|
ぼくの職場がある中央区で、毎年「平和を願う中央区民の戦争展」を開催している。
今年は3月7〜9日なのだが、メーンイベントは9日午後の堤未果氏の講演だ。ブログを読んでわかったが、すごくたくさん講演をこなしている人だ。職場の先輩といっしょに行こうということになり、その前に著作2冊を読んで感想交流をしようということになった。
その感想交流はまだ先だが、ここで読書感想文を。
装丁は厚い本だけど、お手軽に読める内容を頑張って作ったという感じ。
アメリカの貧困と、弱者革命についての本。アメリカは、日本と同じく、いや、もっとひどく、表面に現れる“豊かさ”は、色んな人の犠牲の上に成り立っているということ。国民を飢えさせるのは、独裁者なのか、富の独占者なのかということ。
国民健康保険は存在せず、民間保険に頼り、しかし民間保険会社は儲けるためには「保険」という役割をまったく果たしていないこと。医療難民と、医療費による破産が年に100万件。
保険の民営化、病院の民営化、学校の民営化、政府の民営化は、ますます貧困層を生み出している。
米政府は補助金を盾にとって、金にまかせて子どもを戦争に送り出すシステムを作っている。「愛国心」教育による洗脳と、個人情報法の収集によって。そして貧困層は、米軍に入るしかない。貧困を抜け出すために必要な「大学」と、外国人のための「市民権」が提示されるから。しかし、それを希望しても実際に大学に入るのは35%、卒業するのは15%。卒業しても就職できるとは限らないし、ドロップアウトした人は前よりもっと貧困になるか、PTSDに苦しむか、350万人のホームレスに加わるか。リクルーターも、底辺に戻りたくないと思っている元貧困層で、厳しいノルマに追われる。
しかしアメリカには希望がないのか、市民革命は起こらないのか。そんなことはないと思う。インターネットを駆使したり、デモの自由は保障されていたり、運動は起こっている。もうちょっと主張があってもいのかなと思ったが、彼女なりの運動だし、エピローグとあとがきに救われた2冊であった。
メモみたいな読みにくい長文すみません(治)
|