YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

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中編からの続き





 この李代桃僵策の応用、と言うかもう少し積極的な運用形態として、本書庫の故事として紹介する、孫臏の賭け競馬における逸話のような運用法もある。
 軍事でも使えるが、主に団体戦の試合などで使われるかと思う。
 例えば何かの勝負で御互いのチームが3人ずつで、それぞれ一対一ずつ対戦するとする。そして勝ち数の多い側を勝ちとする。
 ここで重要なのはこちら側と敵方のメンバー全員の戦力の優劣の把握である。どちらのチームのメンバーも強い順からA(強)・B(中)・C(弱)とする。
 普通なら御互いにA(強)にはA(強)を、B(中)にはB(中)を、C(弱)にはC(弱)をと、それぞれ同格の者同士をぶつける事だろう。
 だがこの計略の視点から見るなら、それは智恵のない話である。


 まずは捨て石としてこちら側のC(弱)を、相手側のA(強)に当てる。当然こちらが負けるのは判り切っている。
 だが残りの二試合では、相手側のB(中)にはこちら側のA(強)を、相手側のC(弱)にはこちら側のB(中)を、それぞれ当てる。
 そうする事で一本落としても、他の二本で順当勝ちが出来、二勝一敗でこちらの勝ちとなる理屈である。
 つまり敵の最強者にこちらの最弱者を「李の木」として当て、後はそれぞれの敵の力を上回る者たちを各個に当てて行けば良い。華々しい全勝ではなく、着実に総合的な勝利を狙うのである。


 これが軍事面だと、敵軍の中で最強の戦闘力を誇る最精鋭部隊との交戦を避けるか、あるいは自軍の最も弱体な部隊、失った所で最も損失が少ない部隊を捨て石として当てる。
 そして残りは敵より上回る自軍の戦力をぶつけて、次々戦力を削いで行く。
 以上の事からこの李代桃僵策は、その運用法の種類において、「ロスカット(損切り)型」と「最強対最弱型」の二種類に分けられる。


 尚この計略は、生き延びる為に何らかの切り捨てや自己犠牲を伴うという側面が、【第三四計 苦肉計】とよく似ている。
 強いて両者の違いを挙げるならば、李代桃僵策が陽性なのに対し、苦肉計が陰性な事であろうか。
 苦肉計を用いる時の状況というのは、李代桃僵策を用いる時よりも更に絶望的で、更に選択肢もなく、更に活路も見出せず、更にどうにも身動きが取れないような状況であろう。
 苦肉計はロスカット(損切り)の範疇を超えて、より陰惨な状況に進展する。
 相手を油断させる為に自傷行為に及び、自分自身を傷付けたり(場合によっては死んだり)、自身の大切な人や物さえも、自分の手で殺したり、破壊したりする。
 李代桃僵策が、犠牲や損害を出すのにどこか消極的な所があるのに対し、苦肉計の方はより思い切って、李代桃僵策よりも積極的に、自らの手で犠牲や損害を出すのである。
 それに李代桃僵策は損害や犠牲を出す事と、それによる真の狙いが、相手側にも比較的判り易いのに対し、苦肉計はそれらが中々に気付かれ難い。
 一般的に言って、自身で自身を傷付けるような行為をするとは、普通は考えられないからである。
 そういった心理上の盲点を衝くので相手の目を欺き易く、それが自作自演の自傷行為だとは気付かれ難いからである。
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「第一一計 李代桃僵」書庫の記事一覧

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但しですね、計略そのものが悪いと言うつもりはなくて、立場や状況によっても必要とされるリーダー、能力も違ってくるでしょう。自己犠牲の精神は、国家や国民の利益を第一に考える政治家や官僚の基本として持っていてもらいたいものだと思いますが、例えば記事にあるように軍人が軍を統率する能力とか、敵対する国との戦争に勝つために計略をめぐらすとか、同じく敵対する国との外交を行う外交官。外交でも信頼のおける友好国や同盟国に対しては対応も変わって来るでしょう。
要は適材適所ということですが、困るのは行政のトップである総理大臣や自治体の長または官僚などがですね、自分の地位・権力を維持するために計略をめぐらすと言うのは如何なものかと思いますねw

ま、そういうことをひっくるめて自我に目覚めだした中・高校生あたりにディスカッションさせると面白いと思うわけです^^

2013/5/30(木) 午後 7:13 seijin

外部記事のリンク貼り付けの準備でしょうか?^^
わざわざ手数をかけなくてもいいですよw

あのですね、私の記事とZODIAC12 さんからTB頂いた記事で材料は出てるんですけどね^^;
ご自身の言葉で答えていただければ結構かと思いますが…。
もっとも、無理に同じ結論を求める必要もないですから、ZODIAC12 さんの自己犠牲の解釈が一時的に損を出すことだと、犠牲とは損を出すことなんだと、それは変わらないということでしたら、それはそれでいいですよ。私の記事の庄屋さんに無理に当てはめるとすれば、庄屋さんにとっての利益は村人そのものなんだと、そして津波から村人を救うために<自分の家を焼く=一時的な損失を出す>と言う風にもできます。
これは私の認識や解釈とは大いに違い、またTBしてもらった四つの記事内容とも大きく離れているとは思いますが、お互いの解釈の違いを確認できただけでもいいと思います。
私のほうで先にアクションを起こしたわけではありませんし、この辺でお開きにしてもいいんじゃないですか?^^

2013/5/31(金) 午後 3:12 seijin

PS.
東北震災の時に、津波から住人を救うために自らの命を犠牲にした市職員。
http://blog.livedoor.jp/mark22003/archives/51650445.html
http://www.youtube.com/watch?v=M-neskB4FOc

他にも住人の避難誘導に当たっていた警察官や消防員の方などが逃げ遅れて、もしくは最後まで避難誘導に当たっていて亡くなられたとニュースに出ていた記憶があります。
私の記事にある庄屋さんは、津波が来るのを見て、すかさず自分の家を焼くという決断をしたわけですね。

2013/5/31(金) 午後 3:30 seijin

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>外部記事のリンク貼り付けの準備でしょうか?

単にこちらのプライヴェート上の都合で、文章練ってる暇がなかっただけです。別にどこかの外部リンクを提示する訳ではありません。


わざわざ御丁寧に、重ね重ねの詳細な補足をどうもありがとうございました(^^)。
おかげでseijinさんの言わんとしている事は解りました。
別に「自己犠牲」の定義に拘っている訳ではないので、seijinさんの主張に異論・反論は一切ありません。


>ZODIAC12 さんのいう損を出すというのは、一時的なものも含めて自分の傷口を広げないためのものでしょう。(中略)裏を返せば自分の利益を守る自己保身のための考えですね。

>対して私の言う自己犠牲というのは、相手に対して自分の利益などを考えずに行う無償の行為ですから、まったく正反対の姿勢だと言えます。

つまりはこれに尽きるでしょうね。御紹介のリンク先は後で覗いてみます。


それでは、この辺で終わりにしましょう。どうも御疲れ様でした。<(_ _)>

2013/6/1(土) 午前 10:40 ZODIAC12

高校時代の剣道は悲惨なもので、私は強くなかったのでレギュラーのようにはなれませんでした。それゆえご指摘の戦略とやらには利用されることがほぼ皆無です。

校内の練習試合でもたまにそうした実線形式のものがありましたが、内輪なので学年順、学年が同じなら生徒番号順とかおよそ戦略の片鱗すら無い低級なものでした。

ただうちはスパルタで有名な学校だったので、レギュラーと言えども生徒同士話し合ってそうしたフォーメーションを作ることはまずなく、監督の胸三寸ですべてが確定していました。

2013/6/5(水) 午後 1:51 [ 彩帆好男 ]

ありゃりゃりゃ^^;

ZODIAC12 さん自身がコメントしたものが消えてますね。
確か「少々お待ちください」というものだったと記憶していますが…。
2013/5/30(木) 午後 7:13私のコメントのすぐ後ですね。

何か不都合でもありましたか?^^

2013/6/5(水) 午後 3:15 seijin

>サイパンさん

そうですか。こういった計略的要素に触れられた事は皆無でしたか。あれば少々面白かったのかも知れませんが(^^;)。

母校はスパルタで知られた高校ですか。新宿区のような土地に在るのなら、恐らくは名の知れた名門校だったのでしょうね。

2013/6/6(木) 午前 8:30 ZODIAC12

>seijinさん

それはこちらの手で削除しました。

返信コメに日数が掛かりそうだと思った時に、「ちゃんと見ている」「無視している訳ではない」という事を示す為に、誰に対してもいつもそうしています。

あくまでも一時的な御知らせコメントですので、本式の返信コメを入れ次第、いつも消しています。

2013/6/6(木) 午前 8:32 ZODIAC12

ZODIAC12 さんが消されたコメントについて私はコメントをいれたんですが…^^;
そしてZODIAC12 さんもその後にコメントを入れた…。
ZODIAC12 さんが消したコメントで、コメントのやり取りの流れがガラリと変わってますよね?
わかりますか?
ZODIAC12 さんの結論として私の主張の通りなんだというふうに180度変わってます。

>別に「自己犠牲」の定義に拘っている訳ではないので

拘るかどうかの問題ではなくて、認識の違いを私の最初のコメントで指摘したわけですが、
拘らないと言うことであれば、最初にそういうふうにZODIAC12 さんが言いえばこの話は終わってますよw
単に同じ人の上に立つリーダーとして共通するのでTBしたということでしょうから、自己犠牲ということの認識や計略云々で取り立ててコメントすることもありませんw
だから、私のコメントの後に続くコメントのやりとりが無意味になりませんか?^^;

2013/6/6(木) 午前 11:22 seijin

整理しますね。

●私が最初に、私のブログ記事と転載してもらった記事4つは根本的に違うと指摘しました。
●そして私のコメントの内容を理解していないと思われるコメントがZODIAC12 さんから帰ってきましたので、次の私のコメントで記事と私のコメントをよく読んでもらうようにお願いしましたw
●ZODIAC12 さんから自己犠牲と計略の共通点として損失があるというコメントが帰ってきました。
●私が自己犠牲と損失という発送自体が根本的に違うという話をして、計略も立場と状況によっては必要だとコメントしました。
●少々お待ちくださいというZODIAC12 さんのコメントw
●無理に共通する結論を見出す必要も無く、認識の違いを確認できればそれはそれでいいんじゃないかというコメントを私がしました。
●すると、私の認識のとおり自己犠牲と損失は違うんだと言うコメントがZODIAC12 さんから帰ってきました(突然、なんでそうなるの?w)

2013/6/6(木) 午前 11:27 seijin

以上なんですが、ZODIAC12 さんはTBや記事内容、コメントのやり取りの内容など全体としてあまり拘らないと言うことのようですw
以前にも、それをいうなら私の最初のコメントで話はすんでますよと、そういうコメントのやりとりをしたことがありました。ZODIAC12 さんが自分でうっかり削除してしまったと言う昔のブログですね。
ZODIAC12 さんはこういう意見の違う人とのやりとりの経験が少ないんでしょうか?^^
私の記事は道徳的な側面が強いですし、TBしてもらった計略についての記事も内容としてはそんなに難しいものではないので中高生あたりにディスカッションさせると面白いとお話したわけですが…^^;

2013/6/6(木) 午前 11:30 seijin

>2013/6/6(木) 午後 0:23の内緒さん

そちらの場所でしたか。どうもありがとうございました。

2013/6/6(木) 午後 5:25 ZODIAC12

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>seijinさん

「もう議論を切り上げましょう」と上で言ったのですが・・・・・。
上手く纏めたつもりですが、何か消化不良感でもあるのでしょうか?

seijinさんが一番言いたかったのは、「(利害抜きの無私の)自己犠牲と、(利害打算の絡んだ)損失や損切りは意味が違う」という事ですよね?
だったら私も賛同を示しているので、そこで議論は終わったかと思ったのですが。


>ZODIAC12 さんが消されたコメントについて私はコメントをいれたんですが(中略)コメントのやり取りの流れがガラリと変わってますよね?

一時的な御知らせの、しかもたった一言のコメントを消しただけで、全体の流れに支障があるとは思えませんが。
そもそも用が済めば、元から消すつもりでいたのですから。
まさかそんなコメントに反応して、話を続けられるなどとは予想もしていませんでしたので、消した事に苦情を言われても困ります。

2013/6/6(木) 午後 5:29 ZODIAC12

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>ZODIAC12 さんの結論として私の主張の通りなんだというふうに180度変わってます。

>●すると、私の認識のとおり自己犠牲と損失は違うんだと言うコメントがZODIAC12 さんから帰ってきました(突然、なんでそうなるの?w)

御互いの認識の違いとか、こちらの言葉の選び間違いに途中から気付いて、言い回しや考えを修正しただけです。深い意図はありません。


>以前にも、それをいうなら(中略)ZODIAC12 さんが自分でうっかり削除してしまったと言う昔のブログですね。

申し訳ありませんが、旧ブログでしたというその遣り取りの事は憶えていません。


>●無理に共通する結論を見出す必要も無く、認識の違いを確認できればそれはそれでいいんじゃないかというコメントを私がしました。

だからこそ認識の違いが解ったと思いましたし、seijinさんも「この辺でお開きにしてもいいんじゃないですか?」と言われましたので、私も「ここらで終わりにしましょう」と言ったのですが。

2013/6/6(木) 午後 5:33 ZODIAC12

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seijinさんにとって未消化な点が解ったような、解らないような曖昧な状態ですが、今回は上手く理論的に説明出来たり、seijinさんを納得させられる自信もありません。
時間が経てば、もしかしたら思い付いたり、自然と氷解するのかも知れませんが、今の段階では以上が私の言える事の限界です。

これ以上議論を重ねても、何だか徒に拗れるだけのような気がして、御互いの齟齬が解消される気がしません。
ですので誠に申し訳ないのですが、例え私の言っている事がトンチンカンだと思われたり、未解消な疑問点がまだ残っているとしても、今回はここまでにして頂けないでしょうか?

無責任なようで何ですが、これ以上答え切れる自信はありません。どうか悪しからず。

2013/6/6(木) 午後 5:38 ZODIAC12

>御互いの認識の違いとか、こちらの言葉の選び間違いに途中から気付いて、言い回しや考えを修正しただけです。深い意図はありません。

なるほど、深い意図はないということですね、了解です^^;
ありがとうございます。

>旧ブログでしたというその遣り取りの事は憶えていません。

そうですかぁ^^;
確かローマ時代、ローマがローマ正教によって国を治めていたという内容でいつもの記事スタイル。
私がコメントしたのは大体次ぎの通り…、宗教を持つのは自由だし神を信じるのも自由。しかし、信じている宗教が正しいかどうか、また信じている神が実在するかどうかは別の話で宗教は独善に走りやすいと言った内容。
記事はローマですので西洋の話なのですが、ZODIAC12 さんは西洋と東洋、特に日本をごっちゃにしているようでしたので、西洋は基本一神教で排他的だから対立を生みやすい、一方日本は八百万の神がいて包容力に富み、国家に対して功績のあった人間も神として祭られるので西洋と日本の宗教は根本的に違うと言うお話を私はさせてもらいました。先祖を祭るということについて、ZODIAC12 さんがやたらリンク記

2013/6/7(金) 午前 11:52 seijin

事を貼り付けるので読むのが面倒で閉口した記憶が私にはあります^^:
結局今回のケースのように落ち着きました。
忘れられたのは残念です^^

2013/6/7(金) 午前 11:53 seijin

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そういう内容でしたらオボロゲながら、そんな遣り取りを交わした記憶があるような、ないような・・・・。

古代ローマの話と言うと、恐らくはマキアヴェリの『政略論』の書庫だったのでしょう。ですがハッキリとは思い出せません。

2013/6/8(土) 午前 0:05 ZODIAC12

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個別戦ではなく、日露戦争でも鴨緑江軍があまり期待されていない群で「負けても仕方が無いか」と思われていましたが予想以上の働きだったと言われました。日露戦争は捨て戦を作る余裕がなく、少しでも判定勝ちを繰り返していかなければならない戦だったので本当に苦戦だったみたいですね。傑作&TBします。

2013/6/8(土) 午後 5:06 千葉日台

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最後の返礼TB&ナイス☆、どうもありがとうございました!!(^^)ノ

その鴨緑江軍の話でしたら、先日別記事でされてましたね。
何でも老弱者ばかりの部隊で、元から期待されていなかったけど、予想外の目覚しい戦果を上げたそうで。

日露戦争の頃までの日本軍は本当に余裕がなくて、人的・物的両面に亘って、無駄とか損失を最小限に抑えるように悪戦苦闘していたと聞きます。
全体を俯瞰して、ドライに切り捨てられる余裕もなかったようにも感じます。

2013/6/9(日) 午前 8:33 ZODIAC12

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