人生論・状況論への招待

映画鑑賞、心象風景・時代風景への視点

「思うようにならない人生の極みのさま」 ―― 人生の真実を描き切った成瀬映画の真骨頂 その2

16  声を上げ、たじろがず、情を守り、誇りを捨てなかった女 ―― 映画「あらくれ」 この映画は、一言で言えば、「声を上げ、たじろがず、情を守り、誇りを捨てなかった女」の物語である。 実際、映像の中で、女(お島=高峰秀子)は声を上げ、主張し、自分の言いたいことを、決して押し殺すことをしなかった。 相手が亭主(鶴さん=上原謙・小野田=加東大介)であれ、亭主の愛人(おゆう=三浦光子)であれ、母(岸輝子)であれ、養家先であれ、店の店員であれ、同性の知人であれ、全く変わることがなかった。 いつでも、どこでも、自分の言い分だけは、必ず主張して止まない女だった。 相手を選ばないということは、相手を差別しすべて表示すべて表示

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