|
10/26(日)
着物が縫いあがったと母から連絡があり、取りに行く。
さやかさんたちと焼き肉屋で盛り上がってしまったので遅くなり、母の家についてから終電まで時間がなかったので泊まることにした。
実家に泊まるのはすごく久し振りだ。たまに来てはいたが、いつも短時間で用事を済ませて帰ることが多い。母からの電話はいつも長くなるので忙しい時などは、「ごめん」と言って早めに切り上げてしまう。
母の話し相手をすることも、親孝行になるんだと、この時思った。しかもお金がかからなくて手軽だ。
仕事をしながら、友達や親戚から頼まれて縫物をしたり、旅行に行ったり忙しくしている母だが
やはり一人娘のと話すのは別のようだ。遅くなってから実家に着いた事がかえって幸いてよかった。
1週間で2着の着物を縫ってしまう母もすごい。看護師として働きながらなので、本当に頭が下がる。
母の方も「役に立てて嬉しいわ」と言ってくれた。
出来上がった着物を体にあててみて、そんな短時間で縫い上げたと思えないし、ポリエステルの安い素材には見えない。
えんじ色の方はもみじの柄が大きいので、こちらを中心に使って、青い方は第四幕のしなだ家だけで着ようと思っていたが、逆の方がよさそうだ。青の方が私の好みだし、舞台で映えるように思う。
その日は母と布団を並べて遅くまで話がはずんだ。母が寝てからも私は稽古の録音を聴きながらなかなか寝付けなかった。
翌日母は7:00頃家を出るが、私の為に簡単な朝食を作ってくれた。全く食欲がなかったけど、せっかく用意してくれたので、半分眠ったままなんとか食べた。
10/27(月)
一度家に帰ってから必要な物を持って、着付けを習う為に千尋さんの家に行く。
前回は小物を買って補正のやり方を説明してもらっただけなので今回初めて実際に着物を着てみることに。
途中手がつったり足がつったりしながら、なるべく千尋さんの手を借りずに自分だけで着る練習をしてみる。
自分で初めて着物を着る私にとっては、とてつもなく大変な作業だった。
でも「最初とは思えない、上手よ」という千尋さんの声に励まされて、何とか着ることができた。
2時間しかなかったので、一度着ただけで終わってしまったが、あとは自己練習だ。
本番まで千尋さんと私の時間が合わないので、都合をつけてもらい翌日1時間半だけまた来ることに。
10/28(火)
ご主人のたかしさんが「ビデオに撮るといいよ」と前日アドバイスして下さったので、この日はカメラ持参。
前日は胸のさらしを少しゆるめに巻いたので、帯をしめた時にお相撲さんみたいに見えた。
なのでこの日は苦しくない程度にしっかり巻くことにした。
「昨日よりずっときれいにできてるわよ」という千尋さんの言葉にまた励まされて、自分で思い出しながら着ていった。
昨日はえんじ色のもみじで、今日は青いお気に入りの方を着たせいもあるが、出来上がりが昨日よりずっといいように思える。
嬉しくてたかしさんに見せに行き、ビデオを撮るといいよとアドバイスいただいた事にお礼した。
10/29(水)
名古屋はもう何度も車で行っているのでそんなに遠いと思わないが、この日は日帰りだったのでやはりあわただしい。しかもなるべく早く稽古に行きたいので、ステージが終わってから一息つかずにすぐ東京に向かった。
途中少し渋滞はあったがそれほど遅くならず、2時間くらいは稽古に参加できた。
私が着いてからは、私の場面を中心にやってもらう。
第十二幕の引き金を引く場面は、今回の芝居の中で私の最高の見せ場だ。
ここがまだちゃんと演じ切れていないので、なんとかしなければ。
終わってから作家の生徒さん5人とかわらさんとで飲みに行く。いつものさくら水産だ。
この日私はさやかさんが思っていて、私も共感したことをかわらさんに話してみた。
それはかわらさんの好きなスタイルだったようだが、「じゃあ、そういう目で見てみよう」と言ってくれた。
かわらさんは、上からものをいう人ではなく、みんなの意見を取り入れて作り上げていかれるようだ。
それだけ自信がないと言えるかもしれないが、私のような素人が言うこともきちんと聞いてくれて
良ければ採用してもらえるのは、すごく嬉しい。
|