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0.03秒 川島の「トレーニングプログラム」
よしもと芸人 0.03秒 川島のブログ

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      塩野は小さく頷いた。
      「その通りです。あの男の名前は末永雄大と言います。しかし今のあの男の生活において末永雄大である時間は極端に少ない。あなたが最初にあの男にあった時、ひょうきんな男だと思いませんでしたか?」
      今度は京子が小さく頷いた。
      「あれはメイチです。お調子者で多少下品なところがあります。今のあの男の生活で大部分を占めてもいます。そして先程泣き喚いていたのが天(テン)です。あれは実際5歳程度の少年のようなものです。ホテルであなたに暴力を振るったと聞きました。それはムロスです。わたくしから謝罪申し上げます。ムロスがすみませんでした」
      何も言葉が出てこない京子に塩野は続けて言った。
      「もうお分かりでしょう。あの男は多重人格者なのです」

      [ ハミィ ]

      2014/7/10(木) 午後 6:50

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      振り返るとそこにいたのは白衣に短く整えた白髪が印象的な初老の男性だった。
      「天(テン)は直情型だからめんどくさい」
      男性は小太りの男が走り去った方角を見やって穏やかにそう言った。
      やがて男性は自分に向けられた京子の視線に気付いた。
      「これはこれはご紹介が遅れました。わたくし、末永の担当医で塩野と申します」
      塩野と名乗る男は笑顔のまま深々と頭を下げ、京子も動揺しながらそれに倣った。
      「なに、心配しなくてもあいつなら10分もしないで自分からここに戻ってきますよ」
      「別に心配なんて」京子は心の中で反発し、そして尋ねた。
      「あの、担当医ってことは、あの人、えっと末永さんはどこか悪いんですか?」
      塩野は京子の質問にやはり笑顔のまま答えた。
      「先程の末永の言葉からするとどうやらあなたが末永とホテルで出会ったという女性ですね?その時もそうですが、つい先程の末永の様子も見て何か違和感を感じませんでしたか?」
      京子は少し考えて答えた。
      「急に人が変わったような印象を受けました」

      [ ハミィ ]

      2014/7/10(木) 午後 6:34

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      岡田に最寄り駅まで車で送ってもらった京子は重い足取りで自宅に向かった。
      言い様のない疲労感だった。
      風俗嬢としての初めての出勤、得体の知れない客、警察による取り調べ。
      足下ばかりを見て歩いていた京子だったが、不意に目の前に立ちはだかる影を感じた。
      顔を上げて、驚愕した。
      目の前にあの小太りの男が立っていたのだ。
      声の出ない京子に男は笑顔で言った。
      「お姉ちゃん!また会えるなんて神はオイラを見捨てちゃいなかった!ささっ!秘密のおまんこの続き、させて〜ちょうだいっ!」
      小踊りしながらおどけた口調で迫ってきた男に京子の怒りが限界点に達した。
      男の左頬に強烈な平手打ちを喰らわせた。
      すると男は口をすぼめて一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、次の瞬間大粒の涙を流しながら泣き喚いた。
      「うわぁ〜ん!このお姉ちゃん怖い人!このお姉ちゃん怖い人!うわぁ〜ん!」
      男は絶叫しながらそのままどこかへ走り去った。
      男の変わりように唖然としていた京子の背後から「やれやれ」と何者かの声がした。

      [ ハミィ ]

      2014/7/10(木) 午後 4:19

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      警察署での取り調べは開始2時間後にドライバー岡田の証言により無罪が確定し、京子は解放された。
      警察によると、全裸の小太りの男が署に駆け込んできてこう言ったらしい。
      オイラが身につけていた全ての物を奪った女がホテルに逃げ込んで行ったからそいつを逮捕してほしい、と。
      京子はすぐにあの客だと確信した。
      当の小太りの男本人は全裸ということもあり、警察署で保護することになったが、京子が署に連行されたのとほぼ同時くらいに署から行方をくらませてしまったらしい。
      結局は事件は全て男の狂言だったと結論付けられた。
      岡田は最大限京子を励まし、今後あの男は出入り禁止にすると言ってくれたが京子はどうしても再び働く気にはなれず辞職した。

      [ ハミィ ]

      2014/7/10(木) 午後 2:38

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      京子は何が何やらわからない状況ではあったが、ひとまずホテルを出ようと思った。
      しかし、目の前に散らばった男の私物をそのままにしておくわけにもいかず、それらを全て拾いホテルのフロントまで届けることにした。
      302号室を出た瞬間、京子はギョッとした。
      二人の警察官が廊下で待ち構えていたのだ。
      警察官は京子に近付くと、言った。
      「その荷物はあなたの物でしょうか」
      予想外の質問に京子はしどろもどろになった。
      客の忘れ物ですの一言で済むはずが部屋の中であまりにも様々なことがあったため、何をどう説明していいかわからなくなってしまったのだ。
      なかなか言葉の出てこない京子を見て二人の警察官は目を見合わせた後頷き、京子に告げた。
      「窃盗の疑いであなたを逮捕します」
      京子の両手に手錠が嵌められた。
      ホテルを出てパトカーに連行される時、ドライバーの岡田がそれに気付いた。
      「えっ!?ちょっとちょっと!ひなのちゃんどうしたの!あんたらひなのちゃんをどこに連れてくつもり!」
      警察官二人は岡田を無視した。
      京子は呆然とするだけで一瞬岡田を見つめるとそのまま力なくパトカーに乗り込んだ。

      [ ハミィ ]

      2014/7/9(水) 午後 1:38

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      「今覗いたのか?」
      男はうつむきならがも静かな口調で京子に問いかけた
      京子は今自分が男と額を合わせ映像を読み取った行為が「覗く」という行為だと理解するのにすこし時間がかかった
      京子が男の質問を理解し答えようとした瞬間、男は突然取り乱したかのように泣き叫びながら部屋を大慌てで飛び出していった。

      京子は先程までこの恐怖が支配する密室空間から部屋を飛び出すことを考えていた。しかし、まさか男のほうが飛び出すとは予想もできずにいた。京子はさらに混乱しした。

      京子がふと床に目を落とすと

      男の衣服や靴が脱ぎ捨てられ、先ほどの生活保護受給金と書かれた封筒までもが置き去りになっていった

      [ ねmm ]

      2014/7/9(水) 午後 0:54

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      男はゆっくりと体を起こすと京子の顔に自らの顔を近付けた。
      逃げ出そうにも京子の体は恐怖で言うことをきかない。
      男は震える京子の額に自らの額をそっと合わせた。
      それは京子の頭に激痛が走ると同時だった。
      京子の脳裏にあらゆる映像が一瞬にして再生された。
      見知らぬ赤ん坊が母親らしき女性に抱かれて泣いている映像、幼い少年が運動会の徒競走で1等を獲り喜んでいる映像、学生服に身を包んだ青年が大木の下で女性に想いを告げている映像。
      そこで京子はこの映像が目の前の男の在りし日の姿だと確信した。
      映像はまだ続く。
      男が作業服で町工場の仕事に没頭する映像、男が妻と我が子を連れて遊園地で幸せそうにしている映像。
      京子は思わず微笑んだ。
      しかし、次の映像が再生された瞬間京子の顔は歪んだ。
      燃え盛る火炎の中から不敵な笑みを浮かべて男が歩いてくる。
      男はその口を思いきり開けると、中から10匹以上の蛇が勢いよく飛び出す。
      男の足下には血まみれの妻とその妻の性器の中に無理矢理頭部をねじ込まれた子供の姿があった。
      京子は思わず男とか額を離し、そこで映像は終わった。

      [ ハミィ ]

      2014/7/9(水) 午前 10:49

    • 顔アイコン

      京子は男の態度が豹変したことに動揺を隠しきれず先ほどの車内のように肩を震わせた。

      男は京子の両肩を掴み静かに揺すりだした。視線を合わせたまま何も言わず肩を揺すってくる男は十数秒するとゆっくり語りだした。

      「なんだ?お姉ちゃん・・・おふざけだけして金もらえると思ってたの?ああぁん・・!?」

      京子はうつむくことしかできずにいた。
      京子の肩を揺する男の力がどんどん強まる、男の目は血走っていた。

      男はすこし口角を上げると同時に京子の肩を掴む指の爪を立てた

      「きゃあ!!離れて!!」

      京子は咄嗟に両足で男の腹部を蹴りを入れた。

      男は蹴られた勢いで仰向けになっていた。

      京子は咄嗟にとった自分の行動にさらに動揺していた

      仰向けの体制になったままの男は京子に怒るどころかとても満足そうな顔をしていた

      [ どんぐろ ]

      2014/7/9(水) 午前 10:15

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      それでも手に取った五千円札を財布に戻せずにいる京子に男はため息まじりに言った。
      「あのねぇ、姉ちゃん。武士は女性からお金は受け取らないの。わかる?」
      そう言うと男は「えいやー!」と叫びなから刀を振り下ろす真似をした。
      「ほら?オイラ武士だろ?」
      京子は男の突然の行動に吹き出して笑った。
      「ほらほら姉ちゃんも笑ってないでやってごらん!いざ出陣ー!ってね?」
      高らかに刀を天井に突き刺す真似をした男に京子はさらに笑った。
      「いざ出陣ー!」
      京子も男を真似て叫んだ。
      「お!いいねぇ、姉ちゃん!ノッてきてやがんな?ほれ、もう一回だ。いざ出陣ー!」
      「いざ出陣ー!」
      笑って繰り返す京子の頬を突然男は思いきり殴った。
      一瞬何が起こったのかわからなかった。
      頭が真っ白になった京子に男は言った。
      「舐めろ。あばずれ」

      [ ハミィ ]

      2014/7/9(水) 午前 7:08

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      「すみません。えっと通常料金18000円に私が新人なので3000円割引で15000円です」
      すると男はさも大袈裟に両手を上げ、のけぞった。
      「ひょえ〜!こいつは驚いた!こんな美人なお姉ちゃんと秘密のおまんこができてなんとたったの15000円!」
      どう反応していいかわからず、うつむいて控えめに笑った京子の横で男はジーパンの尻のポケットから封筒を取り出した。
      生活保護受給金と書かれたその封筒から一万円札を二枚取り出すと男はニッコリと笑ってそれらを京子に差し出した。
      現金を受け取ると京子は再び緊張した。
      もう後戻りはできないと感じた。
      業務用バッグから支給された財布を取り出しお釣りの5000円を返そうとすると男に腕を掴まれた。
      思わず男のほうを振り向くと、男は満面の笑みで首を横に振った。
      どうやらお釣りはいらないという意味らしい。
      「えっ、でも」
      戸惑う京子に男は言った。
      「こんなこと言うのもあれだけど、姉ちゃんお金に困ってるからこの仕事やってんだろ?オイラそういうのわかっちゃうからね。新人さんなんだろ?デビュー祝い金ってことで!」

      [ ハミィ ]

      2014/7/9(水) 午前 6:43

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