YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

第二六計 指桑罵槐

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承前  故事其之陸 ─ 乙





 市場で踊が高価という事の背景には、刖刑(げっけい)【※24】を受けた者が多くて、よく売れる為に生産が追い付かず、値段が上がってしまったという事である。
 反対に普通一般の者が履く屨が低価なのは、刖刑を受けた者が多くなった影響で、履く者が減ったので、すっかり売れなくなった事を示していた。
 屨は健常な足だからこそ履けるのであって、刖刑を受けた者にとっては無用の長物である。
 それは斉景公が刑罰を頻繁に科していた事の影響であった。つまり晏嬰は市場の売れ筋の話題をダシに使って、斉景公を遠回しに諌めたのであった。
 晏嬰に諷諌された事により、斉景公は刑罰の濫用を慎むようになった。





 世の君子はこの一事を評して言った。


『仁人(じんじん)の言(げん)、其(そ)の利(り)博(ひろ)い哉(かな)。』

【意味:(晏嬰のような)仁愛ある者の言葉とは、何と広く世に利益を行き渡らせられるものであろうか!】


 晏嬰の一言で、斉景公は刑罰を減らし、濫用を慎むようになった。





『詩経』の【小雅(しょうが)】、その小雅の中の≪好言篇(こうげんへん)≫に言う。


『君子(くんし)如(も)し祉(さいわい)せば、乱(らん)庶(こいねがわ)くは遄(すみや)かに已(や)まん。』

【意味:君子が嘉(よみ)すべきを嘉すれば、乱は速やかに止むであろう。】


と。これは正しく、晏嬰のこの件のような事を指して言ったものかと。





 以上の八本の逸話が、『晏子春秋』に集録されている、晏嬰の採った指桑罵槐策の数々である。
 これら以外の晏嬰に関する数多くの逸話は、また別の機会に紹介する。





『晏子春秋』──────姜斉最後の巨星・晏嬰。高潔にして仁慈に溢れた賢者の生涯。

「第二六計 指桑罵槐」書庫の記事一覧

閉じる コメント(4)

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そうですか。ではTBだけしておきます。

2014/1/5(日) 午後 3:27 千葉日台

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3本連続で、改めてどうもありがとうございました。

記事はまだ途中ですが、別に何かコメントされても構わないですよ。今の時点で書かれている事だけでも。

2014/1/5(日) 午後 6:51 ZODIAC12

晏嬰の記事を楽しく読ませていただきました。

家で読書をしたくなってきました。

改めて読むと新鮮で普段の仕事に追われて心が洗われた気分です。

休日にじっくり読む本としては古典や歴史が一番大切な気がします。

2014/1/6(月) 午前 1:45 つばさ

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>つばささん

どうもありがとうございました。面白く読んで頂けたならば、作者として幸いに思います。

紹介した中には、つばささんが初めて知られた逸話もあったでしょうか?

2014/1/6(月) 午後 5:35 ZODIAC12

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