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海に降る雪美しや雛飾る
小林康治
ここの「や」は、切れ字でつかっていない。
接続助詞。
海へ去る水はるかなるり金魚玉
三橋敏雄
なぜ「金魚玉」なのか、どのような働きをしているのか?
海に出て木枯し帰るところなし
山口誓子
海へでて帰る燕となりにけり
細川加賀
知床の海を流るる氷かな
今井杏太郎
「を」は、氷が知床の海を経過している、ということ。
助詞はなんとなく読み過ごしてしまう、俳句が読めなければ、句は詠めません。
そんなことない、私はあちらこちらで秀句に採られています。
という人がいますが、たまたま授かっただけのこと。
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俳句は鑑賞から
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詳細
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梅が香にのつと日の出る山路かな
芭蕉
表記の言葉から・・梅が香る山みち、余寒の早朝。
「のつと」は、副詞、文脈から読み解けば「突然」尾根道の樹林帯を抜けたのでしょう。(突然の日の出はない)
この句は「梅が香の巻」の発句。
梅が香にのつと日の出る山路かな_芭蕉
ところどころに雉子の啼きたつ_野坡
家普請を春のてすきにとりついて_々
上のたよりにあがる米の値_芭蕉
宵の内ばらばらとせし月の雲_々
藪越はなすあきのさびしき_野坡
古典を読み解くのは学者の仕事、一般俳人には難しい。
芭蕉句集から少し探ってみました。
発句には脇句(七・七が付きます)
脇句は、発句の情景が具体化します。
発句の、香りと色彩の世界に、雉の勢いのいい鳴き声が加わります。
三の、平句、「啼きたつ」から音につなげて「家の普請」の音でしょう。
「てすき」は、農閑期。
四の「上のたより」は上方からの便り。
五で、大きく転換させて、季節は秋(月)。
芭蕉の「ばらばら」を、野坡は、藪越と転じている。
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・・・略・・・この本は、俳人の文語文法の知識が、いかにいい加減であるか、徹底して、批判して糾弾しています。
例えば中村汀女先生は、俳人協会「俳句カレンダー」に
「老ひたもふ」と染筆されたそうです。
正しくは「老いたまふ」なんですけどね。
(中岡毅雄・俳句文法心得帖より)
一流俳人でも文語文法の使いかたの間違いはある。
でも、問題は、俳人協会発売の「カレンダー」に間違いのまま発売してしまったことにある。
誰も間違いに気がつかなかったのか、誰も知らなかったのか、である。
この間違いには関係ないけれど、龍太は、私は国語の先生ではないから・・・そんな言葉のあとに、旧かな使いにふれていたことがある。
あゐうゑをニホンめでたくわいうえお
小姓
今年は少しでも正しい旧かな使いが出来るように勉強したいと思っています。
老いゆくを罪と思はず百日紅(未然形)
横山白紅
さまざまな事おもひ出す桜かな(連用形)
芭蕉
今思へば皆遠火事のごとくなり(已然形)
能村登四郎
「秋冷の昼を思へば薄着なり」
小姓 ・
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