがて植林の杉林となり、その中にクワズイモの大きな葉が出現した。
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尾之間歩道最下部とはちょっと違うものの南国の植生となり、永田歩道入口へと降り立った。海抜10mの永田橋までは林道歩き2.5kmを残すのみである。
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(つづく)

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