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3月23,24両日 東京学芸大学でランニング学会開催
3月23,24の両日、ランニング学会大会が東京学芸大学で開催されました。今回のメインテーマは「生涯スポーツとしてのランニング」
23日は有吉正博ランニング学会長の基調講演。一般研究発表A。次いで伊藤静夫学会副会長の方から、ランニング学会の見解としての「マラソンレース中の適切な水分補給」の解説が行われた。
飲むな→自由に飲め→低ナトリューム血症の指摘にと、時代とともに考えが変化しつつも、適度な水分補給の必要性が指摘されたが、市民ランナーのフルマラソンは5時間以上のように、競技時間が長い。同じ距離でも、時間が長いことでより脱水にも飲みすぎにもなる可能性があるわけで、たとえば「おなかが膨張するような感じまで飲まない」「適時、身体に水をかける」のような、別途、適格な指標が必要だろうと感じた。
この他に、元ワコール監督の藤田信之氏の「日本マラソンの現状と可能性を探る」や「義務教育期のランニングの現状と展望」のパネルデイスカッションが開催されました。
藤田氏の語る「マラソン向き」という心身の特性には、うなずける部分が多かったです。だが一方でマラソン向きというのは、今の高速マラソンでは、健闘するが勝利には至らないことや、北京五輪前に野口みずき選手が故障し、約4年棒に振るまで距離を踏むことと、セカンドウインドACの川越学監督のように比較的エリート選手としては距離を踏まないが、故障が少ないのとどちらが得策なのかと考えさせられました。
なお1日の締めくくりに満開の桜の下で、学内でファンランも行われました。
24日は一般研究発表Bがまず行われた。この中で東京学芸大学の福井雅俊氏の「市民ランナーの大会参加に関する調査・研究」という発表が目についた。それは大会参加には交通の便と日帰りは重要な要素であること。類似の指摘は私も何回か指摘しているが、日本人の観光動向で平均して2泊に泊まりがけで観光しない状況がある。
地理的に関西でも関東でも、宿泊するには近い。さりとて朝5時に起きて9時くらいについて大会に出るという地域での大会も多いため、交通アクセスを都心から良くするか、安い宿泊を提供するか主催者や、開催自治体は考えるべきだろう。
この日はシンポジューム1で「競技としてのランニングへの取り組み 高強度トレーニングの意義を問う」シンポジューム2で「ランニングとの再会そして生涯ランニングへ」が行われた。
高強度にしろ、生涯ランニングという視点にしろ、いかにして体調を崩さず継続するか。その点でキーノートレクチャーの、東京学芸大学の宮下政司先生の「脂質異常症の予防のための運動・生活行動を科学する」での指摘のように、30分以上運動とかにこだわらなくても、たとえ10分でも運動するにこしたことはないという指摘は、これからランニングしたいという人の気持ちのハードルを下げるには、有意義な話だった。
(宮下先生の講演風景)
来年3月の学会大会は大阪です。
来年3月の学会大会は大阪体育大学が当番校で実施されます。会場を大阪体育大学とするか、公共施設とするか、日程などは、このブログやランニング関西。学会ホームページ (http://www.e-running.net)の方でもお伝えします
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