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昨日(2/5)17:00の和歌山県北部(和歌山市)の予報を見て驚いた。何をかというと、天気ではなく本日(2/6)の最高気温の数値である。
最高気温が17℃って!
ホンマにそこまで上昇すんのかいな。だって隣県(大阪市)の予報数値は11℃止まりだし。直線距離60㎞余の差で、そこまで気温違うとは思えんのやけど。
おそらく前線に向かって、南西方向から暖気がクサビのように、高知や和歌山めがけて突っ込んでくることを予想したため、この17℃という数値をはじき出したんやろうね(高知市や潮岬の予想も17℃)。
下図は850hPaにおける、気温予想図。上空1500m付近なので、おおよそこの数値に+9℃を足したら地上気温の目安になる。
で、本当に17℃まで気温が上がったのかどうかを検証だす〜
本日の和歌山市の1時間ごとの気温を、アメダスでみると・・・
10℃までしか気温が上がってないやないの〜
これは大ハズシやと私は思ったけど、どう思いますか?
ちなみに私は気象オタクを自認しているだけあって、基本的には気象庁の味方だす。気象のことをよく理解しようとせんのに、天気予報がちょっと外れただけでアホボケカスと気象庁を罵るような、浅はかなことはしまへん。
でもね、気温は登山する上で(農業する方もそうかな)、かなり重要なファクターなんですわ。特に冬山では。
2・3℃やったら誤差範囲やと思うけど、7℃はちょっとね。だって、着ていく服装も予想気温に合わせて変えるし、異常高温だったら雪崩にも注意せなアカンし。雪の状態だって気温が上がり過ぎると、歩行困難になるしね。
おそらく予想よりも暖気の突っ込みが弱かったんだろうね。それともそのタイミングが後ろにズレたのかも。だって、白浜では夜になってからグングンと気温が上昇しているからね。
もっとも、最高気温は何も日中である必要はないので、南紀白浜に限って言えば、2/6の最高気温=17℃というのはドンピシャなのかも。
潮岬では、この夜間の1時間の間に5.5℃も気温が上昇している(21時=11.6℃⇒22時=17.1℃
土佐清水では22時現在、18.6℃まで気温上昇
でも和歌山市と高知市では全くそれに及ばない(10℃近辺)ので、外したと思われても仕方ないのでは。
人智の及ばないことがある自然現象だから、外すことは仕方ない。でも大きく外したときは、何らかの理由(何故外してしまったのか)をwebサイトでいいから記して欲しい気がする。
(2012/2/7 19:30追記)
おっこ丸さんによると、本日の関東地方(関東地方と言っても広いから、全部を指すわけではないだろうけど)の最高気温は17℃という予想らしい。
んで、その結果は・・・詳しくは気象庁のアメダス画面をご覧ください。
前日の紀伊半島と同じく、南西方向からの湿暖流が突っ込んできて、その風がブチ当たる伊豆や横須賀、房総半島で午前中を中心に17℃ぐらいまで上昇した。羽田でも午前8時に17℃まで上昇(都心では10℃にも満たなかったが)。
千葉市でも9時がピークであるが、生温かな南風に吹かれたことだろう。
そういう意味では、昨日も今日も、気象庁が大ハズシしたということはないのかも、ですな
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気象蘊蓄
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これを書いている今、日本列島は今シーズン一番の寒気の先陣の攻撃を受けている状態である。
今回の寒波は、激烈に寒くて、そして長〜く続きそうでっせ〜
上図は、本日発表の週間予報支援図(FXXN519)だが、上段左側が500hPa(上空約5500m)等高線図で、この期間、日本の上空を北にある低圧部から伸びる気圧の谷(トラフ)が次々と通過していく。そしてかなり強烈な寒気がずっと居座る予想だ。前々記事で紹介したように、地上で(降れば)雪となる目安の850hPaにおける-6℃線(上段右側の図)を見ると、1/27(金)のみ多少北上するものの、あとはすっぽりと日本列島を包みこんだ状態だ。
まさに、冷蔵庫の中に1週間以上入ったままの状態とも言える。
これは(地上における)気温偏差予想でも顕著に現れている。
水色で塗りつぶした期間が平均気温より寒い予想となっているが、この1週間は寒さと大雪(日本海側の地方)に対して我慢を強いられることになるだろう。
そもそも寒気はどこで発生するのか?
それは紛れもなく北極(付近)である。そして蓄積されたその寒気の塊は、北極振動によって放出される期間がある。日本にやってくる寒気はシベリア経由の乾いた寒気団だが、それが暖かな日本海から発生する大量の水蒸気を受け取り、日本海側の平地や山に雪を降らすのは、誰しもが知っていることだろう。
西高東低という冬型の地上天気図のときに、それは筋状の雪雲となって、衛星画像などで顕著に視覚化される。
大元の寒気が強い場合、しばしば大雪となるが、その目安となるのが日本海(寒帯気団)収束帯=JPCZだ。これは朝鮮半島の付け根にある長白山脈(白頭山など標高2500m級の山がある)によって南北に分流した冬の季節風が、日本海で再び合流(=収束)するときに発生する雪雲である。風と風がぶつかり合う収束帯というのは、雨・雪・落雷などの激しい気象現象をもたらすが、このJPCZもまた然り。週間アンサンブル予想図(FEFE19)においては、扇型の降水域(ハッチング部分)となって顕在化している。
多少扇のカタチは崩れている日もあるが、それは冬型が多少なりとも緩んでいるときである。このように強弱をつけながらであるが、期間中は日本海側、特に北陸地方で大雪の懸念が心配される。そして「強い」ときは、太平洋側にも雪雲は流れ込んでくることも備えておく必要がある(今夜の関東地方のように)。
では何故、今回はこんなに冬将軍が長居するのか?
それはベーリング海付近にある“ブロキング高気圧”のせいだ。
上図は北半球の500hPaにおける5日間の平均高度図だが、左側は2日前〜2日後の5日間平均、そして右側は4日後〜8日後の5日間平均を予想したもの。ハッチング部分は、負の偏差すなわち平年よりも気温が低い部分を示している。
北極からの寒気は、Lで示した低圧部の方へと流れ込むが、その北東にある先に述べた“ブロッキング高気圧”(Hで示した部分)に邪魔されてなかなかその状態から抜け出せない。つまり上記期間は、日本列島が寒気の溜まり場になっていると言っても過言ではない。
さてさて、まだまだエンドが見えない今回の冬将軍の長期滞留。まさか梅雨のように1ヶ月以上も長居することはないと思うが、この先の500hPa図の変化が楽しみ(苦しみ?)だ。
2012/1/24 20:00追記
本日(1/24)正午の衛星画像(可視)をご覧いただこう。
北日本(東北より北の地方)の日本海側には、寒気による筋状の雪雲が平行に走っていることがわかる。
それとは別に、山陰〜北陸(特に若狭湾付近)には扇型をした、ひときわ濃い雪雲があるが、これがJPCZである。朝鮮半島の付け根にある白頭山(標高2744m)によって南北に分かれた季節風が、風下側である日本海で収束することにより、活発な積乱雲(雪雲)を形成している。しばしばそれは擾乱※(渦を巻くこと)となり、雷
※本日12時の地上天気図には、その擾乱は小さな低気圧となって描かれている。
太平洋側の住民は、真冬に雷?と聞くとフシギに思うかもしれないが、日本海側の住民にとっては当たり前のことなのである。
2012/1/26 19:40さらに追記
本日の朝刊記事より。
ブロッキング高気圧のことが書いてある。気象ネタはめずらしくないが、ここまで突っ込んだ解説付きの記事はめずらしい(かな?)。
天気図が読めるようになりたい、など思っておられる方は多いだろうが、要は気象について「興味がある」かどうかだ。SF世界のスペースコロニーで人工的な気象を生み出すなんてことは、この地球においては到底できやしない。その“御しがたい”自然現象を解明し、予測していく「気象学」は、とても面白い。登山をはじめとするアウトドアスポーツも、いい天気の元で実行できた方が楽しいじゃないですか。
私が『晴れ男』と呼ばれる?のも、そんな理由からです。
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異常に暖かかった昨年の11月〜12月上旬だったが、それ以降は平均するとフツーに寒い冬となっている。
雪や冬山に興味のない方はずっと暖かいことを望むのかもしれないが、我々は暖冬を歓迎しない。寒すぎたり、メチャクチャな大雪になるのも困るが、平年並みの寒さと雪量は好ましい。
っちゅうか、冬は寒いのが当たり前やからね。
下のグラフは、気象庁のデータから今シーズンの12月と昨日までの奈良市の気温の推移を示したものである。
(今)が付いたギザギザのプロットが、2011年の12月から1月15日までの気温のデータ。そして太くて緩やかなカーブのプロットが、30年間の平均気温(日平均,最高,最低)のデータである。前者が後者を上回ったら、平年よりも暖かく、下回ったら寒いということになる。
こうしてみるとクリスマス前後は寒波が居座ったため低めとなったが、現在はまあフツーの気温だということがわかる。
さて、問題はこれから寒さが持続するか、否かである。1ヶ月先までの長期予報に関してはまるで私はアテにしていないが、少なくとも7〜10日先までの傾向は専門天気図から読むことができる。
まず今週の金曜日から、本州の南岸を低気圧が東進することが予想されている。
南岸低気圧と言えば、晩冬から春先にかけて急速に発達し、そしてしばしば太平洋側に大雪(※でも日本海側の地方にお住まいの方にとっちゃ、プ
今回は、あまり発達するようではなく、前面の寒気も緩やかなので、雪じゃなくて雨の予想となっているが。
問題はこの後に大陸から、西日本から周り込んで襲来する強い寒気である。その強さは週間予報支援図(FXXN519)の500hPa図を参照していただくとおわかりだろう。
南岸が去った後、月末までは結構な寒さが続くので、西日本の高い山岳は積雪量が増えると予想。もちろん北陸〜北日本の山岳でもドカ雪になる可能性が高い。
八ヶ岳や奥秩父、南アルプスは、現時点で少雪傾向だが、この寒気でどのようになるか興味深い。
もっとも、この予想は日が経つにつれて変化(上方or下方修正)する可能性があるので、今後も週間予報に注目だ。
(1/17 22:40追記)
本日午前、近鉄大阪線で八木から中川方面へ抜ける途中、昨夜降った雪が、榛原〜名張〜青山町辺りを白くさせていた。これも南岸低気圧のもたらした雪である。さて、今週(金)〜(土)の南岸がもたらすのは、雨か雪かどっち?
(2012/1/17 AM10:00頃撮影,伊賀上津〜西青山間。これよりも室生口大野付近の景色がとても美しかった) さて、 冒頭の記事を書いた2日後の週間アンサンブル予想図(FEFE19)を見てみよう。南岸通過→西から寒気流入という図式はもはや確実と言える状況が明らかになってきた。
しかし1/16のFEFE19と比べると、南岸低気圧の通過の形態が変わってきている。両予想とも1/20に南岸が通過するのは同じだが、本日発表の予想では1/22にも2発目の南岸が通過し、その後急速に発達するとみているわけだ。ということは、1/20〜22にかけては太陽側でもまとまった雨あるいは雪の可能性があるということだろう。
そして来週になるとJPCZが出現し、今度は日本海側で大雪の可能性が。
そのJPCZをもたらすのは、他ならぬ大陸からの寒気である。その様子を週間予報支援図(FXXN519)でみてみよう。
850hPa(上空約1500m)の気温予想図(上段の右側)の流れに注目していただきたい。(降れば)平地でも雪の目安となる-6℃線を青色で示した。比較的暖かい日和が続く日曜日までは、-6℃線は東北北部まで北上しているのだが、週明けと同時に西日本から流れ込み、1/24(火)には日本列島をすっぽり覆うようになる。もちろん太平側では、寒いけど乾いた晴天が続くいわゆる『冬型の気圧配置』になるのだが、日本海側の積雪量は再び増えていくだろう。
そしてその状態は、つまり寒気の流れ込みは1/26以降も続きそうな感じに、私は見える。
さて、日本海側に大雪をもたらすJPCZだが、それって一体何?という質問には、また後日お答えすることにしよう。
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12/22(木)に二つ玉低気圧が通過した後、強烈な寒気が西回り※1で流れ込んできた。
二つ玉のうち日本海低気圧の方は、宗谷岬付近で急速に発達(いわゆるバクダン)し、日本列島は強い冬型の気圧配置になった。
ただ上空の寒気(大雪の目安となる500hPaにおける-36℃線は、12/23(金)の時点でもまだ北陸地方止まり。この日、白馬村から見る後立山連峰には低い雪雲がかかっていたが、下界(白馬村役場付近)では降雪はなかった。また南アルプスや八ヶ岳は、快晴に近い状態。
そして翌日(12/24)はその-36℃の寒気が南下する予報だったので、朝から大雪になると思われたが、実はそうではなかった。何と後立山連峰にかかっていた雪雲が取れて、くっきりと白い峰々が朝日を浴びていたのだ(次の記事参照)。
これは日本海に発生した、小さな小さな低気圧(1012hPaのL)のため。
この低気圧、地上天気図ではわからないが、高層天気図では強烈な寒気核を持った“寒冷渦”なのである。しかしこの時点では等圧線の間隔が広がり(=風が弱くなる)、また相対的に(低気圧と低気圧の間にある)高圧帯に入ったためか、一時的な好天となった模様。正確にはそうとも言えないのかもしれないが、一種の『疑似好天』状態が、半日弱続いたのである。
ただ、これはやはりイットキの晴天であって、ゴタテでは早くも10時頃にはその有効期間は終わった。この小低気圧が近づき、そして通過すると等圧線の感覚は再び密になり、また東西に寝る形=里雪型の冬型※2になるため、下界でもしっかりと降雪に見舞われるようになった。
そして本日12/25は再び等圧線は山雪型※3となり、中部山岳はドカ雪や暴風雪になっている。今回は寒気が長く居座るために、北アルプスや紀伊山地の青空は12/28まで復活しないと思われる。
まさに文字通りの『クリスマス寒波』となったわけであるが、年末年始は比較的穏やか
※1:大陸からの寒気が九州や西日本の日本海側から南下する状態。屋久島の山岳は、南にあるからといって暖かだろうとか勘違いすると、とんでもない目に遭う。
※2,3:冬型の気圧配置にもいろいろあって、山雪型と里雪型に大別される。詳しくはこちらをご参照ください。
我が家は平穏な夜だ。少なくとも単身赴任のハナシは今のところ出ていない・・・
(山ノ神・作)
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NHKの番組で興味深い話題があったので、視聴。植物生理学の見地から、わかりやすく表題のテーマを説明しているので、ご興味のある方は再放送を見られたし。
個人的には紅葉のメカニズムは知っていたのだが、落葉のメカニズムとそれ以降の循環型としての葉っぱの役割が、とても勉強になった。
再放送は、いずれもBSプレミアムで
●11/22(火)午後0:00〜0:45
●11/23(水)午後5:00〜5:45
ちなみに大凶作と評された今年の涸沢で撮影したものだが、その惨状の景色はさりげなくスルーしている
(いわゆる定番の涸沢の風景が、10/2で終了していることに注目)
あと、今年の高山帯の紅葉についてだが・・・
確かに中部山岳の2000m以上では、完全に赤くならないうちに降雪に見舞われたため、絶頂前に落葉してしまった(らしい。私は観ていないので)。
しかしそれはあくまで人間側から植物に向けられた“ぼやき”であって、それも自然現象のひとつだ。毎年毎年、同じ色合の紅葉が再現されるというものではなかろう。ブレがあって当然だと思うのだが。
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