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文京シビックセンターの25階には、展望レストランがある。
これまで王位戦やチャレンジカップなどで何度もこのビルに来ているが、このレストランに入った事はなかった。
今日は名人戦なので、運営ものんびりしていて、ディレクターはあまりやることがない。
文京シビックセンターでゆっくり時間をかけてお昼を食べるなんて、これまでは考えられなかったが、今日は一つここで大散財をしてやろうと思った。
ビルの高さと食事代金は比例する事が多いので、かなりの出費を覚悟したが、ランチが\1,250ということがわかり、べらぼーに高い訳ではないと判明。
それでも私の場合、昼食が\1,000を超えると、オーダーする時には声が震えるくらい「思い切り」が必要になる。
13:00少し過ぎたくらいなので、かなり混んでいるのではと心配したが、拍子ぬけするくらいすぐに席に案内された。
最初は窓際が空いていなかったが、ちょうどいいタイミングで窓際の客が帰ってくれた。
今日は嬉しい事があったので、\1,250なんて大したことないさ!と勢い付けて笑顔で注文してやったぞ。
窓から後楽園遊園地・東京ドーム・庭園などを眺め、手紙の下書きをしたり本を読んだりして料理を待つ。
なんてぜいたくなんだ。
私が頼んだのは、有頭海老フライと和風あんかけハンバーグ。
しゃんと背筋の伸びた立派な海老は、頭から尻尾まで全部バリバリと食べられる。
そして小さめのハンバーグの味付けは優しく上品だ。添えられた野菜も新鮮でドレッシングの量もちょうどいい。
香の物も中高に盛られて、自分の役割を熟知して絶妙なバランスで演技をしてる名脇役のたたずまい。
一番感動したのは、伝票ホルダーだ。その美しい形と無駄のない機能性。最初はテーブルの端に置いてあるこの白い物体が、何だかわからなかった。それが伝票ホルダーだとわかった時の驚きときたら!
思わず筆ペンでスケッチしてしまった。
さあこの美しい伝票ホルダーを、写真やスケッチではなく文章で表現してみよう。
まず縦の長さが10cmくらいの卒業証書があったとしよう。これを1/2まで丸めて、そこをセロテープで止めてみよう。字が書いてある方を下にしてテーブルに置いてみよう。今度はこの形を紙ではなく少し厚めのプラスチックで作ってみる。巻き始めの部分を紙から少し離して固めてみよう。ほぉら!世界一美しい伝票ホルダーの出来上がりだ。そしてテーブルとの着地面近くには「Thank you」の文字が筆記体で書かれている。
食事を終えて帰る時にこのホルダーから伝票を取りだすのだが、実に滑らかに紙がすべるのだ。
摩擦が全然なくて、紙がひっかかったりしわになる事もない。
何度も伝票を出し入れしながら、うなってしまった。
まずい・・・・この伝票ホルダーの事をさらに延々と書きたくなってしまった。
それなのに外は明るくなってきて、疲れた身体は布団が恋しくてしょうがない。
昨日はもっと嬉しいことも沢山あった。
明日は休みなのでゆっくりできそうだ。家の片付けをして日記と手紙を書こう。
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