YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

第二四計 仮道伐虢

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承前  故事其之壹 ─ 戊





「寡人の執り行う祭祀は、供物が豊かで清らかである故、神霊は必ずや我が国を御加護下さるであろう。」


「臣はこうも聞いております。鬼神というのは人に親しむにあらず、有徳の者にこそ力を貸すと。さればこそ、『周書(しゅうしょ)』にも、

『皇天(こうてん)親(しん)無し、惟(た)だ徳を是(こ)れ輔(たす)く。』
【意味:皇天(天の神)は誰かに偏って親しむのではなく、ただ有徳の者を助けるのみ。】

 と。他には、

『黍稷(しょしょく)馨(かんば)しきに非(あら)ず、明徳惟(こ)れ馨し。』
【意味:御供え物の黍や稷などが芳しいのではなく、供える者の明徳こそが芳しいのである。】

 と。又は、

『民は物を易(か)えず、惟(た)だ徳繄(こ)れ物。』
【意味:民は自身等を治める制度等を変えずとも良い。民を治める者の徳こそ何よりである。】

 と。そうであらば、徳を用いなければ民は和せず、神霊は供物を御受けになりませぬ。
 神霊の憑依する処は、正しく祀る者の徳でございます。それ故にもしも晋が虞を攻め滅ぼしても、明徳を修め、馨しさの香る供物を捧げるとならば、どうして神霊がそれを拒みましょうや?」


 以上のように宮之奇は諌めたが、虞公はついぞ聞き入れなかった。
 そうしてとうとう晋の使者に対して、国内の通路を再び晋軍の行軍路として貸し与える事を許可してしまった。この瞬間を以って、虢のみならず、虞の滅亡は確定したのであった。
 度重なる諫言も斥けられた宮之奇は、最早これまでと虞の命運に見切りを着けて、一族を率いて国外へと亡命したのであった。
 そして宮之奇は、


「虞は臘(ろう)【※15】を行えないであろう。今度の行軍で晋は虞を滅ぼすであろう。晋はこれ以上、軍勢を動かす事はないであろう。」


 と予言した。





 ♔ 道を仮りて虢を伐つ──────虢の滅亡

 そして同年内に晋は、計画通りに軍を起こした。晋献公自ら軍を率いる親征であった。
 虞の協力により、当然ながら晋軍は、何の支障もなく虞の国内の道路を通過出来た。そうして虢に抜け出られた。
 そして八月甲午の日(十七日)に、晋軍は虢の国都・上陽(じょうよう)【※16】を包囲した。





後続  故事其之壹 ─ 庚

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