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11/14の朝食は“野生生物”にて摂ることにしていた。ここはちょっとしたテーマパークになっていて、豪州の有袋類や爬虫類などに近づくことができるらしいが、別料金がかかるし時間もとれないのでパス。
メシだけ食って、イベントの時間までまったり過ごすことにする。
ちなみにCNSでもそうだったが、HTIではとりわけ鳥さんたちの襲撃(イタズラ)が油断ならない。ちょっと隙を見せると、途端に食べ物や洗濯物が持っていかれる。
いちばんイタズラ好きなのは、ここで有名なコカトゥーと言われるキバタン。宿泊所の部屋にもずかずか侵入してくるぐらい。
んでもって、“野生生物”でもこいつが襲撃してきた。別名レインボーロリキートと言われるゴシキセイガイインコ。これはまた後日登場します。
そうこうしているうちにイベントの時間がきたようだ。イベントと言っても他愛のないもの。パック旅行に付いている『コアラ抱っこ』のサービスである。
さて、本番のイベントはこれから。アクティヴィティの事務所まで送迎バスで移動し、まずはコースその他の説明を受ける。
そして小型飛行機に乗り込んで出発。
滑走路をイッキに離陸し、“歯島”をかすめて北へと進路をとる。
遠くに“長島”が見える。その向こうは、大陸だ。
南北のmolle島を左手に見ながら、北上を続ける。海の色が濃い青になっているところは深く、水色は浅くなっている。そしてエメラルドグリーンの箇所は浅瀬(又はコーラルリーフ)と思ってよい。
おっと“鉤島”にさしかかったところでガスに包まれてしまった。まさか、このままず〜っと雲の中っていることはないでしょうな(それは悲劇だ)。
しかしそれは杞憂だった。雲からはサクっと抜けて、“鉤礁”辺りからは視界良好となった。
そしてこの景色は、いよいよGBRに突入したことを意味している。
“鉤礁”に中に、ポンツーンと呼ばれる浮船みっけ。これはリーフの各拠点に、多数あるとのこと。
ここから飛行機は旋回するようにコースをとる。同じようなところをグルグル回っている動きなのだが、見下ろすリーフは目まぐるしく変わっていく。
ウミガメのようなリーフ(笑)。
かつてガガーリンが『地球は青い輝きに包まれていた』と言ったそうだが、その青い輝きの素は、このブルーの海なのか、汚染されていない空なのかはわからない。ただ、GBRは輝くに値するほど美しい。そして地球の大きさも感じとることができる。
さらにリーフの観望と空撮は続く。雨や曇りだったら悲惨だったろうが、この天気にこの上なく感謝!
そして、“あの”有名なリーフが突如として現れた。
(つづく)
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QLD
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LMCに比べるとSMCは大幅に淡い見え方をするし、それは撮っても当然同じ結果になる。
●LMCは視等級が0.9等級で、見掛けの大きさが約42平方度(満月の約20倍の大きさ)であり、
●SMCは視等級が2.7等級で、見掛けの大きさは約10平方度である。
(再掲画像:左上がLMC、右下がSMC)
さらに“実際の大きさ”もLMC(直径約2.5万光年)>SMC(約1.5万光年)であるだろうと言われているが、本当のところはまだ解明されていない。さすがに“大”が“小”より小さかったということはなさそうだが、もしかしたらさほど変わらない大きさかもしれない。LMC(d=約16万光年)の方がSMC(d=約20万光年)よりも地球から近いところにあるから、“見た目”はかなり差がある。
さらに言うと、両者とも我々の住む銀河系(天の川銀河、直径は約10万光年)の“伴銀河”つまりお伴の関係であることは、実はあまり知られていない。伴銀河というと、アンドロメダ大星雲(M31)にちょこっと副えられているようなM110とM32が、天文マニアでは有名な話。
少し脱線しかけているが、南半球に行かれた際には、皆さんも是非とも大小マゼラン雲を見つけてみてください。
さてそのSMCだが、下の絵をご覧いただきたい。この絵も薄明が始まってから撮ったので、無理気味な画像処理を施しているが、注目してもらいたいのはSMCの下に写っている明るい星。
これはひとつの恒星ではなく、よく見ると周囲がブツブツと金平糖のようになっていることがわかる。正体は“球状星団”という年老いた数十万個の恒星が互いの重力で密集した天体であり、これの名前はNGC104とカタログ化されている。球状星団としては非常に明るい天体で、とても魅力的な南天の被写体だ。
さて本命のサザンクロスの全景を写してみよう。カメラで撮り留めると、天の川の濃厚な部分に埋もれてしまい、星形がわかりにくくなっているが、とても賑やかな背景の中に南十字星は輝いていることがおわかりいただけただろうか。
では天文ファン以外の方のために、星座線を引き引きしてみよう。
特筆すべきは十字架で言うと左側に位置する星(β星)に近くにある散開星団NGC4755。これは望遠鏡で見ると、ジュエルボックスと評されるぐらいの美しさだそうだ。今回は望遠レンズで撮影できなかったが、次回は是非とも撮ってみたい被写体だ。
もう一つ、十字架の左下に石炭袋という天の川の中で暗い部分(暗黒星雲)がある。これは地球から600光年の位置に塵とガスがあって、その背後に当る天の川の星々を隠してしまうというわけだ。
さて天の川は、サザンクロスの右側(撮影当日では上の方向)へと延びているが、星座というと“りゅうこつ座”のエリアで非常に明るい星雲がある。
これはNGC3372、別名ηカリーナ星雲と呼ばれるもので、我々もよく見ている有名なオリオン大星雲(M42)の約4倍の明るさを持つ全天最大の散光星雲だ。これについては後述する。
とりあえず、ηカリーナ星雲の北側(絵では上)の天の川の中にもいくつかの散開星団が点在しており、その先にはりゅうこつ座α星であるカノープスに至るような位置関係となる。
上の絵の下端にηカリーナ星雲の一部が写っているので、りゅうこつ座の上端から下端までがこの画角(レンズはf=14mmで画角は90°)いっぱいなので、いかにりゅこつ座が大きい星座なのかがわかるだろう。そして南極老人星(カノープス)を見たことのある方は、失礼ながらこのブログを閲覧している方にもほとんどおられないだろう(日本からでも見ることはできるのだが、興味があって意識した行動をとらないとまずもって見られない)。
よって、そのカノープスの南側にある、実に魅力的な宙域を見ることができて、非常に嬉しい。
そしてηカリーナ星雲の近くあるいくつかの散開星団に注目してみよう。
このうち、NGC3114と3532についてはかなりまとまった(球状星団に近い)散開星団にように写っている。
肉眼的に面白いのは右側にあるIC2602で、別名『サザン・プレアデス』と呼ばれているらしいが、これはクローズアップしてもあまり好い写り方はしなかった。本家プレアデスのメローペ周囲のような散光星雲が顕著ではないためか、M45の方が格段に上だと思った。あるいはもっと露出をかけた(300mm+O-GPS1では30〜40秒ぐらいが限界)ら、映えるのだろうか。
(11/16撮影)
それにしてもO-GPS1は(当たり前だが)南天でもよく頑張ってくれた。あくまでも“簡易追尾”のデバイスではあるものの、手軽さではポタ赤はるかに凌ぐだろう。当店はポタ赤を持っていないが、長玉で数分追尾させるような撮影をする場合は、やはり赤道儀が必要となってくるだろう。最近は重量1kgを切るような軽量のポタ赤が出てきているが、南天の場合は極望をもっても、慣れない極軸合わせがいざ現場で素早くできるかどうか。
そして圧巻はやはりηカリーナ星雲本体。星雲左側の白トビしているぐらい明るい部分の中に、りゅうこつ座η星である。この星は極めて特異な恒星で、太陽の約70倍と30倍の2つの星の連星とのこと。絶対的な明るさは何と太陽の40万倍以上はあるらしく、銀河系の中で最も明るい恒星らしい。その本体(連星であるη星)の視等級(我々からの見掛け上の明るさ)は現在7等級ぐらいなので、肉眼では見えない“暗さ”に過ぎない。
では、この星雲が何故これほど明るいのか?
それはこのη星が、過去に何度も疑似超新星的な爆発を繰り返したことがあるため。この異常な光度増加は特に1841〜3年に顕著で、カノープスより明るい-0.8等級まで増光した。そして大量に放出されたガスと塵によってNGC3372自体は急速に膨張しており、それによって明るい散光星雲を形成しているものと思われる。
そろそろ夜明けが近づいてきたようだ。この素晴らしい南天ともお別れしなければならない。それにしても本当に11/14未明は、雲がほとんどない絶好な晴れっぷりで恵まれた。
停泊所もトワイライトの姿を見せていた。
(11/16撮影)
猫目湾に東雲(しののめ)の光線が入ろうとしていた。
このまま日の出を迎えるとするか。ステキな夜明けとなりそうだし。
ご来光は、航海峰の左肩から昇ってくるようだ。
南半球でも太陽は西から昇るなんてことは絶対ないので(笑)。
ちなみに今日は(今日も?)、旅程のうちで最も晴れて欲しい日。このサンライズの晴れっぷりを見る限りキモチは前向きになるが、何しろ豪州は天気予報の精度が極めて低く、『直前までアテにならない』というのが定説だ。
ここ東海岸は特に変わりやすい熱帯性気候のため、安心はできない。しかし、とりあえず素晴らしきご来光に感謝!!
さて現地時間でも5時を過ぎたようだ。バギー運転OK時間帯になったので、宿泊所まで戻ろうか。
さて宿泊所には無料のアクティヴィティがいろいろとある。プールしかり、フィットネスジムしかり。しかし今回はそんなことで満足するわけはない。大枚をはたいて、有料のアクティヴィティに参加するのだ。だから頼むから晴れてちょーだい
もちろんこの猫目湾でスイミングするのはタダなんだけどね。もっとやりたいことがあったのだ。
パナソニックのミラーレス一眼のCMではないが、この世界には美しいもので溢れている。それは何も光溢れる昼の世界だけではない。月、星、そして薄明の淡い淡い光が創りだす自然も同じぐらいに美しい。それが美しいかそうではないか、琴線に触れるものか感動に値しない存在かは人それぞれが決めるものだ。
私にとっては、この星の世界はとても美しい魅力溢れる存在である。
撮影日:2015/11/14(土),11/16(月)
撮影機材:PENTAX k-5IIs,O-GPS1,k-3II,samyang 14mmF2.8,16-85mmF3.5-5.6,35mmF2.4,100mmF2.8macro,300mmF4 |
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11/14、日付が変わった頃を見計らって、宿泊所からバギーに乗って前日にロケハンしていたポイントまで移動。
三脚とカメラは2台、さらに登山用エアーマットも抱えての深夜外出である。
観望ポイントに立つと、そこは満天・・・ではなかった。上の絵のように、街灯りというか、ホテルやその他の施設の灯りが想像以上に明るすぎたのである。まあ、HTIはリゾート地なので仕方あるまい(基本的には眠らない島のようだ)。
もっと条件の良い(=暗い)ソラを見たければ、人工光の少なそうな(ヘイマン島のような)孤島で泊まるという手もあるが、なかなかそれは難しい。というか、GBRやCNSのような熱帯で湿度の高いところでは、なかなか条件の良い=透明度の高いソラは難しいだろう。本当のソラ、無数の星が降ってくるような真っ暗なソラを豪州で求めるならば、やはりアウトバックに行くべきだろう。そうするとウルルを旅程の中に入れるべきだが、スケジュール的にあまりにも忙し過ぎるために今回は見送った。
さてその南天だが、下の絵には全天で最も明るい恒星のシリウスと、2番目に明るいカノープスが天の川を跨ぐように写っていると言っても、天文ファンでないとわからないかもしれない。
もっともカノープス(りゅうこつ座α星)は、昨年11月下旬に伯母子岳で(初めて)見たのだが、当然のように地平線ギリギリだった。そして今回は南の方角の(当たり前だが)かなりの高度で輝いていた。で、その下方にはやたらと明るい散光星雲が写っているが、それはオリオン大星雲M42でなく・・・いや後記事で紹介しよう。
当店はソフトフィルターを使っていないし、かなりの超硬画像処理を行っているため、星座のカタチが非常に判り難くなっていることはご容赦願いたい。だから、下の絵が“逆さオリオン”で、その左下に昴(プレアデス星団M45)が写っているのを判る方は少ないかも。
ちなみに左下からトンガリが伸びているが、これはこのポイントにある、“一本木”である。これを逆さまにして、星座線を引いてみよう。
これがニッポンで見える正立したオリオンと、その右上にある“おうし座”となる(右上がM45)。
つまり、北半球で見える星座は北半球で制定されたものであるから、南半球で見ると倒立した姿になりがちというわけである。逆に言うと、ニッポンでは“逆さオリオン”は絶対に見ることができない。
よって、シリウスのある“おおいぬ座”も、プロキオンのある“こいぬ座”も、倒立した姿で北天を駈け巡っている。
(別の日=11/16に撮影,緑囲みは冬の大三角。星座の形をわかりやすくするため、わざとフリンジを出しています)
もっと言えば、おなじみの“ぎょしゃ座”も“ふたご座”も、やはりアタマを地面に向けて移動している。
さて、北方向は日本でも見ることができる星座ばかりなので、光害の影響はあるものの、本命は南方向である。丁度お目当てのサザンクロス(みなみじゅうじ座)が昇ってきたのだが、これもどれが南十字星なんだ?と訊かれそうだ。
ということで、こちらも星座線を引いてみるとおわかりだろう。もっとも、下の絵の撮影時間は現地時間で4:20。既に天文薄明が始まっているので、星景写真としてもあまりよろしくない時間帯だ。
実は南十字やケンタウルスを観るには、4〜5月ぐらいが適している。この時期(11月)だと、夜も短いし、薄明直前になってようやく昇ってくる季節なので、そういった意味での条件も悪い。だが今回は、南天ウォッチだけが目的ではないので、他との兼ね合いで妥協したわけである(ただ、新月に近い旅程でプランニングした)。
さて、次の絵はほぼ同じ構図だが、星座線なくてもサザンクロスがどれか、もうわかったよね?
ちなみにサザンクロスの下に、ケンタウルス座のβ星とα星が縦に並び、その左側にはω星団が写っている。
カノープスは右端の少し上だ。
ではカノープスの下(少し左寄り)にある、もやもやした雲みたいなのは何だ?
これは我が銀河のお隣にある、大マゼラン雲(LMC)である。天文学的には『小宇宙』であることぐらいは、皆さんもご存知だろう。
クローズアップしてみると、こうなる
私のカメラはIRフィルターを換装していないので、さすがにHα中心の散光星雲はよく写っていないが、大マゼラン雲の左上にあるタンチュラ星雲は写っている。これはもっと長いので撮ると、毒グモのような姿に写るらしい。
“大”があれば、“小”もあるのが世の常。向かい合って、右下には小マゼラン雲(SMC)がある。ちなみに中央付近にある1等星は、長い長い星座の川(天の川のことではない)の果てにある“アケルナル”である。これも初見の1等星。ということは、全天に21個ある1等星の全てを見たことになるわけだ。
<残っていた未見の1等星>
・みなみじゅうじ座α星、同β星,ケンタウルス座α星,同β星,エリダヌス座α星(アケルナル)
(11/16に撮影)
この二つの小宇宙が対峙している構図を、もう少し拡大してみよう。この間の宙域は、意外なほどひっそりとした(目立った星や星雲星団がない)もので、みずへび座という地味な星座があるだけのようだ。
この南天の散歩をもう少し愉しんでみよう。ちなみに山ノ神は、地べたにマットを敷き、アルミ箔のレスキューシートを被って白河夜船だ。夜明け前だが寒いなんてことは全くなく、それよりも湿度が高いために、夜露がヒドイ。レンズもしばしば拭いてやらないと、湿気で曇ってしまうぐらい。
(つづく)
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QLDにやってきた。
前夜KIXを発ち、CNSでトランジット。そして朝10時過ぎにHTIに到着。
いったん宿泊施設に入り、このバギーをレンタルしようと思ったが、 fully bookedだと。
午後2時ぐらいには空きが出るとのことで、出直し。
猫目湾をぶらぶらと歩くことにした。
しかし、暑い!!ので、小一時間ぐらいでオーシャンビューのゲストルームに逆戻りして涼む
北側の海の向こうには、お隣の降臨祭島。
一本木丘が見える。あそこには、ちょっとしたプランがあるが、計画通りの天気になってくれるかどうか。
なにしろここは、奈良県南部(風屋)ほどではないにせよ、年間で2000ミリぐらいの雨量があるところなので。
さて、バギーの空きが出たようなので、レンタルして散策へと出掛ける。
独特の交通ルールに少し手惑いながらも、快適にウィーン
中心地でもある波止場へと向かうとするか。
ここは、あまり逃げないというか、かなり人なつっこい鳥さんたちの歓迎を受ける。この鳥さんはキバタンではないと思うが、オオバタンでもないような(よくわからない)。
その横では、ギンカモメが鋭いまなざしで、こちらを見ていた。
フエガラスは愛嬌のある黄色の眼がカワイイ。
さて、見晴らしの良い丘の上へと登っていこうか。西側にはこれまたお隣の歯島が広がっている。
南東方向には、航海峰のとんがりが目立つ。山ヤとしては、登らないんですか?と訊かれそうだが、登らないよん。今回は(暑いもん)。
この後は、教会に寄ってから、宿泊施設に帰還。夕食を食べてからは、早々と就寝した。
(つづく)
撮影日:2015/11/12(木)-13(金)
天候:晴れ
撮影機材:PENTAX k-3II,16-85mmF3.5-5.6 |




