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めずらしく7月中旬に梅雨が明けた。
サブハイ(太平洋高気圧)はその後、梅雨明け10日という格言?通り、周期的に後退と張り出しを繰り返した。ちょうど後退したときに東北やアルプスに特攻してしまったのが痛かったが
そして例年ならばお盆を過ぎる頃には5880コンター※は南に下がり、朝晩は涼しくなっていいものだが、今年はまるでその気配がない。それどころか、9月に入ってもサブハイは頑張り続けている。
※5880コンター:500ヘクトパスカルにおける5880m等高度線。この線が北へ(図中の上の方へ)張り出すと、北陸や東北も夏の空気に覆われる。つまり夏山の晴天が続くわけだ。
8/17以降はガンガンの「夏」の勢力圏。北アを訪れた方々は、笑いが止まらなかっただろう(いや、酷暑のため水の乏しい稜線では辛かったかも)。
私はと言うと、お盆以降はアルプス遠征は休止。しばらくは地の底を這いずり回って涼むことにしよう。
(しばらく山行記事の更新は、「裏」で行います)
(2010/9/3 大峰栗平川支流にて)
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気象蘊蓄
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北アルプスの夏・・・
(2007/8/16,三ツ岳にて)
去年は夏がなかった。梅雨明けがなく、お盆にようやく天候が安定したと思ったら、それはもはや秋の空気だった。
今年の夏の訪れは早いようだ。この時期に5880mコンターが梅雨前線を押し上げて消滅させる(はずだ!
梅雨明けが早いと、お盆の頃には5880mコンターが後退してグズグズになるときが往々にしてあるようだが。
もっともあんまりサブハイが強すぎると、下界は猛暑・酷暑で大変だけどね。 |
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今日は朝からいいお天気になりましたね。皆さん、行楽を楽しんでおられると思います。
さて、前回出したクイズの答えを書きます。
Q1は難しい問題なので、後回し。Q2から行きます。主に台風関係ですね。
Q2:台風は熱帯低気圧の一種である。
A2:○ 低気圧はざっくり分けて、熱帯低気圧と温帯低気圧があります。台風は、北半球に存在する熱帯低気圧で、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s以上のものを表現します。
Q3:台風も温帯低気圧も、そのメカニズムは同じである。 A3:× 温帯低気圧は、暖気と寒気のケンカ、つまり混ざろうとする力がエネルギー源です。そのため、前線(性質の異なる空気の境目)を伴います。
台風(熱帯低気圧)は、暖められた海水が蒸発→凝結するときに放出する熱をエネルギー源とします。よって陸地では発生しません。
Q4:台風は熱帯低気圧に変わることがあるが、温帯低気圧になることはない。 A4:× 台風は温帯域においてはエネルギー源の確保が難しくなるとその勢力が衰え、熱帯低気圧に格下げになることがしばしばあります(ただし、熱低でも水の災害には要注意です)。
また、熱低と温低では上記のようにメカニズムが異なるのですが、一旦勢力の衰えた台風が高緯度の寒気を引っ張り込んで、今度は温帯低気圧として再発達する場合があります。
その場合、高い山では吹雪になる可能性もあり、記憶に新しい例では、2006年10月体育の日連休に起こった、北アルプス(穂高・白馬)での大量遭難事故があります。
このときは、台風16号から変わった熱低が北側の寒気と混じり、急速に再発達する温低となりました。
Q5:山自身も低気圧である。 A5:○ 山は上昇気流を生ずる地形なので、それ自身も低気圧の一種と言えます。だから地上より天気が悪くなることが多いのですね。
Q6:爆弾低気圧は台風の一種である。 Q6:× 爆弾低気圧とは、24時間で中心気圧が17.8hPa以上(北緯40度において)降下する低気圧ののことをそう称する傾向にあるようですが、気象庁では正式な気象用語としては使っていません(→「急速に発達する低気圧」と言い換える)。よってメディアの天気予報おいても、この用語が出ることはありません。「ゲリラ雷雨」なんて用語も同じくくりですね。乱用は避けましょう。
またこれは温帯低気圧に関する事例を指しますので、台風とは異なります。
Q7:日本付近では温帯低気圧が発達しやすい。 Q7:○
日本は島国です。四方を海で囲まれており、海は陸地よりも相対的に暖かいです。よって、大陸からやってきた低気圧(冷たい空気)が日本近海に出ると、暖かい空気と混ざろうとする力が大きくなります。よって、温帯低気圧がしばしば発達する傾向にあります。「大陸で急激に発達した低気圧が、日本近海で急速に衰える」というのはほとんどないでしょうね。
これを言い換えると、日本は気象変化の激しい環境の国だと言えます。よって自然災害とは切れない関係にあるのですが、また別の言い方をすれば自然の恵みも豊かだと言えます。
たとえば日本が大陸と陸続き(日本海がない)だったとしたら、北アルプスは地形・植生的にも全く別の姿になるでしょうね(魅力が低下)。
さて、Q1の解答です。
Q1:この速報天気図にある小さな低気圧は、温帯低気圧である(2010/5/26)。
A1:×
これは寒冷渦(寒冷低気圧)と呼ばれるものです。一見、温帯低気圧みたいですが、性質が異なります。
まず前線と切り離されていること。寒冷低気圧は、それ自身が非常に冷たい空気の塊みたいなもので、暖気の侵入を許さず前線を伴いません。
地上天気図では小さな低気圧の姿ですが、上空には非常に冷たい空気が存在するため、大気の状態は非常に不安定になります。またそれに向かって上昇気流が発生するため、局地的に激しい雷雨や突風などが生ずる場合があります。高層天気図を見ればその存在感はアリアリなのですが、難しいのでまた別の機会に。
またこの寒冷低気圧は偏西風の流れとは切り離されているため、動きが非常に遅いことも特徴です。よく「雷三日」という諺がありますが、それはこの寒冷渦を指します。このようなときに山に行くのは、危険を伴うことを考慮しておかなければなりません。
以上正解を並べると、×○××○×○になります。
はっさく師匠とdahan先輩、7問中5問正解です。さすがですな。ご回答ありがとうございました。 おっこ丸さんが仰られるように、天気というのは因果関係(原因と実際の気象)と流れ(時系列)の繰り返しです。
それは天気図(速報図と予想図)からある程度読み取れます。
山に行くとき天気予報を確認される方は大勢いますが、マーク(
自称「晴れ男」の裏側には、こんな地道な側面もあることをご認識ください。
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本日(11/30)はド平日ですが、会社の公休日でした。久しぶりの平日登山と行きましょうか。 さて、どこへ行こうかな(もちろん日帰り)。 前日の17時予報によると、どこも晴れそうです♪ どちらかと言うと日本海側は、太平洋側よりも雲が広がりそう、てな感じです。 それでは決まりですね。今日は台高にしましょう。 朝4時ごろ、自宅を出発します。空は星がいっぱい♪ ところが・・・ 吉野川あたりからガスの中に入ってしまいました。まあ、これは朝のうちはよくあることだね。そのうち晴れてくるでしょう。 しかし・・・ 結果は一日中、どんよ〜り(涙)。雨こそ降りませんでしたが、何かスッキリしませんでした。 煮え切らないまま帰路につきます。 吉野川あたりまで戻ってきました。ふと空を見上げると、なんやて━━(゚Д゚;)━━! 何と!吉野川を隔てて北が快晴、そして南が灰色の雲に覆われているやないですか。 帰ってから衛星画像(可視)を見てみると、さらにビックリ!!!! おいおい、これって朝から奈良南部〜紀伊半島にかかっている雲、全然動いとらんやんけ(怒)! どうやら高気圧の外縁流と、気圧の谷(等圧線が曲がっている箇所)の影響で、四国〜紀伊半島に雲が掛かりっぱなしになったようです。 本日の正解は、鈴鹿や越美山地だったようですね(ガックシ)。 ・・・ちゅうか、そんなんわかりまへん。気象庁でも予測でけんぐらいですから。
というわけで晴れ男王者位は、明日また師匠に奪われそうです。 |
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どうやら本当にヤバくなってきた。少なくとも7月中に梅雨が明けることはまずなさそう。 週間予想の参考にするのは、専門天気図のアンサンブル予報支援図。これを見ると、太平洋高気圧の目安となる5880m等高度線は、8/1時点でもまだ日本の南岸までしか届いていないことが予想されている。つまり、梅雨前線はまだ本州にずっとかかった状態なのである。このままでは・・・最悪の場合、夏が来ない(梅雨明けしない)可能性もある(過去には1993年にあった)。 そうなったらもう大変。夏山は連日の雨やガスのショボイ天候がずっと続く。いやそんなことよりももっと深刻なのは農家の方々かもしれない(冷害で野菜の収穫量に大ダメージが出る恐れあり)。 あくまで予想なので好転する可能性もあるが、今までの傾向を見る限りそんなにブレないだろう。 7/5(日):ピンポイント爆撃で敗退→別館にてちょっとだけ掲載予定 7/11(土):紀伊山地のモスフォレスト→このブログにて間もなく掲載予定 7/12(日):サカモギ谷でさかもげ〜じゃなく出血→別館にて掲載予定 7/18(土):ばーちゃんは手強かった→このブログにて掲載予定 7/19(日):もぉー、食えん!→別館にて掲載予定
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