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小姓とZENの俳句と言葉
俳句の解釈は読者の感じたことが正解です

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子規から学
―――――*―――――
「明星所載落合氏の歌」
君が母はやがてわれにも母なるよ御手とることを許させたまへ
男女のなからひか義兄弟の交りかいづれとも分からねど今の世に義兄弟というような野暮もあるまじく、ここは男女の中なること疑ひなし。
男女の中とした処で、この歌は男より女に向ひていへる者か分らず。
昔ならばやさしき女の言葉とも見るべけれど今の世は女より男の方にやさしきにやけたるが多ければ、ここも男の言葉とみるが至当なるべし。
「御手とる」とは日本流に手を取りてらより扶くる意にや。
西洋流に握手の礼を行う意にや。
日本流ならば善けれどもし西洋流とすれば母なる人の腕が≪老人であるだけ≫抜けはせずやと心配せらるるなり。
それから今一つ変に思わるるは母なる人の手を取ることの許可を母その人に請はずしてかへつてその人の娘たる恋人に請ひし事なり。
されど手を取るといふ事及びかくいひし場合明瞭ならざれば詳しく評せんに由なし。
 
この身もし女なりせわがせことたのみてましを男らしき君
「せで」「せば」の誤植なるべし。
「女にて見たてまつらし」など『源氏物語』にあるより翻案したるか。
されどそれは男の形もうつくしきを他の男よりかく評せるなり。
しかるにこの歌は男の男らしきを側の男よりほめて「君はなかなか男らしくて頼もしい奴だ、僕が女ならとうから君に惚れちよるよ」いうのであるから殺風景にして少しも情の写りやうなし。
前者は女的男を他の男が評する事故至極尤と思はれど、この歌の如きは男的男を他の男が評する事故余り変にして何だかいやな気味の悪い心持になるなり。
畢竟この歌にて「男らしき」とうい形容詞を用ゐたるが悪しきにて、かかる形容詞はなくてすむべく、また他の詞を置きてもよかりしならん。
 
(傍「かたわら」扶「たす」)
(側「そば」)(抔「など」)(故至極尤「ゆえしごくもつとも」)
(畢竟「ひつきよう」)
 
 
 
 

当時は速かった。

 
 
 
 
 
ただ過ぎに過ぐるもの
帆かけたる船。
人の齢。
春、夏、秋、冬。
「枕草子評解」田中重太郎
 
「どんどん過ぎてゆくもの」の例として「人の齢」や四季の経過をあげる。
今年もあと十日もすれば立秋です。
当時は、順風にのる帆かけ船は速かったのではないか。(感じた)
いや、速い馬よりも早い、馬は疲れてしまう。
清少納言には「海路の旅の経験があったと推測される」(田中)
推測でなしに「あった」とする方が自然でしょう。
でも、偏見から昔、女は舟に乗せなかったのでは・・?
でも経験がなかったら帆かけ船が早いと実感出来なかったのではないかな。
 
 
 
 

 人と人・接近と距離

往く十一月、来る師走
我が横にしばらく座りたる人の
なにゆゑか席を移りゆきたり
竹山 広
 
感じ悪い・・僕の隣は嫌なの・・?
昨日風呂に入らなかったから、匂うのかな?僕は自分の匂いが好きだ。
 
地下鉄、起点の始発駅、PM二時ごろはガラガラ、一車両に五〜六人しか乗っていない。
そんな時は、誰でも、ある間隔を開けて座る。
そんな車両に、若い女性の隣に三十センチほど開けて座れば怪しまれる。
女性は二メートルほど開けて座り直す、車両が満員になれば腕や膝が擦れ合っても気にしない人の心理。

戻りたいか?

そこからまた始まる日々のあることを
経てきた者として
眺めをり
永田紅
 
そこからまた始まる日々・・・
結婚生活の長い者から、新婚の二人を眺めている。
或るいは、就職したてのピカピカの一年生を眺めている。
自分たちがしてきた苦労を彼たちもするのかな、
今では余裕の心で今現在の自分を眺めているように思える。
 
もう一度あの頃にもどりたいか・・?
若いころは若いころで物事に鈍感だった、臆病でもあった!
先輩から怒鳴られたこともある、若さがために悩んだこともあった。
 
 
言うだけで言わるることのなき人が言はるるときの恨みは深し
=花山多佳子
一方的に「言うだけで」他人からいろいろ「言われること」がない(幸福な?)人が、一度言われると深い恨みを抱く。
言われることに免疫がない人なんだ。
世間の風雨に晒された人は強い。
 
 
この作者は、こんな歌も詠んでいる。
もと在ったところに物を絶対に戻さないのが女だそうな
多佳子
 

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